4年生の教室での読み聞かせに使用しようと思っているところです。
「ゆるキャラ」的なものに慣れている今の子供達に、この本は、きっときつい一冊だと思います。
時代背景も 理解できないかもしれません。
私自身、表紙の絵に対して ちょっと尻込みしてしまいましたもの。
でも、手に取り読んでみて、ずしりと心に来るものがありました。
個人的には何の恨みも妬みもないのに、周りに同調して 他人を貶めたり、貶められたり・・。
私にも ことの大小はあれ、記憶にあります。
子供は大人の鏡。だから子供社会は大人のそれの縮小版と言っていいと思います。より世界が狭いぶん、残酷さも増します。
物語では 学校の中の話ですが、いくつになっても、どこに行っても、似たような事は起こります。
そんななかで、何人 自分の良さに気づいてくれる人がいるか・・、自分は人の良さをどこまで受け入れる事が出来るか・・。
そんな いろいろな事を考えさせられる、ぜひ子供達に読み聞かせしたい一冊です。