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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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星モグラサンジ

その他の方・40代・群馬県、男12歳 男10歳

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星モグラサンジさんの声

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自信を持っておすすめしたい 野の草の美しさ  投稿日:2004/03/24
トンガのきいちごつみ
トンガのきいちごつみ 作・絵: 広野 多珂子
出版社: ひさかたチャイルド
「なんて、きれいな絵本でしょう!」読み終わってこう思いました。絵・文がぴったりと一体化されていて見事だと思います。特筆すべきは野の草の描写です。のねずみのトンガが木イチゴをとりに野原を歩いていくのですが、草や花がとても正確に風景が描かれていて、見とれてしまうほどです。途中ででてくるカエル・ヘビ・キツネ・クマもきちんとかかれています。
 
 また、トンガの表情の豊かなこと!木イチゴの匂いを感じて走っていくところ、かごが持ち上がらず途方に暮れて座り込むときのなど、いとしさがこみ上げてきます。

子どもたちに読むときに、話のマクラに「草笛」をふいてみようかな。さわやかな5月くらいにぴったりの絵本です。
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なかなかよいと思う お手伝いできるものなら。  投稿日:2004/03/24
いちごばたけのちいさなおばあさん
いちごばたけのちいさなおばあさん 作: わたり むつこ
絵: 中谷 千代子

出版社: 福音館書店
どうしてイチゴが赤くなるのかって、それはイチゴ畑の下に住むちいさなおばあさんのおかげなんです。

カンバスに水彩絵の具で描いたようで、落ち着いた色調です。今時の絵本を見慣れている子はちょっととまどうかも。近くで見るより、少し離れて見た方が良さがわかるような気がします。

いつもより早くいちごの花が咲いてしまったので、実に塗る赤い絵の具の準備ができていません。おばあさんは大あわて。苦労して絵の具を調合し、たくさんの青いイチゴ全部にハケで赤い色を塗り、ほっと一安心。ここでお話は終わるかと思ったら、急展開をみせます。ここのところは、ほんとに心が痛くなりますよ。

春を前に読んでみてくださいね。
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なかなかよいと思う 外国の生活が手に取るように  投稿日:2004/03/24
ねぼすけスーザのおかいもの
ねぼすけスーザのおかいもの 作・絵: 広野 多珂子
出版社: 福音館書店
マリアおばさんの誕生日プレゼントを買うため、自分でいっしょうけんめい貯めたお金を持って町へでたスーザ。町にはおいしそうな物、きれいな物がいっぱい。でも、いろんな誘惑を振り切ってやっと見つけたすてきな「赤いイス」。おばさんのプレゼントにぴったりです。でも、お金が足りません。がっかりしたスーザは店を出て歩き回りますが、いいアイデアが浮かぶのです。

この本は、1ページ目と2ページ目の文章と絵が少しずれているので、読み聞かせをするとき工夫が必要ですね。作者の広野さんはスペインで絵の勉強をされたので、この本の舞台もスペインなのかな。市場の様子、人々の服装など外国の雰囲気がいっぱいです。

 マリアおばさん、スーザのくれた赤いイスのすわりごごちはいかが?
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なかなかよいと思う ドキッとする内容。  投稿日:2004/03/24
クワガタと少年
クワガタと少年 作・絵: 大村あつし
出版社: クレオ
絵本のタイトルにしては堅いなぁと思って読み始めると、とっても「重い」内容にちょっととまどってしまいました。

デパートの昆虫売り場で、少年はクワガタの値段について店員に尋ねる所から始まります。「クワガタの値段ってどうやって決めるの?」同じに見えるクワガタなのに、300円と3000円があることに気づいて尋ねたのです。ふつうは6本あるクワガタの足が捕獲の際にちぎれてしまって5本しかないからだと店員は答えます。少年は、お小遣いをたくさんもっているのに足のちぎれた方をくださいというのです。「お金があるのだったらフツウの方を買えば?足のちぎれたのはあげるから」そういう店員に少年は・・・。

 一歩間違うと道徳の教材になってしまいそうなので、注意が必要だと思います。でも、「軽くて楽しい」本ばかり読んでいたのでは、では子どもたちの成長に偏りが出ると思います。きっと子どもたちの心に響くと思います。もちろん、読み手の方もね。 
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なかなかよいと思う ともだちになる「きっかけ」って。  投稿日:2004/03/17
とんことり
とんことり 作: 筒井 頼子
絵: 林 明子

出版社: 福音館書店
題名の「とん ことり」。小鳥の話じゃありません。郵便受けに物が落ちるときの音なんです。引っ越してきたばかりで、町も人もわからない女の子が郵便受けに毎日入ってくる自分宛の贈り物(すみれ、たんぽぽ、てがみ)にとまどい、想いを巡らします。4回目の「とん ことり」の音に靴のかかとを踏んで急いで外へ出てみると・・・。

タンポポの草原を自転車で遊びに行く2人の女の子、この場面はやわらかな春の日差しのあたたかさと女の子二人のうれしい気持ちが伝わってきます。心からほっとするシーンで、わたしは大好きです。

私は親の転勤にともなっての引っ越し経験者なので、友達が声をかけてくれるのを待っている、あの頼りない、不安でいっぱいの想いがわかります。ほんのちょっとのきっかけで友達はできるもの。そして昨日までの寂しい気持ちはあっというまに遠くへ去っていってしまいます。転勤の多いこの季節、子ども時代を思い出し、大人になった今、もし自分が主人公の女の子の母親だったらなにかこの子にケアをしただろうか、とかんがえてしまった絵本でした。
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なかなかよいと思う うれしいことです。  投稿日:2004/03/16
まいごのどんぐり
まいごのどんぐり 作: 松成 真理子
出版社: 童心社
「ケーキ」はコウくんお気に入りのどんぐり。おしりに名前を書いてもらってどこへ行くにもいっしょ。雨の日も、プール遊びの時も。ある秋の日に林の中で「ケーキ」はコウくんの鞄から転がり落ちてしまいます。「コウくん、ぼくはここだよ!」コウくんも一生懸命探しました。でも、何日かすると「ケーキ」は忘れられてしまいます。時は流れ、芽が出てどんぐりの若木になった「ケーキ」は、段々成長していくコウくんを遠くから見ています。
長い年月が経ったある日、サクサクという足音がして林の中へコウくんがやってきました。うれしくて、木をゆらしドングリをたくさん落とす「ケーキ」に、コウくんは思い出すのです。「ケーキ?」

読み終わって、シルヴァスタインの「おおきな木」を思い出しました。丘の上でかけっこする場面では「信じてること」を、林の中で見つけてもらえない場面では、「もどかしさ」を、コウくんの姿を見守る姿に「静かな愛」を感じます。
口に出してはいえない心の内面を描いた作品だと思います。

松成さんの絵は暖かく、夕焼けの赤、ランドセルで学校へ行く春の丘、何よりもコウくんの目線で描かれたおおきな「ケーキ」の姿が印象に残ります。最後の2行「うれしいことです。うれしいことです。」万感の想いのこもった2行です。
ここのところ、大切に読んであげたいです。
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