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新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

酒井駒子によるロングセラー絵本の新装版

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もゆら

その他の方・60代・神奈川県

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自己紹介
 自宅と図書館の本棚を行ったり来たり。街から本屋さんが引潮のように消えていく。悲しいなぁ。
好きなもの
 心躍る音、きらめく色、時を孕んだ文字、手にとって読む絵本。やっぱり、想像したり、創造することかなぁ。
ひとこと
 絵本に励まされ、教えられ、涙や笑いをたくさんもらって育てられ、しあわせなこと、しあわせなこと。

もゆら箱

公開

  • もうなかないよ、クリズラ
  • おおやまさん
  • つみき
  • ポッケのワンピース 新装版
  • あめのひのくまちゃん
  • でんしゃが きた
  • 福音館文庫 ミス・ヒッコリーと森のなかまたち
  • まめだぬき
  • 宮沢賢治の絵本 貝の火
  • 海をわたった折り鶴
  • むしのほん
  • おじいちゃん、戦争の話を聞かせてください。 五年一組 八木 湧太郎

もゆらさんの声

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なかなかよいと思う 心の色  投稿日:2017/11/03
でも すきだよ、おばあちゃん
でも すきだよ、おばあちゃん 作: スー・ローソン
絵: キャロライン・マガール
訳: 柳田邦男

出版社: 講談社
 水彩の透明な色光が爽やかな、キャロライン画伯の絵本だ。

 誰も座っていない安楽椅子、手折って持つ野の花束。
わたしと、友のおばあちゃんの左右ページバランスが何とも対照的で
気になりながらもページを繰ってゆく。

 わたしの暮らしと、友の家庭がそんなに気になるのだろうか?
活動的な友の祖母が、そんなに羨ましいのだろうか?
浜辺に花を摘みにやってきたわたしが、また町に戻る後ろ姿をみて
あぁ、そうかと思った。都会でもない小さな町、
人の目を気にするのだろう。

 キャロライン画伯の水彩は色光ではなく、だから心色なのだろう。
何もかも忘れてしまったわたしの祖母を画くため
選び抜いた画伯ならではの心づかいなのだろう。

 小説のように後説、好きではなかった。
本文それが、絵本のこころだから、心の色だから。

 感謝
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あまりおすすめしない おとなっぽいなぁ  投稿日:2017/10/19
ねえとうさん
ねえとうさん 作・絵: 佐野 洋子
出版社: 小学館
 「オレはくまらしいだけだ、くまだからね」
うーん、むずかしい返事だなぁ、くまらしいとは、どゆこと?
まるで禅問答のように聞こえる
少なくとも私は、理解できないで困った。
「・・・父さんはね親らしいだけだ、親だからね」とか
「・・・父さんはね男らしいだけだ、男だからね」とか
「・・・父さんはね人らしいだけだ、人だからね」とかね。

 「ねえとうさん」
タイトルの響きにひかれてページを繰りましたが
申し訳ない、佐野画伯…
モダンなくまの家庭描写、白い三日月やコブシのはな、
シンボリックな太陽やパンケーキはとても印象深く目に映り込みました。
しかし一方、綴られたことばの流れは哲学っぽくて
私には、少々強いられる気配を感じてしまいました。

 感謝。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい すこやかにありがとう  投稿日:2017/10/19
いしゃがよい
いしゃがよい 作・絵: さくらせかい
出版社: 福音館書店
 ここにはバスもでんしゃも、車もバイクも
ドラッグストアもコンビニも、電話もスマホも出てきません。
山のふもと、エンさんとパンダのファンファンと、じてんしゃ一台きり。

 具合がわるくなるとエッチラコッチラじてんしゃで、山を越えて、越えて
おいしゃさんまで向かいます、自分の足でこぐ、こぐ、こぐ。
雨の日も雪の日も、ぐあいがわるいといっちゃぁじてんしゃで
だまって山を越えて、越えて、なんだか昨今の保育園送り迎えみたい。
ただただ、わが子にすこやかな日々を届けるため、じてんしゃをこぐ。

