家族の、特にお父さんの愛情をいっぱい受けたソニア。
家族みんながソニアを可愛がっているけれど、お父さんの愛情は格別で、ソニアも本当に自分の親のように慕っていたのだろうと思われます。
そんなお父さんとソニアに訪れた別れ。
話すことの出来ないソニアから伝わる、全身で表現された悲しみは、残された家族にとっても深い哀しみとなったかもしれません。
けれど同時に、ソニアがここまでの愛情をお父さんに向けていたのだということが感じられ、温かい気持ちにもなれたのではないでしょうか。
全体的に白黒で、静かに語られるストーリーの奥には、老成した人間と犬の深い深い愛情が感じられます。