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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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なみ@えほん

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なみ@えほんさんの声

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自信を持っておすすめしたい 頑張る トロップ  投稿日:2015/12/09
とんだ トロップ
とんだ トロップ 作・絵: 小野 かおる
出版社: 福音館書店
 『とんだトロップ』は、同じタイトルで、2冊でています。横長の「こどものとも」版(1963年)と、縦長のハードカバー版(1998年)です。おはなしの大筋は同じですが、文章も絵も違い、内容も細かいところで少し違います。

 まほうつかいの大男は、前者では一人ですが、後者では兄弟二人です。おまじないの言葉も違います。比べて読むのも面白く、どちらが好きかは人によって分かれるようです。
 
 小野かおるさんの絵は味があり、登場人物の表情が豊かで親しみやすく感じました。お兄さんのように何でもできるようになりたいと憧れるトロップ。頑張って頑張って、ジャンプの練習をするトロップに 少し上を目指したい 子どもらしい感情が伝わってきました。そして、力みすぎて、おまじないの言葉を間違えて、トロップが どんどんどんどん 高く高く飛んでしまうところが面白かったです。

 ジャンプ競争のごほうびの靴を お兄さんと分かち合って(「こどものとも」では変わりばんこに、ハードカバー版では、かたっぽづつ履いています)、使っているところは微笑ましく、兄弟の仲が良いことが感じられて、良いなぁと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 落語の魅力  投稿日:2015/12/08
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(22) ふたりでひとり
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(22) ふたりでひとり 噺: 桂 文我
絵: 石井 聖岳

出版社: フェリシモ出版
 体を真っ二つに切られるという とんでもない設定なのに、後からやってくる、このほんわかとした なんとも言えない笑いは、いったいどういうこと?これぞ、「落語」の魅力なのか!と感じました。きっと、落語には少しの「毒」が必要なのですね。「怖さ」「気味悪さ」がその後の あっけらかんとした笑いを引き出します。

 「笑い」を活力にし、生きる力としてきた民衆の知恵、したたかさはすごい。嫌なこと、つらいことがあっても、落語を聞いて「わはは」と笑い、気分転換したら、「また、明日から頑張ろう」と思えるのです。

 そんな落語を伝えてきた落語家、落語ファンの思いは、途切れず 今に伝わっています。そして、「絵本」という新しい形で、また伝わろうとしています。これって、いいな♪と思いました。

 石井聖岳さんの、ちょっと とぼけたような楽しい絵が、この落語の魅力を引き出していて、おすすめの絵本です。
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なかなかよいと思う 歌いたくなります♪  投稿日:2015/12/07
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(32) モケモケ
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(32) モケモケ 作・絵: 荒井 良二
出版社: フェリシモ出版
 読んでいるうちに、絵本の言葉に、リズムや音が くっついてきて、なんだか、歌いだしそうになりました。むしろ、普通に淡々と読むほうが難しい気がします。

 絵も言葉も、荒井良二さんの中から、するするするっと出てきたような感じで、きっと荒井さんそのものが、こういう色や絵や言葉で できているのでは?と勝手に思ってしまいました。

 頭や体が こういうもので出来ていたら、この世は、そして、人生というものは どう見え、どう感じられるのだろうと興味深々です。子どもの世界に近いようにも思うのですが、私の中には 残念ながら もう無い世界だなぁ。時々、こういう絵本を読んで、明るく、楽しく、おちゃめでエネルギッシュな世界を取り戻したいなーと思います。
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ふつうだと思う つい 言ってしまう言葉  投稿日:2015/12/07
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(26) 熊ちゃん
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(26) 熊ちゃん 作: 今江 祥智
絵: あべ 弘士

出版社: フェリシモ出版
 「あとで・・」は、大人が子どもに、つい言ってしまう言葉。 「つい言ってしまう言葉」だからこそ、子どもからすると、「ずうっと むかしから」「何度も」言われているのですよね。

 大人は、目の前のことで、いろいろと忙しい。時間に追われて、あれも、これも・・・と。だから、それほど悪気はなく、つい 「あとで」と言ってしまう。

 この絵本を読めば、その悪気のない言葉が いかに子どもの気持ちを傷つけているかが わかります。そして、その言葉だけでなく、「大人」という立場を使って、いかに 子どもの存在をないがしろにしているのかも。

