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星モグラサンジ

その他の方・40代・群馬県、男12歳 男10歳

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星モグラサンジさんの声

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自信を持っておすすめしたい あたたかな部屋でアイスクリームを  投稿日:2004/04/06
とおい星からのおきゃくさま
とおい星からのおきゃくさま 作: もいち くみこ
絵: こみねゆら

出版社: 岩崎書店
山の上の天文台にふくろうが住んでいます。クリスマスの近づいたある晩、女の子が訪ねてきて、「わたし、チカチカ星のチカチカ姫よ。ストーブにあたらせてちょうだい」
 ちょっとタカビーなお姫様は、とっても愛らしく身につけている物がすばらしくキュート!女の子なら釘付けになりそうですよ。
 ふくろうとお姫様はいっしょにアイスクリームを作って食べますが、寒い夜空の下で材料をクルクルかき混ぜて作るこの場面、本当に楽しそうでおいしそうで、やってみたくなります。

 お姫様は、ほうき星が散らかした星くずをお掃除しに、自分の星へ帰ります。ふくろうはいいアイデアが浮かび、その星くずを分けてくれないかと言うのです。翌朝届いたバケツいっぱいの星くずをふくろうは・・・。

 全体にグレーがかった色調で、冬の夜の感じがよく伝わってきます。ストーリーもファンタジックで、読む前に見る見開きと、読み終わってから見る後ろ見開き、同じ絵だけど感じ方が全然違います。クリスマス前に、暖かな部屋で読み聞かせするといいなぁ。子どもたち、ぜったいアイスクリームを食べたがること、間違いなし!
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ふつうだと思う 猫も飛びたい  投稿日:2004/04/05
空飛ぶ猫
空飛ぶ猫 作: 森本 和子
絵: 木下純子

出版社: アースメディア
茶トラの猫トビーは空を飛ぶことに憧れています。小鳥たちにそっと近づき「ねぇ、どうやって飛ぶの?」と尋ねます。仲間のネコたちがあざ笑う中、白ネコのサーラだけはトビーを応援します。やみくもに飛ぶ練習をしているさなか出会ったカラスのフリーダと仲良くなるトビー。サーラはさびしい気持ちでいっぱい。ついにトビーは空を飛んで・・・。

油絵で描かれたネコたちの姿はとても愛らしくネコ好きにはたまらないでしょう。「あっちいけよ!」と言われたサーラの切ない表情、真っ逆さまに落ちていくトビーの様子、色遣いが美しく見応えがあります。

地上を離れて(日常を離れて)気がつくもの、それはいつも見守ってくれる人の想い。それがテーマの本ですが、そんなことに気付かなくとも十分受け入れられる一冊だと想います。大人の方がズシンと堪えるかもね。
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自信を持っておすすめしたい のんびり おだやかな日に  投稿日:2004/04/05
でんしゃにのって
でんしゃにのって 作: とよた かずひこ
出版社: アリス館
電車内のアナウンスは、やっぱり一本調子で読むべし。
「わにだー」「へびだー」「ぞうだー」
だって、「ここだ」駅のモデルは「小牛田」(こごた)なんですから。(仙台のちかくにあります。)
文がほとんどない絵本ですが、ほんわかとした雰囲気の中で、感じるところが多くあると思います。
「がたごとー がたごとー」。作者のとよたさんは、この部分で絵本を電車の揺れのように動かしながら読んでいました。たった、それだけでたちまち聞き手はうららちゃんと同じ電車の乗客になった気分になるのだから、驚きです。
 9才の息子は、切符をおとしたうららちゃんのところでとてもあわてて「だめだよ、切符!」と騒ぎました。あたたかい春の日差しのような一冊です。
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自信を持っておすすめしたい ちいさい子たちへの必須絵本  投稿日:2004/04/05
いちご
いちご 作: 平山 和子
出版社: 福音館書店
雪の間から顔をのぞかせたイチゴの苗が少しずつ大きくなっていきます。
「いちご あまくなったかな」
「もうちょっとです。あしたはもっとあかく もっとあまくなりましょう」
 左右のページで対話のようにお話が進みます。やがて真っ赤に実ったイチゴ。「さぁ どうぞ」「さぁ たべて」と口々に呼びかけてきます。器に山盛りのイチゴの絵、本当にそこにあるみたい。みずみずしくてつややかで、思わずつまんでしまいそう。

