有名なお話で、私も子どもの頃に読んだ記憶はあるのですが内容はすっかり忘れていました。あらためて読み直してみて、こんなお話だったんだなと思うと同時に、悲しいラストにどうも納得がいかない気持ちになりました。
まず、青鬼がいい人(鬼)すぎますね。そこまでの自己犠牲を払ってまで友人の為に行動できるなんて、相当な深い友情です。事前に話し合って青鬼が遠くへ行かなくてもいいような方法を考えてもよかったのにな〜なんて思ってしまいました。
また、恐れられるはずの鬼なのに人間たちは一度きりの小芝居を見て、すっかり信じてしまうというのもちょっと現実味がありません。一緒に読んだ6歳の娘は、「このおにたちはほんとうにこわくないの?」と最後まで半信半疑でした。内容をふまえた上でもう一度読み返してみようと思います。