 そしてやがて子どもは大きくなり、あたりまえのように大人は年をとる。
親を見て育つ子はまねる、きっとまねる。
ドラッグストアもコンビニもないけれど、電話もスマホもないけれど
バスもでんしゃもバイクもないけれど、一番はすこやかであること、
ただただ、それだけが親の希望だということ。

 さくらせかい画伯に、感謝。
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なかなかよいと思う 世のかがみに  投稿日:2017/10/19
おもしろとうさん
おもしろとうさん 作・絵: さとう わきこ
出版社: フレーベル館
 ぐーたら父さんは、読んでいたのです
「遊び指南」という本を!
ぐーたらはしているのですが、どうすれば先頭を切れるのか
ずっと研究を惜しまず考え続けているのです。
ただ考え過ぎより昔のきねづかが一番。
マナーだとかルールだとか、それは遊びの中でみんなが学ぶのです。

 さとうわきこ画伯に、感謝。
お父さんは恐れず、自らの子ども時代を世の子どもに伝えて欲しいと
よくぞ呼びかけてくださいましたね、ありがとう。
さぁお父さんがた、世のかがみに、なろうじゃないですか!
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なかなかよいと思う かえらなきゃ  投稿日:2017/06/03
バスをおりたら…
バスをおりたら… 作・絵: 小泉 るみ子
出版社: ポプラ社
 ページを開くと、サーッと風が吹いて
ざわっ、わ、ざわざわーっ、音がして草のにおいがして・・・
小さなえほんの上に、まるで大きな幻灯を見るような

 このえほんの中にあるいつもの道は
いつも通りなのに、いつもと違う道につながっていく
幼い頃、こわーい思いをした記憶がよみがえってきたよ
どっく、どっく、ドッキンドッキン、心臓の鼓動が
自分の身体の中から聞こえてきたよ

 よーく考えるとこんなこと、子どもの頃よくあった
「かえらなきゃ」・・・その一言に
ありのまま、ありのままを受け入れる一人のわたし
「笛」にも「バス」にも、やがて頼らずに済む日が
もうすぐやって来るんだろうね

 自転車、銀杏の木陰にあったの
使っちゃいたいよぅ、私なら
まずは小泉画伯へ 感謝、感謝
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ふつうだと思う よかった、音がしてる  投稿日:2017/05/21
きんいろのとけい
きんいろのとけい 作: 片山 令子
絵: 柳生 まち子

出版社: クレヨンハウス
 どうぶつたちの親心が、あたたかい。
どうぶつたちの巡らす想像と、お話しを聞きながら
ふふふ、コソコソ、と言い出しそうな子どもらの閃きが、
微妙にズレあう面白さを、きっと楽しめる絵本。

 女の子のような男の子、どうぶつたちとの対称が際立つ。
最後に時計に耳を当て、「よかった、音がしている」と言った。
まるで時計の親心のようだと、感心した。
おじいちゃんの心と今もいっしょにいる彼の、やさしさなのかな。

 タンポポ、シロ詰草、ツル日々草、ペンペン草か…、
爽やかな風そよぐ春の原っぱに、ちょっと出かけてみようっと。
クレヨンハウスさん、ありがとう。感謝!
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自信を持っておすすめしたい お父さんお母さんへ贈る  投稿日:2017/05/21
そうちゃんはおこってるんだもん
そうちゃんはおこってるんだもん 文: 筒井 頼子
絵: 渡辺 洋二

出版社: 福音館書店
 わかる、うん、わっかるなぁそうちゃん。
どうしても相手がひいきされているように思えるものねぇ、二人兄妹だと。
お父さんお母さんは平等に思っていてもね。
親子ですら気付かない親子のズレを、筒井氏は鋭ーく指摘しておられる。

 渡辺画伯の、内的で素朴な筆タッチが、そうちゃんに寄り添う。
テーブルの下で、独り上を見上げ、目を大きくして
泣こうかどうしようかと揺れている、そうちゃん、わかるぞ。
 みんな気遣って、ボールやら人形やら近づける、
こんな時、子どもは中々出て行きにくいんだなぁ、大人もおんなじ!!

