アメリカ・バーモント州の山奥で18世紀さながらの自給自足の生活を守る
ターシャ・テューダー。
ここで描かれるのは、10歳の愛娘ベッキーの視点での、
テューダー家のクリスマス。
そう、まさに史料的ともいえる、生活の一コマです。
クリスマスの準備から丁寧に描かれているので、
かなりの分量ですが、手作りのぬくもりと家族の愛情に満ち満ちた
ため息の出るほど素敵なクリスマス。
そこには、代々伝えられる生活様式の姿があり、
ベッキーに深い感銘を与えるのです。
その、体に染み渡る体験があるこそ、親から子へと伝えられるのですね。
そして、少しずつ、自分でも手作りを担っていく姿が、
これこそ子どもの成長の真の姿だと感じました。
『ベッキーのたんじょうび』や『人形たちのクリスマス』も合わせて読んでほしいです。