 熊ちゃんの存在は、ある意味、救いではありますが、あえて子どもに読む絵本ではないように思いました。大人が読んで、「あっ、そうだった・・」と自分を振り返ればいいんじゃないかな と思います。
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自信を持っておすすめしたい みんなが うれしい気持ちに ♪  投稿日:2015/11/29
どうぞのいす
どうぞのいす 作: 香山 美子
絵: 柿本 幸造

出版社: ひさかたチャイルド
 うさぎさんが作ったいすは「どうぞのいす」。ろばさんがやってきて、どんぐりが入ったかごを その上に置いて お昼寝をしていたら、いろんな動物が次々にやってきて、あれれれれ!?

 みんな、「どうぞならば・・・」と、「えんりょなく」いただくのですが、ちゃんとお返しを置いておくところが素晴らしいです。「ラッキー!!」とばかりに、自分だけいい思いをするのはだめですよね〜。おかげで、みんなが嬉しい気持ちになりました。ろばさんが、どんぐりが 栗に変わって、どう思ったのかは、ちょっと わかりませんが・・・。でも、つやつやと光った美味しそうな大きな栗だもの。きっと気に入ったことでしょう^^

 読み聞かせ会で、子どもたちに読みました。小さな子どもさんも とてもよく聞いてくれました。お母さんが「うちの子どもが こんなに絵本をちゃんと聞けるとは思っていませんでした」と、あとで話してくださいました。

 動物たちが次々にでてくること、繰り返しがあること、みんなの優しい気持ちが子どもの心にすっと入ってくることなど、子どもを惹きつける魅力がたくさんあるのでしょう。

 この『どうそのいす』が、2015年12月で累計100万部とのこと、おめでとうございます!!たくさんの子どもさんたちが、この絵本を読んで育っているのですね。もうお父さん、お母さんになっている人も多いはず。そして、読み手だった親御さんは、おじいちゃん、おばあちゃんに・・・。

 しっぽがついた「どうぞのいす」を、公園や駅、バス停などあちこちに置いておいたら、「そういえば、子どもの時に、こんな絵本を読みましたよ〜」「あら、私もです!」「私は、子どもに 読んでやりましたよ」なんて、会話が、居合わせた人の間で始まるのでは?と ふと 妄想してしまいました(笑)
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なかなかよいと思う 可愛くて、あったかい (^^♪  投稿日:2015/11/27
ごろりん ごろん ころろろろ
ごろりん ごろん ころろろろ 作: 香山 美子
絵: 柿本 幸造

出版社: ひさかたチャイルド
 うさぎさんの押している 重い荷車がだんだん軽くなっていきます。気が付いた動物たちが、順番に後ろから押してくれていたのです。

 荷車は「ごろりん ごろりん・・」から、「ごろん ごろん・・」、「ころん ころん・・」、「ころ ころ ころ ころ・・」、そして「ころろろ ころろろ・・」へ。音の変化が面白いですね。

 荷物は、うさぎさん手作りの木のテーブル。みんなはすっかり気に入って、明日からこのテーブルのところに やってくる気まんまん!それを聞いていた うさぎさんは急いで家に帰って・・・。みんなの優しい気持ちが感じられるおはなしです。
 
 香山美子さんの優しいおはなしと、柿本幸造さんが描く可愛い動物たちが ぴったりマッチしています。そして、各ページから 気持ちのいい、暖かい春の空気が感じられます。春に読むと、戸外に出て行きたくなり、他の季節に読むと、春が待ち遠しくなります♪
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なかなかよいと思う いつの時代にも・・・  投稿日:2015/11/26
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(17) 犬の目
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(17) 犬の目 作: 桂米平
絵: いとう ひろし

出版社: フェリシモ出版
 古さを感じさせない話で、創作落語かな?と思いましたが、古典落語なんですね。調べてみたら原話は、1773年とのこと。長い長い時を経て、伝わっていることに驚きました。

