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平和って?
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投稿日:2011/07/27 |
浜田桂子さんの描く優しい柔らかな感じの絵が好きなので、前から読みたいと思っていました。
浜田さんの絵本の中に、今まではこういった平和や戦争に関するものはなかったような気がしていたので、どんな絵本なのだろう?と思っていたのです。
子どもにもとても伝わりやすい平易な言葉で、平和についてが描かれています。
中に「ぼくが うまれて よかったって いうこと」という言葉があり、その言葉が私にはずーんと重く刺さってきました。
震災前にはこの平和な国に子どもが生まれてきたことがとても幸せと感じていました。
でも、今はそうはいえない子どもたちが日本にもいることを思うのです。
安心して空気が吸えない、外で思い切り遊ぶことができない、子どもに許されていいはずのことをあきらめなくてはいけない子どもたちがいること。
大人として何とかしたいと思ってもできない自分のことも。
平和も美しい環境も、ごく当たり前のことではないのです。
そこにはそれを守り続けようとする強い気持ちがいるのです。
偉くなることもお金をたくさん儲けることも大切だと感じる人はたくさんいるかもしれません。
でも、ごく普通の平和な生活を次の世代に送ること、それが今一番貴いことだと思えます。
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限りなく美しい青空を守りたい
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投稿日:2011/07/27 |
毎朝起きる時に「どうかこれが夢でありますように」と思って目が覚めます。
あの地震と原発事故があってから毎日のようにそう思うのですが、それは夢ではなくて重い現実であることが蘇ります。
チェルノブイリ事故を扱った本をもう何冊も読みましたが、チェルノブイリ周辺に広がるのは事故前と変わらない青い空です。
でも、そこには目に見えない放射能があります。
チェルノブイリ以前にもたくさんの環境にまつわる事故や汚染がありました。
高度経済成長を歩んできた日本の歴史は、繁栄のかげにいつも環境汚染がつきまとっていました。
私たちは、知らず知らずのうちに環境を破壊する方の世の中に暮らしていたのです。
この絵本の中で描かれているのは、オゾン層の破壊です。
「これは きみのすむ ほし ちきゅう やさしさが たりなくて ねつがあるの」という言葉が出てきます。
そう私たちの優しさが足りなくて、地球は熱を出してしまっているのです。
前の世紀が環境の汚染と破壊の世紀だったとしたら、今私たちの住む今世紀には、これ以上の汚染や破壊を繰り返す愚を繰り返してはならないのだと思います。
子どもたちが安心して住める世界、マスクなしでも安全に空気が吸える幸せを、大人が守らなくてはいけないのです。
葉祥明さんの描く限りなく美しい青空。
この青空を何世紀も後の子どもたちのために守っていきたいと、本気で大人が願わなくてはと思いました。
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本質をとらえる
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投稿日:2011/07/26 |
スロボトキンの絵本だけど、まだ読んだことがないはずと思い読んでみました。
王様・王子様・お姫様の出てくるものは、どこか孤独であったりとか、本人の意に添わない育て方が出てきたりとか、大人の方が考えさせられるものが多いような気がします。
これもそんな感じがしました。
息子はまずホレイショという名前に反応していました。「ばれいしょと思った」のだそうです。
かんむりがからすに盗られたことで「ぬすまれたかんむりをとりもどす大臣」がいなくては取り戻せないというかんむり大臣。
非常時にちっとも要をなさないどこかの国の対応にも似たところがあるように感じてしまいました。
制度とか役割とかではなくて、困った時にはアィディアを出すべきだし、動ける人を探すべきなのではと?
子どもにとっては胸がすく結末なのではないかと思います。
本質をシンプルにとらえたり、真実を的確に見つける目は、子どもの方がしっかりしているものなのかもしれません。
絵本なのですが、読み聞かせをするにはちょっと長め。でも長い分だけ読み応えもあります。
王様の年齢が8歳なので、その年齢の周辺のお子さんによさそうです。
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秋は運動会
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投稿日:2011/07/25 |
夏と冬の話は読んだのですが、いつの間にか春夏秋冬が揃っていたんですね。
大阪弁のやりとりとテンポの良い展開、長谷川さんの絵が魅力的なシリーズです。
お弁当が必要な運動会の日に、炊飯器がお休みするのは明らかに痛手です。
わがままながら、普段の炊飯以外にも運動会で意外な活躍を見せる炊飯器の活躍ぶりがおもしろかったです。
先に息子が読んでおり、私が読み聞かせたら一頁読み落としていたところをしっかり指摘されました。
本なんてと敬遠しがちなお子さんでも読みやすい内容ではないかと思います。
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小さな女の子だった時にタイムスリップ
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投稿日:2011/07/25 |
子どもの夢というのか願いの一つに、大きくなったらいい子になるという思いがあるような気がします。
昔話の中でも優しくて気立てのよい子は幸せになります。
児童書の中でも、いいことをしているつもりなのに、なぜか違った方向に行くという子どもたちがたくさん出てきますが、その子たちもいい子になりたいという思いはあります。
この絵本の中にディンマリンがどんなに優しくて素直かということが繰り返し出てきます。
それで思い出したのは、子どもの頃、私も優しいいい子になりたいと願っていたこと。
どんな子どもも善なる方へ向かって成長しようとする資質を持っていて、環境によってはそれが発揮できないこともあるかもしれませんが。
生まれてきた時にはどんな子もいい子なんですよね。
それならば、育つ家庭では、優しく美しい言葉をかけて育ててあげられたらと思うのです。
絵本や児童書の中には、必ず子どもたちが健やかに育ちますようにという願いがあると思います。
そんなことを感じながら読んだ本でした。
アイルランドで何十年も読み継がれているお話だそうです。
