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労働の尊さを生活の中で体得
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投稿日:2009/08/28 |
長いこと私の書棚に入れていました。
作作者のドナルド・ホールさんが、語り継がれた昔話(19世紀初め)を作品にしたそうです。
1620年、イギリス人が、入植をしたアメリカ北東部ニューイングランド地方が、このお話の舞台です。
先住民との闘争もすみ、入植時から200年ほど先の、生活の安定し始めた頃のお話だそうです。
ある入植者何世かの家族をモデルに、一年の生活スタイルが描かれています。
家族総出で、作れるものをつくり、換金し、生活に必要なものを得る生活。
皆、自分のできる範囲で精一杯労働しています。
家族が一年をかけて生産したものが、荷車に積まれ、父によってポーツマスまで売りに出されます。
家族がお互いの労働をねぎらい、協力している様子の中に信頼関係がうかがえます。
“働かなければ、得られぬ事”を、こどもたちも生活の中で体得しているのがわかります。
「かえで砂糖」というのを見て、メイプルシロップのままでは売られていなかったのかと驚きました。
父が買って帰ってきた鍋で、ニューイングランド生まれのスープ、クラムチャウダーが煮られるのでしょうか。
秋になると、カナダ国境より紅葉前線が南下し、カエデやブナをはじめ、たくさんの木々が赤、黄、橙になり、現在も観光スポットになっているところですが、この木版に描くという技法の絵で、今よりもっと美しかったであろう紅葉が見事に描かれていて感動しました。
さて息子は、「エコな生活だな。お父さんは一人で売りに行くのか〜。」と、ついて行きたそうでした。
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りんごの 紙で できた絵本
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投稿日:2009/08/27 |
世界の子どもたちと森や林のために、
私たちはマジック・アップルの種をまきます。
『りんごのこころ・りんごのきもちプロジェクト』呼びかけ人
川津祐介 黒柳徹子 三遊楽太郎 武田鉄矢 藤本義一
という、帯にひかれて、購入しました。
この絵本は「りんごの紙」で出来ています。
りんごの紙は、紙の材料になる森や林の木を守ります。
りんごの紙の収益は、森や林の保護と世界の子どもたちのために役立てます。
という後書きを先に読みました。
むかしむかし、リーフ・ヴェイルと呼ばれる小さな村で起きたこと。
ポッターおばさんの庭に、一本のりんごの木が実ります。
ポッターおばさんは、りんごへの感謝の気持ちで、一番大きく赤いりんごを残します。もちろん、鳥たちが食べてしまうのですが。
でも、ある年、“ありがとうりんご”を鳥たちは食べませんでした。
初雪の頃、りんごは、大きく赤くピカピカひかり…。
村をあげての大騒ぎ、村の古い記録をひもとくと…。
奇蹟の実現は、たくさんの人のためにというところが、このストーリーの素晴らしいところです。
3歳当時息子は、当時、村長の顔をぺしぺし叩いていました。
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秋に ぴったりだと 思います
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投稿日:2009/08/27 |
月を見上げるねずみくんたちが可愛らしく、手に取りました。
森の美術館にかけられている一枚の絵。
その絵の中から、ぼそぼそと話し声が。
『つきの よる』という絵の中のいつもお月様ばっかりみているねずみたちが、おひさまを見てみたいと言い出して、絵から飛び出し…。
なんともロマンティックなお話です。
美術館のほかの絵に目をやると、お月様の絵ばかり。
きっと、この美術館は、お月様を題材とした作品を集めた美術館なのでしょうね。
おひさまの昇っている世界で、初めて過ごしたねずみくんたちが、おひさまの魅力に惹かれ、うっとりしている様子も可愛らしい。
出会ったくまさんも、おひさまが昇り沈む美しさを愛していることがわかります。
お月様もおひさまもどちらも素敵に描かれています。
絵が優しく可愛らしくあったかい気持ちにしてくれます。
息子は、最後から2ページ目の絵がお好みだそうです。
秋にぴったりだと思います。
1・2年生のお話し会で、いかがでしょうか。
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読み手も 作り手も 楽しめそう
