子どもが生まれる以前に京都で買いました。もしかすると子供向けの本ではないかもしれません。でも、息子は横に読んでいた本を縦にまわして見る大きな鉾(ほこ)の絵が大好きでした。彼は今でもあまり細かい絵本の内容は分かっていないかもしれません。でも祇園祭の雰囲気と絵本の中の笛や太鼓の「こんこんちきちん、こんちきちん」や鉾建(ほこたて)の「よーい よおい えんやらやー」の音の余韻は彼の中に残っているだろうなあと思います。観音様を担いで「わっせ わっせ わっせ わっせ」と町内をあばれまわるページではいつも息子と一緒に本を上下にゆらしながら読んで祭の気分を味わいました。