子供に読み聞かせをしているうち、私自身が誰かに
ぎゅうっと抱きしめられているように感じ、
涙があふれて止まらなくなりました。
絵本で泣いたのは初めてです。
巷にあふれる「今のままのあなたでいい」と
肯定する生き方エッセイには、買わせよう、
感動させようとする“あざとさ”を感じてしまって
好きになれません。
この本にはそうしたあざとさが全くなく、心にしみました。
これからの人生を不安に感じたり、
時々生きることに疲れてしまうこともある大人たちを
包み込んでくれる本・・・出会えてよかったです。
みなさんのレビューでは「祖父と孫」の関係に
ついて書かれているかたが多いですが、
私は相手は関係ないと思います。
大切な人たちに、この本を贈るつもりです。