「お庭も町もお花でいっぱいにしたい!」
何より花が大好きな娘に、いつかルピナスさんのようにすてきな女性になってほしいな、という願いを込めて、贈った1冊です。
私も遠い国々を旅し、海辺の町に戻ってきました。たくさんのことを聞いて、たくさんのものを見たけれど、ルピナスさんのように、ピンと一本筋が通った生き方をしてきただろうか、と考えるとき、自分の弱さが見えてきます。ルピナスさんは、歴史に名を残すような偉業を成し遂げたわけではありませんが、この世に生を受けた1人の人間として、自分が生まれてきた意味を考え続け、自分という花を精一杯に咲かせることで、周りの人々に大きな感銘を与える生き方ができたのだろう、と思います。
ルピナスさんは、人は決して無力ではない、ということを私たちに教えてくれています。夢はあるけど・・・、やりたいことはあるけど・・・、時間がない、お金がない、人脈がない・・・と、いろいろなことを理由に挙げて、一歩を踏み出せないでいる人が多い中で、ルピナスさんは、自分ひとりの手と、小さな花の種だけで、こんなにも美しい世界を実現しました。
微力でも、無力ではないんですね。そう思うと、勇気がわいてきます。