奇をてらったようなところはなく、ディンマリンの性質そのままに優しく素直なお話であることが、長く読み継がれてきた由縁なのかもしれないと思いました。
読みながら、小さな女の子だった時の自分にタイムスリップしたような気持ちになりました。
そして、同じ出版社から出ている『みにくいおひめさま』や『しろいまゆげのトラ』に出てくる女の子のことも連想しました。
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見たて遊び
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投稿日:2011/07/25 |
息子と二人で見ました。
息子は「コップじゃん」「コップに窓があったら飲めんじゃん」とかいろいろとつぶやいていました。
見立て遊びを楽しめる本ですね。
大人の目から見ると、コップとしか見えないけれど、子どもの目から見ると
一つのものではなくて、いろいろなものに見立てて遊べそうです。
裏表紙にも一工夫ありです。
こういう発想は、子どもの得意とするところではないかと思いました。
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心に寄りそう
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投稿日:2011/07/25 |
母が亡くなってから時折まだ電話がかかってくるような気がして、声が聞けたらと思うことがあります。
妻を亡くしたおじさんを慰めようとする小六の理子と季夫。
おじさんが前に手に絵を描いてくれたことを思い出し、手に絵を描くことを提案します。
その絵から物語が生まれるという不思議なお話。
息子に読み聞かせをしたのですが、私は世代的にも身近で大切な人を亡くした喪失感がまだ消えないことからも、おじさんの気持ちに寄りそいながら読んだため、
最後の方では涙ぐんでしまいました。
岡田淳さんの作品らしくそっと心に寄りそう優しい感じがするお話です。
大事な人が亡くなった時、また話をしたい、声を聞きたいと思うのは私だけではないんだなと思うと、ちょっと安心できました。
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チェルノブイリに学ぶ
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投稿日:2011/07/24 |
菅谷さんの活動は、テレビで見たことがありました。
チェルノブイリ事故後に、甲状腺がんが激増し、その受難は子どもたちの身にふりかかりました。
当時勤めていた信州大学を辞めて、五年間無給でチェルノブイリの医療にあたったのです。
赴任したベラルーシは貧しく医療技術も発達しておらず、甲状腺がんの後は首筋に傷跡が残りました。
菅谷さんは、首に残る跡を最低限にして、また術後の経過も見守ったとうことです。
この本の中では単に手術をした医師と患者というだけでない、個人の心のつながりがあります。
菅谷さんの意志もさることながら、ひたむきに生きるベラルーシの子どもたちと、子どもたちと菅谷さんの心の交流に深い感動を覚えます。
甲状腺がんは、事故後に爆発的に増えていきます。
手術を受けても、薬を飲み続けなくてはならないということです。
それを思うと、どうしてもっとチェルノブイリから私は学んでこなかったのかと、その関心のなさを恥じ入るばかりです。
何とか子どもたちを被爆が守りたいと思っています。そのために、まずチェルノブイリに学びたいと考えています。
高学年の子どもたちなら読める内容ですが、まずは大人から読んでもらたいと思う本です。
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ベラルーシからきた少年
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投稿日:2011/07/24 |
震災後、何気なく手に取った本で、読み始めてみたら、チェルノブイリのことが出てきて驚きました。
その頃、政府発表では福島の事故はレベル5でチェルノブイリほどの規模ではないと言われていました。
今ほどの情報もなく読んだ時だったのですが、日本でこうして事故が起きてみると、チェルノブイリの事故のことを全く知らなかったのだと思いました。
この話は、12歳で死んだ兄・海飛の死の悲しみがまだ癒えない家族の元へ、ベラルーシから保養に来るセリージョという少年を引き受けることになったというところから始まります。
子どもが一人亡くなって哀しみに暮れる家族に、一か月だけ少年が来ることで家族は再生されるのか?
兄が亡くなったこと、兄が死ぬよりも自分が死んだ方がよかったのではないかと考えるみかの悲しい思い。
読んでいると、それぞれの哀しみが感じられて、心にヒリヒリとした痛みを感じました。
思春期は自分の心のうちがどんな気持ちと表現できないもどかしさがあります。
時間が経てばあの時はこうだったのだと、気持ちが明確化できるのに。
人の心の中には、いろんな後悔があり、時間が経ってあああの時はとわかることで、その傷が癒える時があると思います。
家族の死での傷は、放射能汚染でおった傷は、いつかは癒えることがあるのでしょうか。
一つだけわかっていることは、そんな中でも私たちは生き続けていかなくてはいけないということ。
生きるって切なくも悲しいと思います。
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チェルノブイリから学ぶ
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投稿日:2011/07/21 |
震災と原発事故から四カ月が経ち、福島から遠く離れた場所でもホットスポットが見つかったり、牛肉のセシウム汚染も発覚しました。
チャルノブイリ関係の本を読んでいると、事故情報の出し方、避難指示、食物の汚染などはチャルノブイリと同じような経緯をたどっています。
この本を読むまで、チャルノブイリの事故は作業員のミスだと思っていましたが、設計ミスにあるらしいこと、
モスクワの被爆をさけるために人工雨が降ったことなど、初めて知る事実もありました。
主人公のナターシャはこの本が出た当時20歳。チェルノブイリの子どもたちを救うために救援コンサートの活動をしています。
ナターシャ自身も被爆をしています。
この本に出てくる子どもたちの様子は絵本の『生きていたい!』にもあるように過酷で悲痛なものがあります。
そんな中でも力強く生きようとする子どもたち。
子どもだけにそのような悲痛さを引き受けさせてもいいものだろうか。いいはずがないのです。
今尚線量の高い場所に住んでいるチャルノブイリの子どもたちや福島の子どもたちがいます。
私たちはそのことを忘れてはいけないし、大人として子どもたちを守るためにできることをしなくてはいけないと思うのです。
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