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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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夏の雨

パパ・70代以上・埼玉県

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夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい イチゴはやさいですよ  投稿日:2022/03/27
やさいのがっこう いちごちゃんはやさいなの?
やさいのがっこう いちごちゃんはやさいなの? 作: なかや みわ
出版社: 白泉社
イチゴはケーキとかパフェとかデザートとしても人気が高いですが、家庭菜園で育てる野菜としても人気があります。
 栽培の開始は秋の終わり頃、そこから寒い冬を越して、暖かくなる春本番になると赤い実がつくようになります。
 この絵本のタイトルのように、イチゴはスーパーなどでくだものコーナーで売られているので「くだもの」か「やさい」なのかわからない子供もいると思います。
 そんな子供たちのためにも、この絵本をしっかり読んであげてみると、イチゴが野菜だというのがよくわかります。
 つまり、リンゴやミカンのように木になるのが「くだもの」で、イチゴやスイカはそうでないので「やさい」になります。

 ただイチゴはバラ科でもありますから、リンゴとか洋ナシとかは同じバラ科ですから親戚のような関係かもしれませんね。
 絵本の中に「くだものがっこう」が出てきて、そこの先生が洋ナシでしたから、自分が野菜なのか果物なのか悩んでいるイチゴちゃんにやさしく教えてあげるのは、同じ科の親戚だと知っていたからかもしれませんね。

 イチゴと同じ悩みを抱えているのが、アボカド。
 この絵本ではイチゴと反対に「くだものがっこう」から「やさいがっこう」に転校しようとするアボカボくんも描かれています。
 答えは、アボカドは果物。

 イチゴは見た目もかわいいし、甘くておいしい。
 それに今はいろんな品種もあって、なんともうれしい「野菜」です。
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自信を持っておすすめしたい それは生きるための魔法の言葉  投稿日:2022/03/13
ぼくは川のように話す
ぼくは川のように話す 文: ジョーダン・スコット
絵: シドニー・スミス
訳: 原田 勝

出版社: 偕成社
なんと美しい絵本だろう。
 絵本でいう美しいは、単に絵がきれいということではないだろう。
 文(この絵本でいえば、それは詩の言葉のようでもある)と絵が見事に合致し、音楽を奏でるようであることだろう。
 文を書いたのはカナダの詩人でもあるジョーダン・スコット。
 彼自身が吃音者で、この絵本は彼自身の体験にそって生まれたものだそうです。

 この絵本の少年のように、朝起きたら「ことばの音」だらけで、しかし、自分にはいえない音があることにいつもちぢこまっている。
 学校に行っても、あてられないように願い、あてられてもうまく口が動かない。
 そんなある日、少年の父親が彼を川に連れていった。
 父親は川を指さして、「あれが、お前の話し方だ」と言う。
 川は泡立ち、波うち、渦をまき、くだけていた。
 「お前は川のように話してるんだ」
 このシーンの、静かに目を瞑る少年の顔がいい。
 光にきらめく川に半身をいれた少年の後ろ姿がいい。

 少年は気づくのだ。川だって、自分と同じようにどもっている。
 でも、その先にあるのはゆったりとした流れだ。

 絵を描いたのは、シドニー・スミス。
 なんと素敵な川を描いてくれたのでしょう。
 スコットが見た川もきっとそうだったように、読者もこの川に自身の姿を投影できるのではないでしょうか。
 吃音者だけではなく、どんな人にも嫌なことであったり苦手なことがあるでしょう。
 そんな時、この絵本の川を思い出し、こうつぶやくといい。
 「ぼくは、川のように話す」。
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自信を持っておすすめしたい 「てぶくろ」のような地球になることを祈ります   投稿日:2022/03/06
てぶくろ
てぶくろ 作: (ウクライナ民話)
絵: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳: 内田 莉莎子

出版社: 福音館書店
今回のロシアによるウクライナへの「侵略」で、世界地図を久しぶりに見たという人も多いだろう。
 あらためて、チェルノブイリ原発があった場所に気づかされた人もいるだろうし、隣国との関係など、周りが海に囲まれた日本とはおそらくまるで違う国の成り立ちであったり現在のありようだということがわかる。
 ただ、そんな環境でもあっても、人の心はあまり変わらないのではないだろうか。

