寒々しい冬景色の中で、象徴的にマフラーの赤い色が印象的な絵本です。
寒がりのはりねずみくんのためにひつじのばぁばが編んでくれた赤いマフラーです。
でも、友だちのうさぎさんやりすさんと遊んでいるうちに、置き忘れてしまいました。
体を動かしていたら暖かくなりますものね。
私も動物たちの楽しそうな姿に夢中になって、知らぬ間に赤がなくなっていることを見落としてしまいました。
赤いマフラーを必死に探すはりねずみくんの、ドキドキチクチクした気持ちの、「チクチク」に微笑ましく感じました。
最後の展開と、はりねずみくんのやさしい心と、みんなの温かい心に、ほっこりしました。
心温まる絵本です。