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お月さまが降ってくるなんて!
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投稿日:2010/03/29 |
ある朝、目をさましたリスは、家にお月さまが落ちているのを見て、驚きます。
月どろぼうの罪で、牢屋に入れられてしまうのではないかと心配するシーンでは、リスが牢屋に人間と一緒に閉じ込められている姿がモノトーンだけで描かれていて、リスの心情を理解しつつも、思わず笑ってしまいます。
リスは何とかして月をどかそうとしますが、ハリネズミやヤギを巻き込んだ大騒動になります。この大騒動を治めたのは、たくさんのネズミでした。
果たして、このお月さまは、いったい何だったのでしょう。
子どもたちに読むときに、お月さまだと信じる子どももいるでしょうし、何だか違うぞと思う子もいるでしょう。疑いながらも、もしかしたらお月さまなんじゃないだろうかと思ってくれるとうれしいです。
この絵本は、お話が見返しから始まり、見返しで終わります。ここはしっかり見せてあげてほしいところです。
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信じること!
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投稿日:2010/03/23 |
この絵本は、5つの章と、エピローグからなっています。この一つ一つの章が、まるでお芝居の舞台を見るかのように繰り広げられていきます。
登場人物は、台座にFAITH『信じる』と刻まれた、長いねむりから目ざめた大理石像の女の子と、床にしかれたトラのじゅうたん。
大きな屋敷の中の年老いた公爵の読書室を舞台に、この二人の会話で物語が進められていきます。
デイヴィッド・ルーカスといえば、カラフルな絵が頭に浮かんできますが、この『ほらふきじゅうたん』では、象牙色というのでしょうか、白にうっすらと黄色を混ぜた色の紙の上に、モノトーンで絵が描かれています。このように敢えて色をつけなかったことが、読者の想像をくすぐり、このお話の舞台から目が離せなくなります。
FAITH『信じる』という台座に座っていた女の子が「私は生きてる!」と信じることによって、人間の女の子になったように、私たちが生きていく上でも「信じる」ことから始まるということが多いと思います。私たちが、人間の女の子になれるかどうかは、「信じる」ことにかかっているのです。
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土のにおいがするおひめさまの話
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投稿日:2010/03/23 |
王さまが跡継ぎを選ぶために、三人のおひめさまに、「7日7晩のうちに、跡継ぎにふさわしいことをなしとげよ」という課題を与えます。
これまでのおとぎ話だと、二人の意地悪な姉たちは失敗し、かしこい末っ子の娘が成功するというパターンが定番です。おまけに王子さままで出てきて助けてくれるというおまけつきのこともあります。
でも、このお話の主人公のセレニティ姫は、ちいさくて、はずかしがり屋で、ふつうの女の子でした。
だから、コツコツとタネを植え、木や草花を育てるのです。おきさきさまの残した宝物のチカラを借りながら、自分の手で土を掘り、タネを植えていくのです。そしていつのまにか、たくさんの人が手伝うようになっていくのでした。
「土」を自分の手で掘っていく場面からは、土のにおいがします。土のにおいがするおひめさまは、今までいませんでした。自らが動くことによって、人の心を動かしていく、新しいタイプのおひめさまです。素敵ですよね。
たいていのおとぎ話では、二人の姉は痛い目にあうのですが、このお話では、三人がナイチンゲールの歌声に耳を傾けているシーンで終わります。それも裸足で草の上に横になって聴いています。
三人で仲良くやっていけるようなきがしますよね。
色遣いがとても美しい本です。
この本を読んでから、子どもたちと一緒に植物を育てて見たいですね。
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みんな、小包になってみて!
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投稿日:2010/03/23 |
自分が小包になって会いたい人に会いに行ってしまうというお話。
カラフルで、細かいところまで絵が描き込まれていて、貼り絵(コラージュ)がされていたり、日本語と英語が混じっていたりして、絵だけ見るだけでも楽しい!って、この本を読んだ子どもは思ってくれるはず!
そして、きっと10人に1人は、自分を大きな紙で包んでみようと実際に小包になってしまうはず。そんなことあるわけないと思っている子だって、心の中でやってみたいと思っているはず。
どこまで行かれるか、みんな、小包になってみて。
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わかってよ、先生!
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投稿日:2010/03/20 |
ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシーは、毎日、お勉強に出かけますが、道行く途中で災難に遭遇してしまうため、いつも遅刻をしてしまいます。
確かにその災難は、マンホールからワニがあらわれたり、ライオンにズボンを破られたりと、日常では考えられないことばかりです。しかし、ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシーが先生に正直に話しているにもかかわらず、頭から否定し、罰を与えます。
彼を単なる嘘つきと断じるか、それとも本当の出来事と信じられなくても、もう少し彼と深いコミュニケーションをとって行こうとするのか、ここでどういう対応をするかに、先生という職業の力量が問われているような気がします。
こんな小難しいことを言わなくても、いつもえばっている先生とジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシーの立場が逆転することに、この絵本を読む子どもたちは、単純に大喜びすると思います。
リズミカルな文章と、”ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー”という主人公の長い名前が何度も何度も繰り返されるのも、この絵本を読む楽しみです。
見開きに、ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシーが罰として書かれた文字が並んでいるのも、こんなにたくさん書いたんだと、読み手に彼のつらさが伝わると思います。
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サンタクロースのかくれがあるなんて!
