著者の森枝卓士さんは食文化を主に描く写真家で大学教授でもいらっしゃるようです。
タイトルに惹かれて図書館で借りてきました。
とても当たり前のことですが、日本では料理人や専門の卸工場の人たちでなければ、こういった動物たちの肉を卸すところを見ることは少なくなってきたと思います。
『生きるために』必要な分の肉を必要な分だけ“いただいている”放牧民たちの写真は、殺された動物たちが「可哀想」という撮り方はしていませんでした。
とても当たり前のことをすごく自然に見せられた気がします。
読み聞かせなどには不向きな作品ですが、うまくテーマをまとめて高学年から中高生くらいの子どもたちにブックトークで紹介できたらいいなと、思いました。
ぜひ、最後の後書きまで読んでほしい1冊です。