主人も私も子どもの頃読んだ本でした。
図書館で見つけて「懐かしい!」と手に取り、息子と読みました。
主人公の「まことくん」こと「マコチン」にはもう1つあだ名があります。
それは「マコギャング」。
きかん坊ですねると大変。。。。
給食を食べません。それどころか、怒鳴り、泣き、お椀を投げます。
掃除の時は大の字になって、教室の真ん中で寝ます。
いわば厄介者とも言える「マコチン」。
なのに読んでいると、クスッと笑えて、ほろっと涙が滲んでくるんです。
マコチンは何に対しても全力投球なだけ、本当は誰よりも真っ直ぐで、素直で、やさしい子。
それがこの本の様々なエピソードからよく分かり、胸を打ちます。
作者の灰谷健次郎さんがあとがきで
「この本は、ぼくが書いたのではありません。ただ、まことくん達のしていることを、正直に書き留めただけなのです。」
と書いてありました。
実際に身近にマコチンがいたら・・・
マコチンの本質を見てあげることができるでしょうか?
「厄介者」とレッテルを貼っていないでしょうか?
マコチンのような子を理解できる、理解しようとする大人でありたいなと強く思いました。