 ここに一冊の絵本がある。
 絵を描いた人の名前はある。エウゲーニー・M・ラチョフという人だ。
 でも、文を書いた人の名前はない。
 あるのは、「ウクライナ民話」とあるだけ。
 つまり、この絵本はウクライナで昔から人々の間で伝わってきた物語でできているということ。
 おじいさんが雪の道で落とした、片方のてぶくろ。
 そこに、ねずみがやってきて、住処にすることに決める。すると、今度はかえるがやってきて、一緒に住むことになる。
 さらには、うさぎ、きつね、おおかみ、いのししと、たった一つのてぶくろに次々と大きな森の動物たちが住み始める。
 最後には、くままでやってくる。

 てぶくろに住む動物たちが次第に大きなものになっていくのは面白いが、その動物たちが決して殺し合いをしない。
 おおかみが小さなねずみやうさぎを襲うこともできるはずなのに、この民話では争いも侵略も起こらない。
 ウクライナはきっとそんな平和な心をもった国なんだろう。
 どんな民族もともに仲良く暮らせる「てぶくろ」のような地球にできないものだろうか。
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自信を持っておすすめしたい あいさつは素敵な一日のはじまり  投稿日:2022/02/27
ごあいさつ
ごあいさつ 作・絵: ちばてつや
出版社: 講談社
あいさつが好きだ。
 朝の「おはようございます」も好きだし、「いってらっしょい」と送りだす言葉もいい。
 名前も知らないが、毎朝会う人とあいさつを交わせるのも、なんだかうれしい。
 若い頃はあいさつを返さない人がいると、「なんだ、あいつは!」なんてむくれていたが、最近はちょっと違う。
 「かわいそうにな、あいさつをすれば楽しいのに。楽しくなるのに」と、思いやったりする。
 あいさつが苦手な人はいる。
 きっと、あいさつのすばらしい効用に気がついていないのだろう。
 そんな人に、この絵本を読んでもらいたい。

 この絵本は漫画家ちばてつやさんが2008年に初めて描いたものです。
 ちばさんにはお孫さんが3人いますが、カナダで暮らしていたようです。
 遠い国で暮らすお孫さんにあてて、その国の人たちだけではなく、動物や鳥や虫たちとちゃんとあいさつができて、明るく楽しく生きてれることを願って、絵本を描いたと「あとがき」に記されています。
 この絵本ではあいさつの極意のようなものもちゃんと書かれています。
 それが、「目を見て」ということ。
 あいさつは、相手の方とのコミュニケーションのはじまり。その大切なはじまりは、やっぱりしっかり目を見ることです。

 ちばさんの絵のタッチはいつも温かい。
 元気な少年もやさしそうな女の先生も、かわいい女の子も、ちばさんの漫画で見かけたことのあるような人たちばかり。
 ちばさんの漫画にどれだけ癒されてきたか、しみじみ味わえる絵本でもあります。
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自信を持っておすすめしたい そういえば、飛ぶ夢をしばらく見ない  投稿日:2022/02/20
とぶ
とぶ 作: 谷川 俊太郎
絵: 和田 誠

出版社: 福音館書店
空を飛ぶ夢というのは、結構見ることが多いらしい。
 知らべると、その夢には「何ものにも束縛されずに自由に生きたいという思いが潜んでいることが多い」とか「今より高見を目指したい」といった願望があるそうだ。
 若い頃よく見たが、年を重ねてきてまったく見ないのは「高見を目指す」ことも「自由になる」こともなくなったからかもしれないとしたら、少し寂しい。

 この絵本のまこと君は、ある晩飛ぶ夢を見た。
 次の朝、いい天気だったので、まこと君は本当に空が飛べるような気になって、試してみた。
 すると、本当に空に浮かんだ。
 大事なのは、「いい天気」だってこと。
 だって、いくら空を飛ぶ夢を見ても、次の日が大雨だったり曇っていたら、空を飛びたいなんて思わない。
 「いい天気」だったから、まこと君は空が飛べそうに思ったんだ。

 空に飛びだしたまこと君は、飛ぶことの初心者だったから、はじめは上手に飛べなかったんだけど、そのうちにどんどんうまくなっていく。
 そう、まるで昔見た「ピーターパン」みたいなように。
 しばしの空中散歩を楽しんだまこと君は友達のあこちゃんに「どうやったらそらをとべるの?」と聞かれて、ちゃんと「そらをとぶゆめをみればいい」と教えてあげるんだから、優しい。
 もっともあこちゃんがうまく空を飛ぶ夢を見れるかどうかわからないけどね。

