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うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの (小学館集英社プロダクション)

お子さまの塗ったぬりえが、アニメーションになる!フランス生まれの画期的なぬりえシリーズ!

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はしの

パパ・40代・神奈川県、男15歳 女13歳

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自己紹介
高校1年生の男の子と中学2年生の女の子の父親です。
好きなもの
音楽を聴き、そして演奏すること、そして本を読むことが好きです。
特に、「子どもの本」が好きです。絵本も好きですが、児童文学やヤングアダルトが特に好きな分野です。
ここでは、絵本に絞ってレビューを書いています。
ひとこと
会社員にもかかわらず、40を越えてから、保育士の資格を取得しました。将来は、もっと子どもに近い仕事をしようと思っています。子どもたちの笑い声や彼らの感性をいとおしく思います。そのような想いを私に伝えてくださった、新澤誠治さんと佐々木正美先生が大好きです。

はしのさんの声

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なかなかよいと思う 生きるってことは、なかなか良いもんなんだ  投稿日:2010/06/10
じぶんの木
じぶんの木 作: 最上 一平
絵: 松成 真理子

出版社: 岩崎書店
この自然につつまれて生きている、孫の小学生のわたると、彼を見守りながら一緒に暮らしているおじいさんの伝じいとのお話です。

この絵本を読む人には、どうしても見てもらい場面があります。

一つは、ふぶきで一面が白い雪で埋めつくされるなか、熊の寝床に入って、伝じいが一晩を過ごす場面。

そして、雪をかぶった大朝日岳がまっかにもえるように輝いている場面です。

これらの場面の絵を見ていると、自然と人間とのつながりの深さと、自然の偉大さが心にズンと伝わってきます。

死んだらいやだよ、と言うわたるに、伝じいは、
「こんなに長生きできたんだ。もうけもんよ。十年も前に死んでいれば、わたると会えなかった。長生きはするもんだぞ、わたる」と伝えます。

この伝じいのことばを聞くと、人間は大自然のなかで生きているちっぽけな存在ではあるけれど、生きるってことは、なかなか良いもんなんだぞと言われたような気もちになります。

こんな風に、やさしくかつ冷静に自分の生と死について語れる老人の存在を、私たちはもっともっと大切にしなければいけないのではないかと改めて思った絵本でした。

おじいさん、おばあさんがいてもいなくても、就学まえの子どもたちに読んでほしい一冊です。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい せつなさとともに思い出されるもの  投稿日:2010/06/10
なつの おうさま
なつの おうさま 作: 薫 くみこ
絵: ささめや ゆき

出版社: ポプラ社
夏休み。
たった二日間、一緒にいた女の子。
「なつのおうさま」オニヤンマと遊んだのは、二人しか知らない秘密。
彼女に「ぞうきんしぼり(うでをぞうきんみたいにしぼる)」をしたときに感じたおかし気もち。
駅で別れたときに聞いた彼女の鳴き声。
その声が自分のからだにつきささって痛くて泣いたぼく。

せつないお話です。
このせつなさは、たぶん経験したことがある人にしかわからないのではないかと思います。
それも、しばらくたったときに、「ああ、あのときの気もちと同じだ」といった感じで、思い出されるものだと思います。

だから、小学中学年の子どもたちにでさえ、伝わるかどうか、自信がありません。
でも、こんな経験を、子どもたちは多かれ少なかれ、これから体験していくのだと思います。
うらやましい限りです。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 好きな自分でいる方がずっと生きやすい!  投稿日:2010/06/10
ピンクがすきってきめないで
ピンクがすきってきめないで 作: ナタリー・オンス
絵: イリヤ・グリーン
訳: とき ありえ

出版社: 講談社
強烈な絵本です。

表紙のショッピングピンク、ちょっとトゲがある言い方を表したのではないかと思われるタイトルの文字。そして何よりも表紙の女の子の強い目ヂカラ。

『ピンクがすきってきめないで』という主人公の女の子の気持ち、よくわかります。彼女には、何がわかるの!と詰め寄られそうですが……。

この性別による決めつけは、生まれたときから、あるいは生まれるまえから始まっています。女の子の赤ちゃんにはピンクのベビー服といった感じで。それでも、最近は青いランドセルを背負った女の子も見かけるようになり、いいぞいいぞ、と心のなかで喜んでいます。

私の娘も、小さい頃から、ピンクではなく、青に近い紫が好きでした。それは今でも変わらないと思います。

だいたい、色に限らず、何かとつけて、女らしいとか、子どもらしいとか、決めつけられるのは、大人だってイヤじゃありませんか。

そう考えると、実はこの絵本はとても深いことを表した絵本だということがわかります。

もし、そばに、女らしさや男らしさって何?って悩んでいる子どもがいたら、ぜひ、この絵本を薦めてあげてください。
あなたはあなたで良いんだよって伝えてあげてください。それだけで彼らの人生は大きく変わると思います。
だって、好きな自分でいる方がずっと生きやすい!

