本屋の魅力が丸ごと楽しめる、本好きにはたまらない作品です。
町のはずれの本屋の裏にある、かえるの本屋が舞台です。
蓮池から続く木の根元の穴が入り口。
この秘密感がたまりません。
そこには、かえるのための、かえるによる、かえるの本屋さんがあるのです!
わあ、早速おはなし会が始まっています。
セレクトされた本の内容も、うんうん、よく練られたプログラム。
その後の自由読書や購入は、まあまあ想定内でしたが、
後半がすごいです。
なんと、本屋の奥では本の制作までしているんですって。
紙も草の根から調達し、表紙には、蓮糸で作った布を使います。
蓮糸で作ったという伝承の曼荼羅を研究中の私にとっては、興味津々。
さらにはおはなし作りのエピソードまで完備で完璧じゃないですか。
本を丸ごと愛でたい方にはオススメです。