「ちいさいおうち」 みんなの声

田舎の静かなところに建てられた小さい家が主人公です。都会に憧れるけれど実際にだんだんと町が発展していくと昔の静かな方がよかったなと思うのでした。最後には田舎にお引越しできてるのですが、小さな家の周りの変化に対する気持ちがよく描かれていて、子どもにも素直に感じられるようでした。

むかしむかし、ずっといなかのしずかなところにちいさなおうちがありました。このおはなしには、このお家を取り巻く、時の移り変わりがゆっくり描かれています。自然の美しかった田舎の町が文明の発展にともない、大都会の真中へと変わっていきます。発展が壊してしまうもの、うしなわせてしまうものを心に染みるように教えてくれた本です。読んでいるうちに、いつのまにか、自分自身がお家になったような感じで、このちいさなおうちと一緒に田舎が恋しくなってきたりします。年長さんから小学生に上がれば、お家のきもちと一緒になって読めると思います。

回りの風景で家の表情もどんどん変わっているように見えるのはすごい。私自身長く記憶に残る本となっています。本が正方形の形ですが、小さいお家と同じような感じで外から見ても「小さいお家」のこじんまりした所がいい。大切にしたい1冊です。

むかしむかし、ずっといなかの静かなところに建てられた小さい家のお話しです。時がどんどん経つにつれ、周りの景色も変わります。周りの四季を感じていたちいさいおうちですが、家の前に大きな道ができ、周りにどんどん家やら学校やらお店が建ち・・・。季節の移り変わりをうれしく感じたり、町の移り変わりを寂しく感じたり、子供たちも自分のことのように感情移入していました。長い時の流れを、子供たちなりに感じるようです。ただ、少し長いので小さいお子さんには、絵だけでいいかもしれませんね。

私が子どもの頃に読んだ本です。小さい家がビルに囲まれて、悲しい思いをして、でも最後はハッピーエンド。なんだかほっとした１冊です。

絵本にしては珍しく、主役が全く動かず、まわりの様子が刻々と変わっていく本です。四季のほかにも時代なんかを感じられ、心なごむ本だと思います。

ちいさいおうちはそのままだけれど時がたつにつれて周りがどんどん変わってしまう。道路が出来て、電車が走ってビルが出来て…。でも、ちいさいおうちは田舎にお引越しできて良かったと思います。自然を感じること、四季を感じることはひとにとってとても大事なこと。

この本、私の小学生の頃に図書室に在った本なんです。その絵がなんとも印象的で心に残ってました。子供に絵本を選んでいるとき思わず買ってしまいました。季節の移り変わり、時間の移り変わりで変わってしまうもの、変わらないで欲しいもの。考えさせられます。絵だけ眺めても楽しいです。

ちょっと長いので、少し大きい子むきではないでしょうか。
季節や時を通じて、小さな家の風景が変わって行くのが、すごくよく描かれていると思います。何気ないお話しですが、心が寂しくなったり、温かくなったりしました。

おはなしが長く読みきかせるのにはちょっと不向きなのですが・・・
田舎にあったちいさいおうちは、「町」はどんな所だろうと憧れていましたが、実際に自分のまわりがどんどん町になっていくと．．．
実に深いお話で子供の為というより自分が読んで感動しました。絵もかわいらしくて素敵です。このお話がいいとわかるまでには相当の年月がかかると思いますが、いいと思える人になってほしいと思います。
※事務局注：評価については、「小さい子供には」という注釈つきでした。