この絵本は、子どもたちが自信をもって生きることを手伝ってくれる、そんな一冊です。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい ようこそ「とかげのくに」へ  投稿日:2010/06/10
みつこととかげ
みつこととかげ 作・絵: 田中 清代
出版社: 福音館書店
田中清代さんの独特の画風とリズミカルな文章で、楽しく読むことができます。

とかげのしっぽは、また生えてくるから大丈夫、なんて言う大人は、この絵本に立ち入り禁止です。

最近の子どもは、とかげを見たことはあるのかな?この絵本を読んだら、とかげを探しに行ってほしいものです。とかげのくにを探しに行ってほしいものです。

とかげのくにの入口に「歓迎とかげのくに」という看板がかかっているかどうかは定かではありませんが、私も一度訪ねてみたいと思います。

田中さんは、ユーモアあふれる方のようで、絵のなかに遊びが隠されています。だって『みつこととかげ』ですからね。探してみてください。

【事務局注:このレビューは、「みつこととかげ」こどものとも年中向き 1999年8月号 に寄せられたものです。】
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 読めば読むほど味わいが深くなる一冊  投稿日:2010/06/10
エミリー
エミリー 作: マイケル・ビダード
絵: バーバラ・クーニー
訳: 掛川 恭子

出版社: ほるぷ出版
見返しをめくると、「エミリー」という題名だけが書かれた表紙があり、もう1ページめくると、そこには、白いドレスを着た女性が、玄関の白い扉を開け、新緑がまぶしい外へと歩き出そうとしているところが描かれています。
そして、絵本の最後のページには、扉が開け放たれた玄関だけが描かれ、白いドレスの女性の姿はありません。
これは、白いドレスを着た女性の心境の変化を表したものでしょう。

なぜ2ページが違う絵になったかが、主人公の少女の目を通して、彼女のドキドキする気もちを私たちも感じながら、まるで謎解きのようにこの絵本の中で描かれています。

とても難解な絵本のように感じられますが、美しい絵と全体が醸しだす不思議な雰囲気は、小学校高学年であるならば十分理解できるような気がします。

見れば見るほど、読めば読むほど味わいが深くなる一冊です。あきらめずに読んでみて下さい。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 子どもと教師への応援絵本  投稿日:2010/04/09
教室はまちがうところだ
教室はまちがうところだ 作: 蒔田晋治
絵: 長谷川 知子

出版社: 子どもの未来社
我が家では、私が図書館から借りてきた本や購入した本(もちろんコミックも含みます)は、一部をのぞいて、テーブルの上に置きっぱなしにしておきます。
この春、高一になった息子も、中二になった娘も、自分が読みたい本があれば、そこから抜き取っていきます。
小学中学年くらいまでは夜寝る前に一緒に物語を読んだり、二人並んで読んでいたりしていましたが、いつのまにか今のようなスタイルになりました。
この「図書館」の利用者は、最近は専ら娘のようです。先日、(私が村上春樹を好きなことを知っているので)『1Q84』を読んで良いかと聞かれ迷ったのですが、良いよと答えました。これから、どんな本を読み始めるか楽しみです。

『教室はまちがうところだ』は、娘が小さい頃から私が言い続けてきたことをまとめてくれた絵本です。教室では手をあげない、間違えることを恐れ、間違えたことを恥じる。目立つことはしたくない。でも娘にもいいところがたくさんあります。それを見つけてくださった先生も何人かいらっしゃいました。
事務作業に拘束され、学級運営が手薄になっている現状で、この絵本のようなクラスを作り上げるのは大変だと思います。一年では足りないかもしれません。先生同士の連携も必要です。元教師の作者のように=この絵本の先生のように、根気強く、子どもの良さを引き出し、「個」を認めながらクラスをまとめていくことはとても大変ですが、それこそが教師の役割だと思うのです。もちろん親も一緒にお手伝いします。
この絵本が、子どもだけではなく、現役の先生方のエネルギーになってくれたらうれしいです。そして長谷川知子さんが描く絵のように、みんなニコニコ笑顔でたくましい子どもになって欲しい。

さて、我が娘は、この絵本をどう読んだでしょうか。
少しずつ成長し、自分を前に出せるようになってきた彼女にとって、この絵本がさらなる飛躍に向けての応援団になってくれたら、うれしいのですが……
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 「ごつごつ」したピアノの見る夢は……  投稿日:2010/04/01
ピアノは夢をみる
ピアノは夢をみる 作: 工藤 直子
絵: あべ 弘士

