フィリピン民話です。
みふうずらの夫婦が、留守中に大事な卵を全部割られてしまいます。
近くに馬の足跡があったことから、犯人探しが始まるのですが・・・
すぐに容疑者が見つかったと思いきや、それぞれごもっともな理由があり、
どうしても責められないんですよね。
みふうずら夫婦は、話に出てきた生き物たちに次々と事情徴収をしていきます。
その時のセリフにお決まりのフレーズがあって、リズミカルに話が
進んでいくのと、話を聞くたびにセリフがどんどん増えていき、
いろんな事情が全て繋がっていくところにこのお話のおもしろさが
あるように思います。
とはいえ、こんなに長く繋がるとはすごいですね。
最後の事情徴収で、誰のせいでもなかった時、やっとみふうずらは
われたたまごの元へ帰っていくのです。
みふうずら夫婦は、一体何に対して納得して帰ったのか?
生き物たちは、責任転嫁して罪から逃れただけじゃないか?
いろんなツッコミどころはありますが、これは単純に、
「世の中には、仕方のないこともある」ということで良いのでは?
と思います。
この絵本は、子どもが園児の頃に何度も読まされましたが、
水牛の鼻の穴にヘビがもぐりこもうとしたというシーンで
いつも大笑いしていました。
難しいことは抜きで、純粋に言葉の繋がりを楽しんで読めばOKだと思います。