暑い夏に、まあ、なんて涼し気な題名でしょう、と感心したものの、
表紙絵に潜むドクロマークに、一抹の不安。
そう、まさしく、ひんやりツアーなのです!
主人公の男の子は、商店街の福引で、まさかの大当たり。
景品が、表題の旅行券だったのですね。
そして突如現れたドクロに案内されて、ツアーのはじまり。
冷蔵庫が入り口って、ナルニア物語のタンスみたいで愉快です。
最初こそ、オーロラフローズンとか快調ですが、だんだんと怪しくなっていきます。
ひんやりの世界はそれなりに快適ですが、それだけに、夏の暑さのありがたさがくっきり浮かび上がります。
この視点が素敵です。
小学生くらいから、熱中症に気を付けつつ、暑い夏のありがたさをしっかりと体感できると思います。