 またしても母の登場によって暗転するのかぁ?うーん。
お父さん、しっかりしてょ。まぁ仲のいい家族だから許す!
家族って、ふしぎだなぁ。だって
そうちゃんのさっきのこと、解決していないでしょ?

 筒井さま、渡辺さま、福音館書店さま
兄弟姉妹の永遠のアウフヘーベンに、感謝


 
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自信を持っておすすめしたい 内からみるゆめ  投稿日:2017/05/20
ひみつのばしょ
ひみつのばしょ 作・絵: ひがし ちから
出版社: PHP研究所
 あぁ、なんてすてきな最終頁!ひがし画伯。
内からそとを見る、まるで私がそこにいるようです。
それにどこか懐かしい、遠くのあたたかで、やさしい場所、
忘れてしまっていたけれど、ふいに思い出したような場所を、感じるのです。
 子どもなら、誰もが本能として持っている冒険心を
ひがし画伯はじょうずにくすぐっておられる…嬉しい限りです。
またもや「お母さん」に締めくくられるのは、父親として残念ですが
やはり母は偉大なのです、とてつもなく。
 ひがし画伯、PHPに、感謝。
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なかなかよいと思う 母のひみつきち  投稿日:2017/05/10
アンドルーのひみつきち
アンドルーのひみつきち 絵と文: ドリス・バーン
訳: 千葉 茂樹

出版社: 岩波書店
 表紙の絵、ひみつきちの中から外をみる男の子の横顔が
なぜか気になってページを繰った。
何か言いたそうな、物思いにふけったそのシルエットが
傍らのトンボと対比されてますます静かな、虫の音や風音だけが聞こえる
ポツンと孤立した情景を思い起こさせたからだ。
タイトルの「ひみつきち」という、やんちゃな響きとも対照的だった。

 モノクロの丁寧なペン画は、とても郷愁的だ。
アンドルーの発明するガラクタ作品も、実に細やかに書き込まれている。
繰り返しになるが、カッコいいだろうではなく、よくできてるね、だ。
アンドルーと、仲間だろうか9人それぞれが自然と同じ場所に集まって、
それぞれの「ひみつきち」を創造してゆく時も、小鳥やらウサギ、
小舟やら母のドレス、どこか優しさを伴った基地に仕上がっていく。

 解放されたくて、自分の居場所を探して、家出をして、夢をカタチに
冒険ハラハラ怪しさドキドキ、そういう在り来りのストーリーを
「ひみつきち」に想像して読み進めていた私である。
読み終えてから、作者ドリス・バーン氏が母であることを知った。
あぁ、現れているのは、母性なんだろうか・・・

 表紙の男の子の横顔の意味は、なんだろう。

 作者、訳者、岩波書店に 感謝。
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自信を持っておすすめしたい うれしいなぁ  投稿日:2017/04/06
たんじょうびの おくりもの
たんじょうびの おくりもの 作: ブルーノ・ムナーリ
訳: 谷川 俊太郎

出版社: フレーベル館
 読み終えると、親子の愛の深さを思わずにはいられなかった。
確かに、男の子の好きそうな乗り物が、次から次へと
魔法のように仕かけられて現れることに興味を覚えたが、
途中からこの父親の、心の内が見え隠れし始めると
いてもたっても胸が熱くなってきた。
最後に「パパだ、パパだ!おかえり!」なんて言われると、もうね…。
 表紙のプレゼント包みが、泥で汚れている
親子っていいなぁ、親にしてもらって、うれしいなぁ。
ムナーリもそう思って描いたのかなぁ…
独り勝手な喜びに浸った私です。
 ムナーリさん、谷川さん、ありがとう。
感謝。
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