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時代を超えておもしろい
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投稿日:2021/09/22 |
母親である私は小学4年生のときにこのシリーズを読破しましたが、
息子は小6の夏休みから急に読み出しました。
ただいま全巻読破する勢いです。
(46巻あるのかな)。
戦前に何冊か発行され、
戦争中に一旦中断し、
戦後シリーズが再開されたそうです。
もはや古典文学です。
文体が活弁士のような言い方で、
今読むとちょっと楽しい&恥ずかしい。
読者諸君はもうお分かりですね。
みたいに読者に問いかける文章が多いこと。
これによって、
読んでいる子どもははらはらどきどきしたり、
一緒に推理したりするのでしょうね。
戦前に書かれた本を、
令和の小学生が夢中になって読むなんて。
私が子どものころに図書館にあった本は、
おどろおどろしい表紙でしたが、
この文庫は、軽くなったうえに、
絵もすっきりおしゃれになりました。
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20面相が出てこないけど名作です。
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投稿日:2021/09/22 |
「少年探偵」は、
母親である私は小4で全巻読みましたが、
現在小6の息子も読んでいます。
少年探偵は、
基本的には名探偵明智小五郎と怪人20面相の戦いですが、
この4巻の大金塊は、
怪人20面相が出てこない数少ない本です。
資産家の家に残された金塊をめぐるお話。
明智小五郎は、
ギミックを見破り、暗号を推理し、金塊の隠し場所を離れ孤島と推測。
しかし同時に強盗団も金塊を狙っています。
孤島の洞窟で、
明智&資産家、小林少年&資産家の息子がはぐれてしまいますが、
小林少年&資産家の息子が偶然にも金塊を発見。
しかし同時に強盗団もやってきます。
ああ、二人はとうとう悪者につかまってしまうのでしょうか。
それにしても神様は、
正しいものを見捨てて、
悪人の見方についておしまいになすったのでしょうか。
そんなことがあっていいものでしょうか。
それでは小林君や不二夫少年が、
あんまりかわいそうではありませんか。
という相変わらずの活弁士調。
はらはらドキドキさせてくれ、
最後は明智&小林少年の大活躍が新聞をにぎわせ、
世間は称賛を贈るというお決まりの締めです。
楽しいです。
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安全な航海のために。
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投稿日:2021/09/22 |
1700年代のこと。
大航海時代のことなんですが、
海で使える時計がありませんでした。
つまり経度(現在地)がわからない状態で航海していたのです。
当時は振り子時計しかなくて、
振り子は揺れると正確に時を刻めず、
海で使える時計が望まれていました。
で、生涯をかけて海で使える時計を作った職人の話。
田舎の大工出身のため、物理学者からバカにされて、
なかなか成果が認めらずたいへんな思いをしますが、
不屈の精神で成し遂げました。
ジョン・ハリソンさんが、素晴らしい。
そして物理学者が、サイテーです。
体裁は子ども向けの本なんですが、
緯度とか経度とか
ある程度知っている年齢のお子さんが読むと理解しやすいかと思います。
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知っておこう。
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投稿日:2021/09/22 |
南北戦争でリンカーンは奴隷解放を目指しましたが、
それ以前のお話です。
奴隷制度が当たり前だった時代に、
奴隷を解放し、
自由の国カナダに逃がそうとする組織があったのだそうです。
「地下鉄道」という組織で、
逃亡途中の奴隷を匿う人を「駅長」といい、
15万人もの奴隷を逃がしたのだそうです。
このお話は、「駅長」の家の娘アマンダが主人公。
逃亡した奴隷の家族をかくまっていると、
懸賞金目的の追っ手がやってきます。
奴隷家族にはアマンダと同い年のハンナがいて、
二人の交流も描かれています。
南北戦争や奴隷制度を歴史で習っていても、
こういう一市民のことまでは習う機会はなかったです。
今回小6の息子と一緒に母親である私も読みましたが、
まだまだ知らないことばかりだなと、
大人も勉強になりました。
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すべての子どもに読んでほしい。
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投稿日:2021/08/30 |
苔の取材に行ったお宅に立派なシダがありました。
そこにいらっしゃった高齢の男性に、
「シダがお好きなんですか?」と聞くと、
「シダに命を救われたから」と話し始めます。
第二次世界大戦中、
一兵卒としてグアムに連れていかれた完司さんが目にし、
体験したことが、
漫画を交えながら読みやすい文章で書かれています。
何もわからないまま戦場に送り込まれた一市民が
戦場でどのような状況に追い込まれたのか。
太平洋戦争を歴史として学んだあとに、
戦争は、市民をこんなふうに巻き込んでいくってことを、
将来を担う子どもたちに、
知っておいてほしいです。
戦争文学には、
大人でも読み進めるのがつらい残酷な描写がつきものですが、
この本には、
そこまで残酷な表現はないので、
戦争文学の読み始めにおすすめです。
高学年向け。
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「サピエンス全史」に撃沈した親御さんも。
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投稿日:2021/07/18 |
世界的ベストセラー「サピエンス全史」に感銘を受けた著者(スエーデンの人)が、
子ども向けに要約して、
楽しい挿絵をつけました。
文章はやさしいけれど、
地球と人類の歴史なので、
高学年以上向けでしょうか。
挿絵を描いたのは、絵本「おとうとうさぎ」シリーズの人。
そもそも「サピエンス全史」なんですが。
複数いた人類の中で、
なぜホモ・サピエンスだけが繁栄したのか?