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投稿日:2009/08/27 |
『おじいちゃんのごくらくごくらく』の西本先生と、
『かえるをのんだととさん』の斎藤先生で
とっても素敵な絵本です。
短歌・俳句は堅苦しく教科書の中で学んだ記憶がありますが、
川柳は、さ〜〜〜〜〜っと流されたようで(笑)、
あまり記憶にありません。
でも、今になると、制約がないぶん、
川柳は読み手も、作り手も楽しめそうです。
奥様川柳とかサラリーマン川柳とか。
江戸中期に発生した庶民文化だそうですが、
こどもたちもこの絵本を通し、
かまえることなく、
すばらしい文化と出会い、学べると思います。
息子にうけたのは、
あつそうに あしを ちぢめる やきするめ
でした。
私は、
うまそうに なにやら にえる あまやどり
絵が、ぴったりでした。
しばらく、五七五会話でふざけていました。
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気にかけて過ごす一週間
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投稿日:2009/08/26 |
『木はいいなあ』の絵を担当した、フランス生まれスペイン育ち後アメリカを生活の基盤にしている、マーク・シーモントさんが、友人から聞いた実話を、15年以上も構想を練り続けて完成した本だそうです。
アメリカ?のごく普通の家庭、今日は大きな公園へピクニック。
そこで、出会ったのら犬くん。ちょっと仲良くなって、名前まで付けちゃって、家に連れて帰りたいけれど…。
連れて帰れなかった犬のことを、家族それぞれが気にかけて過ごす一週間のページが好きです。
犬のピンチに、思わずついた こどもたちの必死な嘘にグッと来てしまいました。なんていったって、ここの姉弟の絵が素敵です。
息子は、鼻声で、「風呂、デカッ!」。
「そこじゃないでしょ。」って、涙を拭いながら次の言葉を言おうとしたら、「はは、犬には弱いもんねえ〜。」って、鼻水啜りながら言っていました。心の中で『君もだろ!』って、つぶやいた母でした。
最後のページで、ウィリーに声をかけたくなりました。
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「ヴァイロリン習いたい。」
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投稿日:2009/08/26 |
芸術の秋ですね。
お腹の中にいた頃からクラシックと、ミシンの音を聞いて育った我が子。
音楽は生まれた時から大好きでした。
でも、クラッシックコンサートには、世間のマナーというか、連れて行けませんでした。家でCDは、良く流してました。
言葉が出始めた頃、この絵本を初めて読みました。
音が出るものだという認識が、幼いながらあったようです。
3歳の頃、再度読みましたら、「ヴァイロリンを習いたい。」と言いだし、先生をさがしたら、ちょっと遠かったので、「ヴァイオリンも楽しいけれど、ピアノも楽しいよ。」「いや、ぼくヴァイロリンがいい!」と譲らず困らせられました。「じゃあ、ピアノが上手になったら、バイオリンも習いにいきましょう。」と言いくるめ、一件落着。ピアノは、まだ続けています。
それぞれの楽器の音の表現が、楽しいんです。
それを奏でる人たちの正装姿もかっこよく、音に合わせた様子も楽しい。
10の楽器を紹介し、オーケストラの演奏で完結。
各ページ、ねずみくん、ねこくん、犬くんが音に合わせるように駆け回り、これもまた楽しい。
ちょっと、『許してもらえるかも…』と思って、冷や汗ものでジュニアコンサートに連れて行きましたら、ラデツキー行進曲で、一人盛り上がり、立って手拍子を打っていました。
音楽の好きなお子さんに読んでみてください。
ステージ発表のものって、幕が上がる前の、何ともいえないストレスというか、緊張が発表者側は、たまらないんですよね。思い出しちゃいます。
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懐かしい夜のにおい
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投稿日:2009/08/26 |
中也かな?とおもったら、麟太郎先生でした。
とても楽しい絵本です。
え?え?え?でした。
子どもは全てを受け入れて、とってもニコニコ読みました。
「ぽっかり お母さんも でるでしょう」って、言って一人うけてました。
お月様の表情が、文字通り角がなく丸くて、ほんわかです。