 和田誠さんの絵のやわらかさが、この絵本によく似合ってます。
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自信を持っておすすめしたい 『古事記』の世界を絵本で  投稿日:2022/02/11
天の岩戸アマテラス 日本の神話
天の岩戸アマテラス 日本の神話 作: 飯野 和好
出版社: パイ インターナショナル
「アマテラス」という女神がいて、天(あま)の岩戸に隠れてしまわれたおかげで、世界から光が消えてしまった。
 そのことを嘆いたまわりの神々が思案した結果、天の岩戸の前でみんなが楽しく騒げばもしかしたら女神は顔を出すかもしれない。
 それがズバリ的中。岩の外で何やら楽しそうにしているが、何だろうと女神が顔をのぞかせた瞬間をとらえて、岩戸が開けられ、めでたしめでたし。
 そんな神話を誰に教わったのか記憶にない。
 まして『古事記』を読んだわけでもない。
 でも、何故か岩戸の前で踊ったアメノウズメが現代でいうストリップを演じたということも知っている。
 確か手塚治虫さんの『火の鳥』の「黎明編」でも描かれていたから、そのあたりか。
 いや、それより前には知っていたような。

 しかし、前述した物語は大雑把すぎる。
 もっと詳しく、でも『古事記』を読むまでもなく、やさしく「アマテラス」のことを知りたいと考えている人には、飯野和好さんが描いたこの絵本をオススメする。
 何故「アマテラス」が天の岩戸に隠れなければならなかったとか、岩戸の前で騒ぐことを提案したのは誰だとか、「アマテラス」が 岩戸から外をのぞいたあとどういうことがあって外に連れだされたとか、絵本ながら、とてもわかりやすくまとまっている。
 しかも、飯野さんのあのごつんとした絵だから、神話の世界にどっぷり浸れる。
 絵本だから子供ではなく、大人が読んでも楽しめる貴重な一冊だ。
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自信を持っておすすめしたい 「らしく」という言葉に気をつけて  投稿日:2022/02/06
はなのすきなうし
はなのすきなうし 作: マンロー・リーフ
絵: ロバート・ローソン
訳: 光吉 夏弥

出版社: 岩波書店
子どもの頃に、「男の子なら男の子らしく」とか「女のでしょ、女の子らしくしないと」と言われたことはないでしょうか。
 考えてみると、この「らしく」という言葉、なんとなく強制を強いるように聞こえます。
 そもそも、「男の子らしく」とはどういう子どもをいうのでしょう。
 元気いっぱい外を走り回る子どもでしょうか。
 では、「女の子らしく」は、お人形遊びしているような子どもでしょうか。
 この「らしく」という言葉のせいで、個性を生かしきれないまま育った人もたくさんいるような気がします。

 では、牛の場合はどうでしょう。
 「牛らしい」というのはどんな牛でしょうか。
 「あたまをふりたて、じめんをけちらかして、あばれまわる」、そんな牛。
 もっとも、そんな牛は闘牛用の牛ですが。
 原作が1936年という、もうりっぱな古典のこの絵本の主人公の牛「ふぇるじなんど」は、そんな牛ではありませんでした。
 花が好きな、おとなしい牛でした。
 ところが、牛買いたちがやってきた日、「ふぇるじなんど」は蜂に刺されて、大暴れ。
 それを見た牛買いたちは、「牛らしい」牛を見つけたと大喜びします。
 やがて、闘牛場に連れてこられた「ふぇるじなんど」ですが、さて闘えるのでしょうか。

 こういう素敵な絵本が昔からありながら、やっぱり「男の子らしく」とか「女の子らしく」と育てられてきました。
 花が好きな牛だって、幸せに暮らせることを「ふぇるじなんど」がもうずっと前から教えてくれていたのに。
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自信を持っておすすめしたい そらからおちてくるんは何や?  投稿日:2022/01/23
そらから おちてきてん
そらから おちてきてん 作: ジョン・クラッセン
訳: 長谷川 義史

出版社: クレヨンハウス
今度のクラッセン、SFでっせ。
 怖いんか?
 そりゃ、空から落ちてくるから怖いに決まってるがな。
 何が落ちてくるんや?
 あほかいな、それゆったら(言ったら)おもろないやろ。でも、ゆいたいな。ゆうたろか。でも、ゆうたらあかんな、やっぱ。空から落ちてくるもん、ゆわれんけど、ものすごい怪物出てくるねんで。一つ目や。しかも、その目ン玉から火、出すんやで。な、怖いやろ。SFやろ。
 そりゃ怖いな。で、誰が出てくるんや?
 ガンコなカメや。それと、おしゃべりなアルマジロに無口なヘビ。
 なんやけったいな登場人物やな。
 何しろクラッセンやからな。みんな、かわいい帽子、頭にかぶってるんやで。
 でも、SFなんやろ。
 そや、SFや、空から落ちてくるんやから、でっかい…おっと、ゆいそうになったやないか。