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投稿日:2010/03/16 |
「サンタクロースに会いたい」と思ったことのある人はたくさんいると思います。会うことができたら、自分が欲しいプレゼントを直接お願いすることができますからね。遠いところに住んでいるためか、プレゼントを渡さなければいけない子どもたちが多いせいか、ときどきお願いしたのとは違うプレゼントが届くことがありますよね。意外とサンタクロースは、おっちょこちょいなのかもしれません。
『もしも、ぼくがサンタクロースとともだちだったら…』は、サンタクロースとともだちになった男の子のお話です。
サンタクロースのかくれががあるなんて知ってましたか?
どんな部屋があって、どんなものを食べているのか、となかいはどうしているのか、気になってしまいますよね。
世界中のサンタクロースが参加する「そりすべり大会」があることを知ってますか?
世界中のサンタクロースはどんな風にそりをすべるのでしょう。気になりますよね。
もし、あなたがサンタクロースとともだちになったら……
まず最初に何をしますか。
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楽しいオバケのお話
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投稿日:2010/03/16 |
オバケなのか何なのかわからないものが、町中の人に悪夢を見せているらしいと気がついた主人公の恭平と、恭平を助手扱いするオバケ専門のお医者さん、鬼灯先生が、悪夢を見せている犯人探しをするお話です。
「オバケ!?」と聞くだけで、本を興味津々で手に取る子もいれば、怖いもの見たさでページをめくる子どももいるでしょう。あるいは、見るのもいやという子もいるでしょう。
この『オバケに夢を食べられる!?』は、どんな子どもたちにも楽しく読むことができるオバケ?のお話です。
今回の事件を解決するために、鬼灯先生が住むオバケの世界と恭平の世界をつなぐ道を、ざしきわらしが作ってしまいます。どうやらしばらくはつながったままのようです。
もし自分お部屋にそんな道ができたらどうしますか。怖いのはわかりますが、せっかくですから、オバケの世界に一緒に出かけてみませんか。
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どうしてなかよくなるんだろう?
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投稿日:2010/03/16 |
どうやって、知らないものどうしがともだちになっていくのだろう、と不思議に思いませんか。自分の子どもの頃を思い出そうとしても、よくわからないのです。
近くに住んでいたから?席が近くだから?帰る方向が一緒だから?同じクラブに入っているから?ともだちになるきっかけは、いろいろありそうです。
この『あのときすきになったよ』に出てくる女の子たちも、初めは理由もなくきらいで、ケンカもしていたのに、いろいろな出来事を通じて、いつのまにかお互いを思いやる関係になっていきます。不思議です。
飯野和好さんの描く二人の女の子の表情が、仲良くなるにつれて変わっていくのがよくわかります。思いっきり感情を表に出したときのキリッとした表情が格好いい。
それにしても、先生って、いつの時代でも子どもの言うことには耳をかさないものなのですね。
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想像がふくらむ、線で描いた絵本
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投稿日:2010/03/16 |
『カクレンボ・ジャクソン』や『ロボットとあおいことり』などでカラフルな世界を描いていたデイヴィッド・ルーカスが、『みつけたね、ちびくまくん!』では、クレヨンを使い、線だけで、くまの親子の冒険を描いています。
不思議なもので、ネイビーブルーの線を横に一本引くだけで、空と海と砂浜が見えてきます。読む人によって見える海は違うかもしれませんが、確かに空と海と砂浜が見えると思います。
できるだけシンプルに描かれたからこそ、見えてくる風景なのでしょう。
ところどころに、違う色を使っていることがアクセントになって、くまの親子の世界を広げていきます。
冒険を終えた親子が帰る家の窓は金色!ああ、帰って来たんだな、とホッとしました。
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ピアノの音がきこえてくるとうれしいな
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投稿日:2010/03/02 |
ピアノの調律師を主人公にしためずらしいおはなしです。
「こちら」と「あちら」の世界をつなげるのが上手なあまんさんと、「現在」と「将来」とを見渡せるいせさんの組み合わせに興味をもったので読んでみました。
調律するのは、不思議なピアノばかり。ピアノが不思議というよりも、ピアノの持ち主が不思議というのが正確かもしれません。海の中にあるピアノだったり、大きくなったり小さくなったりするピアノだったり、絵の中の家にあるピアノだったりと、楽しく読むことが出来ました。
しかし、あまんさんがあとがきに書かれていましたが、この連作ファンタジーをつくるのにかなり苦労されたそうです。私にも、あまんさんらしい、読者の心の中に余韻を残すお話が少なかったなと残念に思っています。
一方、いせさんの絵は、描き込みむことを抑えることによって、読者の想像を膨らませることに成功していると思います。
ピアノというものは不思議な楽器ですね。お話にピアノが出てくるだけで、ピアノの音が聞こえてくるような気がします。今回は、調律師ということもあって、ピアノが調律されているときの弦の音が響いてきます。子どもたちだと、調律師がどんな仕事なのか、わからない場合が多いと思いますが、あまんさんがわかりやすく説明してくれているので大丈夫です。
この本を読んだ子どもたちにピアノの音が聴こえたらうれしいな。
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