というテーマで、地球の誕生から人類の歴史にさかのぼって、
様々な角度から検証した本。
歴史書や科学書のようでいて、
ビジネス書というカテゴリーみたいです。
母である私も以前チャレンジしましたが、撃沈しました。
しかし、こちらは子ども向け。
小6息子と一緒に私も読めましたよ。
そして、
地球と人類の壮大な歴史に思いを馳せることができました。
人類の歴史は闘いの歴史。
ホモサピエンスと同時期に共存していたであろうホモエレクトスやネアンデルタール人やデニソワ人に比べて、
特別に身体能力が勝っていたわけでもなかったし、
火を使うのが早かったわけでもないけれど、
あるとき想像する力を身に付けて、コミュニケーション能力が一気に進化しました。
前に行った場所を説明したり、そこにいない人のうわさ話をしたりできるようになったのです。
役割分担して狩りをする技を身に付け、
そして、無駄に攻撃的になって、
他のヒト科すべてを駆逐するのと同時に、
マンモスなどの大型哺乳類も絶滅に追い込んでいきました。
農耕をはじめた部族は人口が増え、
狩猟採集生活をつづける部族を駆逐していき、
またたく間に世界の人類のほとんどが農耕民となりました。
そして支配階級ができあがり、
村が誕生し、それぞれが侵略しあい、国ができます。
さらに大きくなって帝国に。
あとは歴史で習います。
地球の歴史を1年間で表すと、
大晦日の23時以降に人類は誕生しました。
それからのこの恐るべき進化!
想像力と対話によって、ものすごい勢いで進化し、発展し、
そして、対話をおろそかにしたことで、
失敗を繰り返しているのだそう。
ほんとにそのとおりだなと思いました。
想像力と対話を大事にしていきたいです。
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子ども向け「チバニアン」の本!
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投稿日:2021/07/18 |
2〜3年前から、
ニュースなどで、「チバニアン」って言葉を聞くようになりました。
「地磁気の逆転」って言葉がキーワードみたいだけど、
なんだか意味がわからない。
子ども向けの本がないかなと思っていたら、
ついに出ました!
子ども向けのチバニアンに関する本!!!
