どちらかというと大人向けの絵本のような気がします。
最近の(と言ってしまう時点でおばさん化している自分が悲しいですが)学生さんを見ていると、自分の子どもも含めて、やればできることに全力でつくそうとしないんですよね〜。
なぜでしょう?力いっぱいやり遂げた爽快感は何とも言えないのに、決められた最低ラインをクリアーするだけでいい。それ以上熱くなるのはごめん。って、感じの子が多くなってきたなぁ。と感じる今日この頃。
もう少し自分の好きなことや、しなければならない事に向かって、全力で頑張ってみてよ。というエールを込めて、出来たら学生さんたち(特に中高生)に読んでもらいたいです。
この本を手にしたのは、最近お気に入りの出久根育さんがイラストを描いていたから。タッチとか、色合いとか、絵本の雰囲気をより広げてくれる絵描きさんだと思います。
「ペンキや」という職業が、果たしてどれだけプロふぇっしゃなるになれる仕事かどうかは、よく分かりませんが、主人公のしんやとしんやのお父さんが、凄腕の持ち主であったということはよく伝わってきました。
哀愁があって、ゆっくりかみしめて読みたい1冊です。