長崎源之助さんというと、戦争と関わりのあるテーマの中で平和と命の尊さを書いている印象が強いからか、今まで読んだ長崎さんの作品の中で一番違和感をもった絵本です。
サーカスのぞうさんと、貧しいおせんべい屋さんのねずみたちのお話。
心温まるお話なのですが、長崎さんの存在がつかめないのです。
でも、長野ヒデ子さんの絵だということで納得。
この絵本の明るさ、おおらかさ、ノビノビ感はまさに長野さんの世界です。
ゆったりと絵をながめていたら許せてしまいました。
二人とも私の好きな作家なのですが、一緒に作業するのは難しいと思いました。