日本人にとって桜はやはり特別なものなのでしょう。見開きに描かれた美しい満開の桜はお話をみなくてもまさに「お見事」。お話を読んでからはさらに盛り上がります。おじいちゃんは桜の山だけでなく、孫に人を思いやる優しさ、木を育てる喜び、自然にふれあう楽しさなどたくさんのものを残しました。
孫はおじいちゃんの病気が良くなるように何度も桜の木にお祈りします。最後に2人で山に登ったとき、桜の木がおじいさんにその事を教えるみたいなんです。
この作家の方の絵がまた素敵で、文章も余計なところがなく本物の良書です。うちの娘は祖父から海の怖さ、楽しさを教わっています。たくさん思い出を残してほしいです。