地質に興味があれば、高学年から。
著者の方は、茨木大学理学部の教授。
千葉セクションをGSSPに認定してもらうためのチームの代表者。
GSSPとは、
「ある時代と、そのひとつ前の時代との境目が、
科学的に見て世界一よく保存されている地層」のこと。
GSSPに選ばれれば、その時代の名前をつけることができます。
チバニアン=千葉時代。
決まれば、時代の名前が、初めての日本名になるのです。
2013年から、イタリアの2地域と数年間にわたる争いを展開していました。
イタリアは日本と同じく地震大国で、
77万年の間に海底が陸地になってしまうほど、
激しい地殻変動がある国だそう。
この千葉セクションも、77万年前は海底でした。
おらほの地層はこんなにすごい!という研究成果を出しっこするのですが、
延長戦に次ぐ延長戦の末、
2020年1月、見事に「チバニアン」が承認されました。
46億年の地球の歴史のうち、
77万4000年前〜12万9000年の時代が、
「チバニアン」と呼ばれることになりました。
この時代は地磁気の逆転が起きていいた時代。
地磁気の逆転とは、地球のN極とS極がひっくり返ること。
過去600万年の間で、少なくとも22回確認されているのだそうですが、
なぜ逆転するのかはまだ解明されていないそうです。
地磁気の逆転は、磁鉄鉱のN極の向きでわかります。
後半は著者の岡田誠先生が、
どうしてこの道に進むようになったのか、
子ども時代の話から、
大学や大学院でしてきた研究の話。
そして、チバニアンが、GSSPに認定されるためのチームの代表者になって、
会議で認められるようになるまでの、
それはそれは険しい道のりについて書かれています。
将来地質の研究者になりたい小6の息子、
今年の読書感想文はこの本になりそうです。
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警察犬になったトイプードルの話。
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投稿日:2021/06/17 |
まず、
警察犬というのは警察に所属しているものだと思っていましたが、
約半数の県では、
警察犬は民間のボランティアによって支えられていることがわかりました。
民間の訓練士が、飼い犬を訓練し、
試験に合格すると警察犬になれるのです。
この本の著者は、警察犬の訓練士の方。
シェパードを警察犬として何頭も育て上げてきました。
ある日、言うことを聞かないから処分してくれと役所に持ち込まれたトイプードルを飼うことになります。
茨城県にはこうして殺処分される犬が年間600頭もいるのだとか。
トイプードルをアンズと名付け、
シェパードと一緒に飼うのですが、
アンズは一緒に訓練をやりたいとアピール。
訓練を重ね、見事警察犬に合格します。
殺処分目前のトイプードルの復活劇。
小6の息子が読んでいておもしろそうだったので、
母も一緒に読んでしまいましたが、
感動しました。
息子は、アンズが訓練中、
ウサギと間違われてオオタカに襲われるシーンが印象的だったそうです。
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ミステリー小説のようなノンフィクション
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投稿日:2021/06/13 |
警視庁の「生きもの係」という部署があるそうです。
法律で禁止されている希少な動物の売買や密輸など、
動物に関する事件を扱っています。
その「生きもの係」の事件簿=ノンフィクション。
文字量&体裁は、高学年向けかと思われますが、
読書好きなら中学年から。
ある日。
千葉市の動物園で、レッサーパンダなど複数の動物が盗まれました。
頑丈な檻を壊し、かつ希少な動物盗んでいため、犯人は怪力で、しかも動物に詳しい人だと思われました。
都内の研究所や埼玉の動物園などでも同様に動物が盗まれる事件が続きましたが、なんとインターネットで売りに出されていたのです。
調べていくと、400万円という高値で買い取った人が見つかり、礼状をもって秋田に向かいます。
レッサーパンダは無事に生きていてくれるでしょうか!?
犯人は捕まるのでしょうか!!?
みたいな話が複数話。
楽しいです!
ノンフィクション&警察モノが好きな小6の息子が読みましたが、
とても楽しかったというので、
私も一緒に読みました。
大人も知らなかったことがたくさんありましたし、
刑事が犯人を突き止めて捕まえるあたりは、
まるでミステリー小説を読んでいるような楽しさでした!
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動物のための取り組み。
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投稿日:2021/05/30 |
タイトルを見て、
一体どういうことだろうと不思議に思ったので、
絵本でしたが、
小6の息子と読んでみました。
自然豊かな場所に道路ができたことで、
生活が分断されてしまった生きものたちの話。
道路を渡ろうとしたシカやウサギ、ネズミなどは、
次々と車にひかれてしまいます。
モモンガは、枝から枝に飛んで移動し、
地面を移動することがない生き物で、
道路を渡ることができません。
愛する妻と離れ離れになってしまいました。
そこで人々は、
どうぶつのための道を作ることにしました。
道路の上に動物のための橋をかけたり、
道路の下にくぐる道を作ったり。
モモンガのためにも、道路を渡れる仕掛けを作ります。
愛する妻と子供のところに行くことができました。
よかったよかった。
この取り組みは実際のものだそうで、
最後に何枚かの写真が載っています。
大量のカニが橋を渡っている写真を見て、
息子は喜んでいました。
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