題名からして愉快です。
しかも、意味深な表紙絵。
何やら巻物を持っている虫たちは、何をする?
長新太さんですもの、無視はできませんね。
長新太カラーの中、アブの兄弟、アブアアとアブブブは、紙を持って飛行中。
これで何をするかというと、誰かさんの顔の前に紙をパラリとさげてしまう、
ただそれだけです。
読者からすれば、隠れていない体から、誰かを推測するもよし、
いないいないばあ的に楽しむのもよし。
のんびりと語られるのは、この兄弟のあれこれ。
絶妙な兄弟関係に、あるあると共感してしまいました。
滋味深い世界は、やはり長新太さんならでは。
幼稚園児くらいから、味わってほしいです。