絵本の醍醐味を味わえます!
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投稿日:2010/10/01 |
こちらでの評判が良かったので、読んでみました。評判が良いのも納得です。
絵本の良さ、醍醐味というのは、絵を見ることで、文章には書かれていない部分を想像させてくれたり、文章を引き立たせてくれたりする所だと思っているのですが、そういった意味で、この本は、まさに「これぞ、絵本の醍醐味!」と思える、絵本ならではの良さが味わえる一冊です。
子供だけでなく、大人までもが、引き込まれる迫力のある、すばらしい絵。絵を追っていくだけで、ストーリーがわかりますので、読み聞かせには、とても良い、お勧め本です。
ストーリーも素晴らしい。
我が子を慈しむ心は、人間の親であっても、虎の親であっても変わらないということ。親子の関係はそれが本当の親子でなくても、信頼関係よって成り立ち、深まるということ。親は愛情を持って育てれば、それは子に伝わり、そして子は親から受けたその愛情を裏切らないということ…。憎しみからは何も生まれない…ということ。親子関係だけではなく、社会一般に言えることを、この本は教えてくれます。
ラストもこれからも続く愛情、信頼を示唆していて、とても素敵です。
確かに、どなたかが仰っていたように、大型絵本であるので、遠くにある文字は読みづらいというのは有りますが、是非、お子さんと読んでみてください。オススメの一冊です。
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子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ち
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投稿日:2010/10/01 |
今昔物語などに出てくる、伝説の盗賊のお話なんですね。初めて知りました。
絵や言葉は、日本のよき昔話風…。でも、それが、小学1年生の娘には、難しかったようで、反応はいまいちでした。低学年の子供には、親がやさしい言葉で言い換えてあげる必要があるかもしれません。
ただ、そうしてしまうと、この絵本のよさが伝わらず、残念なので、是非、中学年以上の子供達に読み聞かせてあげてください。若さという勢いで、自分勝手な悪い事ばかりしていると、年を取ってから寂しく辛い思いをするという事がわかると思いますし、悪い事をする事で一番辛く、悲しい思いをするのは母親なんだと言う事もわかってくれるはずです。
読み聞かせが終わった後の娘の感想は、「お母さんの事がこんなに好きなのに、どうして悪い事ばかりしたんだろうね。お母さんの事が好きなんだから、お母さんの喜ぶ事をしてあげれば良いのに。」
その通り!
悪人でも、最後にすがるのは、母親…、そして、母親はいかに悪人であっても見捨てる事は出来ない子供…、母親と子供の心の絆を考えさせられました。
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自分と重なりました。
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投稿日:2010/09/23 |
お姫様(子供)は、女王様(ママ)にビズ(ほおずり)してもらいたいと思っています。でも、女王様は毎日忙しいので、ビズすらしてあげる時間がありません。そこで、「飛行機でビズの女王を探しに行ったら?」と提案します。お姫様は、飛行機に乗ってビズの女王様を探しに出かけます。
一方、お姫様を旅に出した女王様、段々とお姫様が居ない寂しさが募っていきます。
最後にお姫様が訪れたおやすみなさいの女王様。こわい夢をみないように、お話を読んであげる、女王様です。
「むかしむかし、とてもさみしがりやの女王様がいました」と読んでいた所、お姫様は寝る前に本を読んでくれるママを思い出し、お城に帰ることを決めます。
お城で待っていた女王様(ママ)は、「遅かったじゃないの。さみしかったわ。あなたはママの宝物よ。命よ。何よりも最初に、ビズをさせて。たくさんのビズを」と、お姫様を迎えます。この場面を読んでいた時、『あら?これって、私??』って思ってしまいました。
「ママ〜、ママ〜」と付きまとう娘に、「ママ、時間ないから、ちょっとじいじの所にでも行ってきて」と週末出しては見るものの、しばらくすると、娘がいないぽかんとした空間がとても寂しく、ただひたすら思うのは「早く帰ってきてくれないかな〜。」
娘の帰宅を心待ちにして、帰ってきた途端、「もっと早く帰ってきてくれればよかったのに。ちょっとハグさせて。ママの宝物」と言っている、全く自分勝手な私…。
さすがに娘も気づいて、「ねえ、ビズの女王様って、ママのことだよね。お姫様は、私だよね。ママ、ビズの女王様と同じこと言ってるよ、いつも。」と言っていました。
最後に、お姫様は、「ママ〜。ママが一番世界で素敵なビズの女王様よ!」と抱きつきます。読み終わった後、娘も、「ママが世界で一番のビズの女王様だよ。やっぱり、ママが一番なんだね!」と言いながら、ビズしてくれました。
子供が近くにいてビズできる幸せを再確認しました。
忙しいママ、是非お子さんと一緒に読んでください!特に、お姫様大好きな女の子と読むのは、オススメです。
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つながってきた命、大切にしないと…
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投稿日:2010/09/21 |
御先祖様のお蔭で、生まれてきて、こうやって生きているんだ…という実感が希薄になってきた今、そんな当たり前で大切なことを、ストレートに、そして嫌味なく教えてくれる本です。
娘は読んでいるうちに話に引き込まれていき、素直に内容を理解しているようでした。特に、御先祖様の顔が沢山出てくる場面では、色々な顔をじっくりと見て、「こんな人も、いるんだねえ〜」と言いながら、楽しんでいました。
残念ながら、自らの命を絶ってしまうことが多いこの世の中、是非、この本を小さいうちに読んであげてほしい、そして小学生位になったら、自分で読むようにしてほしいと思います。
そして、自分の命は、御先祖様からつながっていて、安易にそのつながりを断ってはいけないということを知ってもらいたいと思います。
絵も面白いですし、お説教じみた本を読むより、ずっと心にしみて、命の大切さが伝わると思います。
お彼岸やお盆に読んで、御先祖様に感謝しながらお墓参りもいいのでは…と思います。おススメです。
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やさしさ、思いやりが詰まった本です!