息子は馬、私は猫のページがお気に入りです。
縁日の見えるページは、懐かしい夜のにおいがしました。
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ゴンノスケを応援しちゃってる自分
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投稿日:2009/08/24 |
おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記シリーズです。
『おいしいうさぎの食べ方』も好きですが、月夜がきれいになるこれからの季節にはこちらをお薦めします。
“うさガク(うさぎの学校)”が、できてから、狩りがうまくいかないゴンノスケ。
“うさガク”を取り囲む高い塀がにくらしい。
ある日、年に一度のパーティが“うさガク”で、あることを聞きつけたゴンノスケは、潜入計画を思いつき…。
うさぎに変装したゴンノスケ、タイミングを伺っているうちに…。
ひとりが大好きで、群れるうさぎをあざ笑っていたゴンノスケが、最後のページで見せる『満足げな笑顔』に変わっていくところが、面白いですね。
なんといっても、ロッキングチェアーに座り、片手にコーヒーで、潜入計画をあれやこれや練って、一人ニタニタしている様子が、滑稽です。
今度は、成功しそうで、ワクワクしながら、ゴンノスケを応援しちゃっている自分も、何となく笑えてきます。
息子は、2年生の時に読み、一人で読むことの楽しさを覚えたようです。
小学校低学年から、一人で読む事を勧めてみてはいかがですか。
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湯舟に 浸かっての 調子はずれの 歌
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投稿日:2009/08/24 |
平成14年おはなしチャイルド12月号の作品です。
弟or妹が生まれるけいくんが、田舎のおばあちゃんちにあずけられることに…。
おばあちゃんちは、古くて広い。
おふろも一番奥の方。
いつもは、お父さんと入っていたけいくん。
お兄ちゃんになるんだからって、がんばってひとりでお風呂に入っていると…。
4歳の息子には、おおかみがやって来たところでおおうけでした。
おおかみが、洗い場で丁寧に体を洗い、かけ湯をしているシーンがなんとも人間ぽくって、滑稽です。さらに追い打ちをかけるような、湯船に浸かっての調子はずれの歌、これが最高です。渡世の世界の人のような言葉使いも笑えます。
最後にもらい湯にやって来た動物との出会いで、けいくんにお兄ちゃんとしての自覚が生まれたようです。
湯気でくもっているお風呂場の様子も淡い色使いで優しく描かれていて、読んでいるこちらも温まって来たようになる絵です。
シリーズものの中の一冊ですが、この号だけは、手元に残して置きました。
これから、お風呂がしみじみ嬉しい季節。お子さんと楽しんでみてはいかがでしょうか。
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目を 閉じさせ 朗読だけで
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投稿日:2009/08/24 |
秋も近いので、そろそろ良いかなと思い選びました。
近頃は6年生の教材になっていますね。
7年程前、“絵本を見せず、4年生の生徒全員を机に伏せさせ、朗読を聞かせた”方の体験談を読み、その後購入しました。
今の時代ならば、読む前に、桔梗という花、猟師という仕事、ストーリーの時代背景等を少々補足してから読むのも良いかと思います。
ただ、現場の先生は、教材になっている作品を読み聞かせで先取りされることを嫌がる方もあるやもしれませんので、先生と相談してからが良策かと思います。
我が家は、4年生の時、目を閉じさせ聞かせました。
きつね狩りの若い猟師が、きつねを見かけその子ぎつねの化けた染物屋へ…。
指を桔梗で染め、その指でつくった小さな窓を覗くと、…。
失われた遠い日々の思い出を幻想の世界で、読者にも見せてくれます。
子ぎつねがみせた小さな窓、猟師が染め代に置いていったもの。
猟師の心の移り変わる様子。
子ぎつねの意図。
猟師の人生の背景。
読み手が、それぞれに様々な事を受けとめられる作品ですね。
やはり、感受性豊かで、想像力に恵まれた子ども時代に出会わせたい作品です。
息子は「もう会えない人に会える窓だね。手を洗っちゃうなんて、もったいないね。」と言っていました。
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