この『おにはうち!』、節分の日にぴったりの絵本。
幼稚園の園庭にいつもやってくる、小さな男の子。
名前を聞くと、「・・・にお」って答えます。
におくん?
園のお友達に誘われて、におくんも野球をして遊ぶことになると、
なんとにおくんの運動能力がすごくて、
どんな飛球もばっちり捕球してしまいます。
園長先生のところに飛んでしまったバットも、におくんの活躍で園長先生は無事。
ところが、そのあと始まった豆まきになると、におくんの姿が見えません。
園長先生は大きな声で、「おにはそと」といって豆をまきます。
そして、「いい、おにはーうちー!」って。
あれ? もしかして園長先生はにおくんの正体がわかったのかも。
におくん? おにくん?
中川ひろたかさん文、村上康成さん絵の、この絵本、
いいおにくんのことも思って読みたい一冊です。