うまれてくるいのち、その命をはぐくむために、人々は愛情をたっぷり注ぐ。舞台となる鹿児島の豚舎では、近くの学校等から残飯を集めて、それを豚に食べさせている。人が残したものを、リサイクルしている、といえば聞こえはいいが、飽食の国の実像がそこにある。
そこの豚舎では10ヶ月経つと、この前まで子豚だったぶたが、「ドナドナ」の、メロディにのって出荷されていく。
と殺場のシーンは、思わず目を覆ってしまうかも。(小さいお子さんの場合は、とばしてもいいかも)
そして、おいしそうな肉になっていく、が、この写真絵本はここでは終わらない。
また、次の出産が始まる、いのちが循環しているのだ。
絵本のおびに、「かわいいけど、おいしい」というフレーズ。
いのちをいただく、ということに触れることのできる一冊です。