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投稿日:2010/09/19 |
子供達の話を軸に、人種、宗教の違いを超えた、心温まる人々との交流が描かれています。
子供達を思いやるおばあさんの優しさ、おばあさんを慕い、思いやる子供達の優しさ、移民として苦労した帽子屋のおじいさんを思うおばあさんの優しさ、思いやり、そしておばあさんや子供達の気持ちを思いやる帽子屋のおじいさんの優しさ。
皆が優しく、思いやりを持てば、その気持ちが連鎖するということを思い知らせてくれる本です。
絵も、パトリシア・ポラッコによるものと思われますが、表情も温かく、気持ちが伝わってきます。
彼女の作品は、読んでいて心が温かくなります。
是非、おススメします。
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こんなワニと一緒に暮らしたい!
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投稿日:2010/09/19 |
読んでいる最中から、「こんなワニと一緒に暮らしたい」という娘。
思わず、私も、「ママだって、こんなワニがいたら一緒に暮らしたいよ。お手伝いが得意で、みんなを楽しませるのが大好きな、可愛いこんなワニ…。毎日、一日中、笑っていられて、ハッピーな気持ちになれるよね!」と言いました。
そんな楽しい気持ちにさせてくれる本です。
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小さいうちなら男女問わず、楽しめます!
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投稿日:2010/09/17 |
保育園で初めて読んでもらって、とても気に入り、買って欲しいとねだれらた本です。「女の子なのに、電車の本?」と思ったのですが、読めば納得。電車で行って、電車で帰って…という仕掛けが、非常に良く出来ているんです。電車の走る音の響き、風景の流れ、乗客の描写など、電車に乗っている気持ちになります。子供も楽しいようで、何度も読んでくれとせがまれた本の一つです。
一冊で二度楽しめるので、お得感もありますよ!
3〜4歳位だと、女の子でも十分楽しめます。おススメです。
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男の子(妹あり)のママにお勧めです
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投稿日:2010/09/13 |
小学校の推薦図書となっていたので、読みました。
主人公は1年生の男の子。下に妹が一人。
我が家とは家族構成が違うので、どうかな?と思いましたが、子供は、母親に怒られた時の感情はみんな同じなんでしょうね。男の子の気持ちが良くわかるようでした。また、親の私は、忙しさから子供の気持ちや子供の理由も聞かずに叱ってしまうことに、あらためて反省させられました。
ただ、やはり、主人公の男の子と同じ環境のママ達の方が、共感することが多そうです。
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感動しました
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投稿日:2010/09/12 |
感動しました。実話だけに説得力があります。
人生を歩む中で、人との出会いって本当に大切なんだなって、心から思えました。障害をもつトリシャをなぐさめ、励まし、根気よく文字を教えるフォルカー先生。こんな素晴らしい先生に出会えたトリシャ、本当によかったです。障害をもちながら、その出会いを無駄にしないように頑張り、そして今、新たな感動を人々に与えているトリシャ、彼女もまた素晴らしい。
この本に出会えてよかったです。人との出会いと同じように、本との出会いも本当に素晴らしいものです。
パトリシアの他の作品、「チキン・サンデー」もまた、人との素晴らしい出会いを元にしています。こちらも素敵な本です。
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最後、号泣で読めません
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投稿日:2010/09/12 |
ラスト、完全に泣いてしまい、最後まで読み聞かせることがどうしてもできません。何回読んでも、最後はどうしても駄目です。子供も一緒に泣いてしまいます。
他人の子だと知りながら、我が子と同じように深い愛情で育てる母親、自分が他人の子だとは気付かずに母親や弟を信頼して育つ子供。我が子を失い、悲しい気持ちを引きずっている父親。大好きな母親を守るため、弟を守るため、そして悲しい思いをした本当の父親のため、ティラノサウルスの子供が選んだのは、切ないラスト。でも、全てを思いやるティラノサウルスの子供にとっては、これしか道はなかったのかも…。大好きな母親のために、最後に用意してある「今まで我が子のように育ててくれて本当に有難う」という感謝の気持ち。そして、「あなたをずっとずっとあいしてる」という母親の姿。何度読んでも泣いてしまいます。
親子の愛情も親子の信頼も、子供が育つ過程で、どんどん深まり、どんどん厚くなるものなんだと感じます。そして、子供を失う悲しみというのは、何年経っても癒えるものではないということも…。
宮西さんの作品は、絵を見ただけでは想像ができない、繊細な作品で、読み手泣かせです。
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