 いつの時代にも分かりやすく、面白く、笑いを誘う話だということですね。テンポ良く、笑いのネタが次々にでてきて人を飽きさせません。何百年たっても、人は同じ話で笑うんだなぁー、となんだか愉快な気持ちになりました。

 目玉を取り出して・・・なんて、怖い、とんでもない話とも言えますが、いとうひろしさんの ちょっと とぼけた味わいの絵が、不思議にマッチして、面白い絵本になっています。高学年の男の子が喜びそうな気がします。
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なかなかよいと思う 魔法のおなべ  投稿日:2015/11/26
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(21) おいしいおかゆ
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(21) おいしいおかゆ 作: 富安 陽子
絵: 尾崎 幸

出版社: フェリシモ出版
 絵本全体が、上品な落ち着いた茶系統でまとめられています。銅版画だそうです。長い時を経て伝えられてきた「昔話」の雰囲気が伝わってきました。

 おはなし(ストーリーテリング)として、よく語られます。「おはなし」を何度も聞いている人は自分なりのイメージがあるでしょうが、絵本は絵本での別の魅力、楽しさがありますね。

 おなべの中で、おかゆが煮えている様子は、不思議な ちょっと妖しい 魔法の感じが よくでていると思いました。
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自信を持っておすすめしたい 気を長ーくして  投稿日:2015/11/25
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(4) カメのえんそく
おはなしのたからばこワイド愛蔵版(4) カメのえんそく 作: 新沢 としひこ
絵: 後藤 美月

出版社: フェリシモ出版
 貼り絵も使った絵が とても個性的です。色使いや画面構成など、現代的でおしゃれな感じです。

 カメは「あゆみがのろい」ものですが、これは、ユックリ、アセラズ、ノンビリしたカメの一家のおはなし。 

 「遠足に行くぞ!」となったのはいいのですが、行くまでに何かと時間がかかります。だって、ユックリ、アセラズ、ノンビリですからね。お弁当の中身を決めるのにも一日かかるのです。ちなみに、行先は「山」、お弁当は「缶詰」です。

 「あせらない あせらない。おたのしみは あとにとって おくもんだ」という言葉が繰り返されます。繰り返しの面白さが このおはなしの「要(かなめ)」です。この言葉が出てくるたびに、思わず「ニヤッ!」

 小さな体でユックリ歩くカメ一家にとって、山登りは大変なこと。「やまのぼりはたいへんだね」「たいへんだから たのしいんだよ」という言葉が心に残りました。

 とうとう到着、さてさて、お弁当♪ という時に、なんと、缶切りがない!!

 思わず「えっ!?」と声がでてしまいました。カメの息子が缶切りをとりに帰ります。お父さんの「あせらない、あせらない」という声に送られて・・・。

 気を長ーくして読むことも、このおはなしの要ですね(笑)
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自信を持っておすすめしたい 不思議! 魔法みたい!  投稿日:2015/11/24
まるまるまるのほん
まるまるまるのほん 作・絵: エルヴェ・テュレ
訳: 谷川 俊太郎

出版社: ポプラ社
 初めてこの絵本に出会ったのは、絵本の講座でのこと。講師の先生が読んで下さったのですが、大人の私が 楽しくって夢中になりました。

 絵のまるを押したり こすったり、クリックすることで、数が増えたり、色が変わったりする!不思議、不思議!! さらに、絵本を傾けると まるが端に寄っていったり、手をたたくと大きくなったり・・・。

 冷静に考えたら、ページをめくることで まるの数が増えたり、色が変わったり、位置を変えたり 大きくなったりしているのですが・・・、ね。でも、びっくりしました。魔法みたい。そして、次はどんな風にかわるのかな?とページをめくる度に とっても楽しみなんです。

 「めくる」⇒「画面が変わる」 という絵本の特性を生かした、新感覚の絵本でした。カバーの前袖に「「これは、よむほんではありません。・・・あそびの ほんです。」とありますが、絵本の新しい可能性を見たように思いました。

 そして、「さすが フランス」という感じで おしゃれ(^^♪。子どもも大人も にこにこ顔になれる とってもステキな絵本です。
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