主人公のしゅん君。
学校でも家でも面白くないことばっかりです。
自分ひとりで遊べる場所が欲しくなり、裏山の大きな木の下に、隠れ家を作ることにしました。
設計図も書き、のこぎりをギコギコと木の下でひいていると、「...わしの きの したで なにを やっとる?」って天狗が降りてきました。
なかなか優しい世話好きな天狗です。
彼の一声で集まる妖怪たち。
しゅん君の設計図以上のスケールのすばらしい隠れ家が、みんなの手伝いで出来上がります。
隠れ家の見事なまでの描写。青山先生の作品ですものね。
そして、恐ろしいはずのさまざまな妖怪たちの働く姿が愉快です。
初めて知った妖怪もいます。(見返しで予習・復習できます)
さて、出来上がった隠れ家を前にして、しゅん君に語る天狗さんのお話が良いですね〜。
見事にお話を完結させてくれています。
息子は、人間の目には見えないと思っていた“かまいたち”に感激していました。