読後に思ったのは、きっと兄弟がいて下が小さいうちは上の子は
皆こんな気持ちになるんでしょうね。
私自身がそうでしたから。
赤ちゃんがいるから仕方ないとわかっている部分や
それでも、甘えたいと思っている気持ち。
それを猫に置き換えて描いているのが最大の子どもへの配慮だと感心しました。
そのまま子ども同士の兄弟を描いてあったら
自分のことをまるまる描かれているようで少し恥ずかしい気持ちが芽生えそうですもの。
そしてなにより、田中さんの絵。
温かみのある人間と動物の姿。
そっと静かに染み入ってくる絵本です。