 わかりやすい文と美しい絵、小さい子がふれる絵本の王道だと思います。この本のあとに同じ作者の「くだもの」へ進むと効果的かな。
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自信を持っておすすめしたい 1冊で2度おいしい!  投稿日:2004/03/28
トッケビのこんぼう
トッケビのこんぼう 作: チョン チャジュン
絵: ハン ビョンホ
訳: 藤本 朝巳

出版社: 平凡社
「1冊で2度おいしい」手に取ってみると、この意味がわかります。図書館で何気なく借りてきたのですが、読んでみて思わず「これ、すごい!」とつぶやいてしまいました。うちの子どもに見せたところ、まんまと仕掛けにはまり、顔中笑い顔になりました。

 韓国で長く語り伝えられてきた昔話で、とてもわかりやすいおはなしです。親孝行の若者が山へたきぎを取りに行きます。日が暮れたので、山小屋に泊まるのですが、そこはトッケビたち(オニ?)のすみか。トッケビたちのもっているこんぼうは、トントンとゆかをたたくと欲しい物がなんでもでてくる不思議なこんぼう。そのこんぼうを若者は手に入れることが出来、両親と末永く幸せに暮らしましたとさ・・・。
 ・・・とくれば、次には欲張りの若者が出てくるのが昔話ですよね。この本の仕掛けはここにあるのです。

 実は、この続きは本をぐるっとひっくり返して、裏表紙からめくると、続きが書かれているのです。つまり、最初の話は表表紙から、続きの話は裏表紙から読むことが出来るのです。(ちょうど真ん中の絵は必見!!)

 「ねぇ、この続き、聞きたい?」「うん」「それでは・・・(本をぐるっとひっくり返す)」「うわぁ〜!!」
こんな反応が待ってます。サプライズ本ですよ。集団読み聞かせでも、いい反応が期待できると思います。適度な繰り返し、表情豊かなトッケビたち、欲張り若者の間抜けなオチなど、物語だけをとっても秀逸です。
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なかなかよいと思う さかなの着ぐるみだ〜!  投稿日:2004/03/28
おきにいり
おきにいり 作・絵: 田中 清代
出版社: ひさかたチャイルド
「ぼく、たむ。これ、ぼくのおきにいり。おかあさんがつくってくれたんだ。きょうはぼく、ぴちぴちのさかなになっちゃって・・・」
 おかあさんつくってくれたもの、それは、青いさかなの着ぐるみなんです。体が丸ごとはいる着ぐるみに入って、たむクンは幼稚園に出かけます。道行く人は、サカナのたむクンをみて驚くやら、泣き出すやら、笑うやら。近所のガミガミじいさんは、「あめだまなんか、食べるかい?」って優しくしてくれて。

 「さかな」を見た人たちの表情がとてもユニークです。また、こんな着ぐるみをつくってしまう彼のお母さんってスゴイ!傘も手作りなのかな〜。
 「さかな」を怖がって泣いたまぁちゃん、でもアメはしっかり手に握っているところに注目!

ともかく、とっても変わった絵本です。登場する人たちの表情が楽しくて、飽きませんよ。
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自信を持っておすすめしたい 春のよみきかせにぴったり  投稿日:2004/03/26
ぜんべいじいさんのいちご
ぜんべいじいさんのいちご 作: 松岡 節
絵: 末崎 茂樹

出版社: ひさかたチャイルド
 ぜんべいじいさんが大切に育てたいちご、やっと一つ赤くなりました。いとおしむように手のひらに乗せたぜんべいさんの笑顔がとても優しくて、ほっとします。
 まいごの小雀に、けんか中のウサギの兄弟に、カラスの赤ちゃんに(「七つの子」?)熟れたイチゴをプレゼント。「おじいさんのイチゴがなくなっちゃうよ」と気遣う動物たちに「なあに、あしたになれば また赤くなるよ。」とぜんべいさん。

