4歳の息子と読みました。
とても不思議な絵本。
お父さんが、木になってしまうのです。
お父さんは、本のタイトルの台詞を声に出さないで言って、
それからはもうじーっと立っているだけ。
虫がいても、鳥がうんちしても、犬がおしっこしても、話さないし、動きません。
(まあ、どこまでが想像の世界がわかりませんが。)
以降、すーくんは自分が好きなことをして、好きなものを見て、好きなものを感じます。
だけれど、お父さんはおしゃべりしませんが、「そこに立っている」という絶対的な安心感は常にあると思います。
お父さんがしゃべらないことで、すーくんは、そよそよふいてくる風を
目をつぶって全身で感じることができました。とても気持ちよさそう。
なんだか、ただ存在するだけで感じられる、このどっしりとした安心感が、
読んでいる側にもとても心地いいです。
お母さん(私??)と息子が一緒に遊ぶと、こうはいかないかな。
息子も甘えてくるし、私もいろいろ言っちゃうからね。
息子は気に入ったようで、何度も読んでいました。
それから(きはなんにもいわないの。)を、
ちょっと声音を変えて口をあんまり開けないように読んでみたら、
とてもおもしろがっていました。