 で、なんでこの文章、大阪弁なんや?
 そりゃ、この絵本もまた、長谷川義史さんの大阪弁の翻訳やからに決まってるがな。
 思うんやけど、クラッセンの絵本がもし、もしやで、長谷川さんの大阪弁でなかったら、だいぶ雰囲気が違うやろな。
 そやで、クラッセンの絵本が日本で楽しめるのは、大阪弁の力が大きいのとちゃうか。
 ほんまやな。でも、原文はどんなんやろな。
 この絵本の原題が「THE ROCK FROM THE SKY」からだいぶ雰囲気が違う。
 「THE ROCK」って?!
 しもた! 答え、ゆうてしもた。
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自信を持っておすすめしたい こんな本屋さんがあればな   投稿日:2022/01/16
ほんやねこ
ほんやねこ 作: 石川 えりこ
出版社: 講談社
絵本作家の鈴木まもるさんが、子供と一緒に本を読む距離についてこんなことを話していました。
 「読み聞かせというのもいいですが、できたら子供とは自分の膝の上に座らせてお腹で抱きかかえるようにして読んであげたいものです」と。
 石川えりこさんが描いたこの絵本を読みながら、そういえばねこっていうのは飼い主の懐にすっと忍びこんでくる動物ではないか、そして、それは子供と一緒に本を読む距離によく似ている。
 つまり、ねこと本はとっても相性がいいように感じました。

 海が見えるとっても住みやすそうな町の片隅に、ねこの本屋さんがありました。
 らせん状の大きな階段に、壁いっぱいに本が並んでいて、ちいさな子供のお客さんにも人気がありそうな、そんな本屋さん。
 ある日、散歩日和だったので、早くに店じまいして、ねこは出かけていきます。でも、たった一か所戸締りを忘れてしまいました。
 なので、風が吹いて、本の中から登場人物たちが飛ばされてしまうのです。
 ピノキオ、シンデレラ、長靴をはいた猫、チルチルとミチル、ラプンツェル、といった子供たちにもおなじみの登場人物たちです。
 ねこは迷子になった彼らを順番に探していきます。

 こんなお話って、まるで夢のようです。
 お父さんやお母さんの膝の上で一緒に読んだら、いつの間にか眠ってしまいそう。
 そして。夢でピノキオたちと遊べそうです。
 もちろん、ほんやねこも一緒に。
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自信を持っておすすめしたい 完食間違いなしの絵本   投稿日:2022/01/09
デリバリーぶた
デリバリーぶた 作: 加藤 休ミ
出版社: 偕成社
コロナ禍が進んで、飲食店は大きな打撃を受けました。そこで、目につくようになったのがデリバリーサービスです。
 大きなリュックのような箱を背負った人たちが自転車で運ぶ姿は日常的に目にするようになりました。
 昔はおそばやさんの出前くらいしか目にしなかったのに。
 なので、この絵本のタイトルも、大きなリュック箱を背負うぶたも、今の子供たちにとっては少しも違和感なく入り込めるのではないでしょうか。
 しかも、作者はクレヨン画家の加藤休ミさんですから、描く食べ物のおいしそうなことには定評があります。
 お店やさんでいえば、人気店です。

 この絵本のデリバリーぶたは、海であろうと山であろうと、人が肉が食べたいとかあったかいものを食べたいと思えば、どこでも配達してくれます。
 しかも、どんな料理だっておいしそうなんです。
 いつもながら加藤さんの食べ物はどうしてこんなふうに描かれるかわからないくらい、本物に見えます。
 中でも、驚いたのはアイスの絵。見ているうちに溶けてしまいそうで、思わずページをくって隠してしまいました。

 このデリバリーぶたは、おしまいには病気に寝ている人にも「おかゆ」を配達してあげます。「おかゆ」の真ん中には梅干しがひとつ。
 きっと元気になるでしょうね。
 そんなデリバリーぶたの活躍の舞台は、宇宙にも。
 残念ながら、宇宙食は見れませんでしたが。
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