 畑中のイチゴがいっぺんに赤くなった場面は、読み聞かせの時、間をとってゆっくりページをめくるといいと思います。1年生に読み聞かせをしたとき、「うわぁ〜!」というどよめきが起こりましたよ。

 一番最後のページ、ネズミが2匹イチゴを抱えています。きっと、ぜんべいさんに持っていくんだろうな・・・。
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自信を持っておすすめしたい 美しい絵と絵本らしからぬ筋書き  投稿日:2004/03/25
ゆらゆらばしのうえで
ゆらゆらばしのうえで 作: きむら ゆういち
絵: はた こうしろう

出版社: 福音館書店
きむらさんらしいなと思いました。
絵本なんだけど、短編のシネマを見るような雰囲気です。
この本は筋書きも一品ですが、絵に思わず見とれてしまいます。中表紙、土砂降りに荒れ狂う濁流にまず「おっ!」と引きつけられます。絵筆を振り回したような波のしぶき、切り絵かなと思わせる動物たち(きつね・うさぎ・カラス)それらの色のコントラストはすばらしく美しいです。カラスがやってくる夕暮れの場面と丸太橋がゆっくり回り始める場面が私は特に気に入っています。

 5年生の息子の担任の先生二人と私で劇仕立てにして読んでみました。子どもたち、特に男子が一生懸命聞いてくれました。「あらし〜」よりドライなところがよかったのかな。
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自信を持っておすすめしたい はじめて出会う「さよなら」  投稿日:2004/03/25
ぼくとクッキー さよならまたね
ぼくとクッキー さよならまたね 作・絵: かさい まり
出版社: ひさかたチャイルド
ぼくのいちばんのなかよしは「クッキー」。毎日楽しく遊んでいます。魚釣り・木登り、二人でいるととてもうれしい。うちへ帰るとき決まって言うのは「さよなら。またね!」(明日もぜったい遊ぼうね!)でも、クッキーは引っ越してしまうことになってしまいました。なかなかそのことを言い出せなかったクッキーに、ぼくは腹を立てます。「なんだよ!ずっとずっといっしょにあそぼうねっていってたくせに!うそつき!」

怒ってベッドに潜り込む姿や、「どうしよう」と毛布をかぶって考える姿に胸が締め付けられます。子どもが出会う初めての「物思い」でしょう。毛布を投げ捨て「そうだ、てがみをかこう」と思い立つところは、よく考えついたねと、思わずほめてあげたくなります。

一晩かかって書き上げた手紙を、汽車の窓から身を乗り出すクッキーに手渡します。クッキーを後ろから支えるお母さんの手に愛情を感じます。この場面、なかなかです。
 うちのこどもに読んでみたら、11歳の長男は黙り込んでしまいました。別れの切なさが感じられたのかな・・・。文章がとっても少ない本ですが、それだけに絵に力を感じました。
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なかなかよいと思う きいちご大集合!!  投稿日:2004/03/24
きいちごだより
きいちごだより 作: 岸田 衿子
絵: 古矢一穂

出版社: 福音館書店
日本全国に生えている「きいちご」を、どうぶつ達がそれぞれの友達へ手紙に書いて紹介するというちょっと趣の変わった絵本です。
 やぎの「めえこ」さんは、うさぎの「うさよ」さんに「くさいちご」のことを、ひつじの「まきこ」さんはかけすの「かけごろう」さんへ「にがいちご(かんでもにがくないよ、ジャムにするとおいしいよ)」のことを、という具合に17種類の木イチゴの話が書かれています。

ページいっぱいに書かれた木イチゴの絵は、図鑑にひけをとらないくらい正確で美しいです。お手紙の中には、かわいい絵もはさまれていて、ただ眺めているだけでも十分楽しいですよ。


お手紙を出すどうぶつ達も結構個性的で、ちょっと方言入っているものもいたりして、読み聞かせするにはうってつけかも。一人に読むより、頭つき合わせて何人かに読んであげるのがおすすめかな。読み終わるとみんな「キイチゴ博士」です!
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