出版社: 偕成社
こころをもったピアノが語ってくれた、ピアノが見た夢のお話です。
見開き2ページの工藤直子さんの優しくかつ逞しい詩に導かれるように、やはり見開き2ページに繊細かつ骨太のあべ弘士さんの絵が描かれています。

夢みるピアノは「ごつごつ」しています。「ごつごつ」していると、堅物で頑固な感じがしますが、そうじゃないんですね。そのことを風が教えてくれます「あんたは ごつごつしているとけれど やさしい森のにおいがするね」と。
ピアノは、お祭りの夢や、音符が人々にふりそそぐ夢や、花かごになる夢など、弾き手の奏でる曲によって、いろいろな夢を見るようになります。

あたなのピアノは、夢を見ますか。
ピアノを弾くのが大好きな人はもちろん、ちょっと苦手だな、練習するのはきらいだなという人も、もう一度、ピアノを弾いてみてください。そんな難しく考えなくて良いのです。一音でも構いません。思いをこめて弾いてみてください。
どんな音がしましたか。その音があなたのピアノに夢を見させるのです。どうか、あなたの心のままに弾いてあげてください。ピアノはきっと喜んでくれるでしょう。

ピアノが好きな人はもちろん、ピアノとどうつきあえば良いのかわからなくなってそまった人にも、読んでもらいた一冊です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい あきらめなさえしければ……  投稿日:2010/04/01
ふしぎなガーデン
ふしぎなガーデン 作・絵: ピーター・ブラウン
訳: 千葉 茂樹

出版社: ブロンズ新社
あなたも見たことがありませんか。古びたビルのコンクリートの隙間から生えている草や、アスファルトで舗装された道路に少しだけ残った土の部分に咲いているたんぽぽ、ブロック塀を突き破って伸びている木を。

このお話は、リーアムという男の子が、もう列車が走らなくなった高架線の上で、枯れそうな草木を見つけるところから始まります。
リーアムが草木の世話をすることで、高架線路の上に草木が広がっていきます。そして次第に、その草木は町全体を変えてしまいます。空の色さえも変えてしまったような気がします。

この絵本に描かれている、次第に町が草木でおおわれていく様子は、見ているだけで楽しいものです。
特に、町を俯瞰した最後の2ページからは「希望」が伝わってきます。

このお話が本当にあったことならば、あきらめなさえしければ、「一本の木も、小さな草むら」さえない町でも、私たちは緑でいっぱいにすることができるのです。
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なかなかよいと思う 子どもたちの想像がふくらんでいきます  投稿日:2010/04/01
つみきくん
つみきくん 作・絵: いしかわ こうじ
出版社: ポプラ社
残念ながら、自分が子どもの頃、どんな気もちで積み木で遊んでいたか忘れてしまいました。しかし、子どもたちが積み木を使って、いろいろなものを作っている様子を見ていると、頭のなかの想像をふくらませて、形にしているようです。

そんな子どもたちには、この絵本はぴったりだと思います。つみきくんは、つみきの部品を引いてでかけます。いろいろなことが起こるのですが、つみきくんは自分自身の身体も使いながら、ピンチを切り抜けていくのです。

この本を読んだ子は、きっと、つみきくんと同じように部品を引いて出かけたい、つみくんと同じように変身してみたいと思うでしょう。そして自分のつみきを使って自分の世界を作り上げていくと思います。

このカラフルな絵本は、その鮮やかさからも子どもたちを惹きつけるでしょう。一見、CGのような絵なのですが、良く見ると、どうやら手で描かれているようで、そのおかげもあって、絵からは柔らかさ、優しさが伝わってきます。
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自信を持っておすすめしたい 雪を探してみよう!  投稿日:2010/03/29
リスとはじめての雪
リスとはじめての雪 作・絵: ゼバスティアン・メッシェンモーザー
訳: 松永美穂

出版社: コンセル
ヤギから聞いた、なにもかをもまっ白にしてしまう「雪」というもの。
リスは、今度の冬こそは、雪が降ってくるまで起きていようと思います。

ゼバスティアン・メッシェンモーザーの鉛筆画は、白と黒の世界のなか
で、ポイントとなる対象には色を重ねることによって、独自の世界をつくりあげています。
また、むだなものを廃し、しかし必要なところは綿密に描くことで、読者の想像をふくらませることに成功しています。

また、何よりも優れているのは、彼のユーモアのセンスです。
眠たいのを我慢してリスの様子や、途中から雪探しに加わるハリネズミやクマが想像したり見つけたりした「雪」には、思わず微笑んでしまいます。

ほとんど眠ってしまっている彼らのうえから、雪が降ってきます。その場面では、彼らと同じ気もちで雪をながめている自分に気づきます。
大人も子どもも楽しめる絵本だと思います。
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