うわ、泣きそう・・・。
「幸せの絵本 家族の絆編」で紹介されていて、
こういう作品かな、と知っていたにも関わらず、
お母さんに抱かれた猫と、お父さんに高い高いをしてもらっている赤ちゃんが描かれた、
ラストのあまりに幸せな風景に、思わず涙が。
「あとででいいから、少しでいいからだっこして。」
赤ちゃんが生まれて、お母さんにあまりだっこしてもらえなくなったのは
ペットの猫の「わたし」。
彼女のお母さんへの切ない胸の内が語られるおはなしです。
田中絹代さんの絵に圧倒されました。
まっすぐにお母さんをみつめる猫の瞳
甘い匂いが漂っているような、むちむちの赤ちゃん、
ぬくもりを感じるお母さんの膝・・・そう、世界一素敵な場所。
人間のお兄ちゃんやお姉ちゃんじゃなく猫が主人公だったからこそ
大人の私も、どっぷりと入り込んでしまったような気がします。
下に赤ちゃんが生まれた、小さなお兄ちゃんやお姉ちゃんがいるご家庭には
もちろんですが、
原風景のような、懐かしいぬくもりには、誰もがぎゅっと心を掴まれそうな、
そんな気がして、どなたにもおすすめです。