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分け与えること
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投稿日:2010/12/15 |
子育てをして、挨拶よりも教える事が難しかったのが、“分け与えること”。
挨拶がそうであるように、親が率先して“分け与えること”を示して見せたのですが、現在の息子を観察すると、あまり成功していなかったような気がします(笑)。
どこの家庭でも、生まれてきた子はその瞬間から家の中心になり、その笑顔見たさに親ばかりか周囲の大人までが与えられるもの全てを与え、子どもは与えられ慣れた果てに独占欲だけが育ってしまっている感があります。
海で唯一美しいうろこを持つ存在として、周囲からの賞賛に自尊心をくすぐられ喜んでいたにじうお。
うろこを分けてくれと懇願され、にべもなく断ります。
“美の玉座”が揺らぐとでも思ったのでしょうか。
このにじうおの料簡の狭さが、かつて彼を賞賛していた仲間の心を離れさせます。
初めて、にじうおは「幸せ」を失ったことを実感したのです。
「幸せ」を取り戻す方法を賢いばあさんたこにアドバイスされても、思い直そうとしないにじうおに、私の中にもある欲望の根深さのようなものを鏡で見せ付けられているようでした。
ところが、この後思いもよらぬ展開で、にじうおが襲われた“不思議な気持ち”。
これこそが「幸せ」でした。
“分け与えること” が“喜びを分かち合うこと”に。
“喜びを分かち合うこと” が「幸福」なのだと私たち親子は読みました。
みんなが一枚ずつ“きらきらうろこ”を身にまとい、ニコニコ集まっているラストのページで、「よかったね〜」という言葉がお子さんから出れば、きっと伝わっていると思います。
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我を忘れるような出会いがあったことを・・
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投稿日:2010/12/15 |
カバー折り返しの文を読み、この作品のモチーフが訪日の際、キーツさんが目にした日本の男の子の様子だったということで、興味を持ち読みました。
“ピーター”シリーズもそうですが、子どもの目線まで降りていけると言うか、子どもの内面に寄り添えるキーツさんの繊細さに感動してしまいます。
スージーとロベルトの参加している人形芝居に、無口で人と関わりを上手に持てない男の子ルイも、前の席に一人ぽつんと座り見に来ていました。
劇が始まり、人形のガッシーちゃんが出てくると、ルイが立ち上がり周囲の罵声も聞こえぬような見入りようで、ガッシーちゃんに「こんにちわあっ!」と言い、・・・。
この窮状をスージーとロベルトが、上手くまとめるのに感心しました。
そして、さらに最後のお話の閉じ方も素敵でした。
ルイのような行動を子どもたちは非難したとしても、大人である私たたちは自分にも我を忘れるような心動かされる出会いがあったことを思いだし、眉を顰めず優しい気持ちで見守り待ってあげたいものだと思いました。
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サンタさんの洋服を抱きしめるニコルの後姿
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投稿日:2010/12/14 |
タイトルそのままのお話でした。
子どもの目線で考えれば、これほど良いプレゼントはありませんね。
でもでも、そうやっぱりサンタさんを独り占めって言うのは、世界中の子どもたちを悲しませることになっちゃいますよね。
さて、サンタさんどうする?どうする?って、ワクワクしながら読みました。
サンタクロースはなやみました。くるしみました。かんがえました。
の、表現にちょっと吹き出しつつ先に進むと、この後に大爆笑させられてしまいました。
ニコルくんに置いていってくれたサンタさんのお仕事の様子が見える不思議なカードが、素敵でした。
これでニコルくんも納得したようですし、サンタさんの愉快な人柄まで覗けました。
みんなどの子もしっかりサンタさんを見ていない。
見れたのはニコルだけ。
お洋服もそうですが、やっぱりこのカードも最高のプレゼントですよ。
絵がとっても魅力的。
サンタさんのキャラも愉快ですし、雪の上をトナカイの引くそりで豪快に先を急ぐページも良かった。
なにより、ベッドの上でサンタさんの洋服を抱きしめる可愛らしいニコルの後姿が、とっても印象に残りました。
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感謝する事で「真の幸福」が見えてくる
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投稿日:2010/12/14 |
もともとトムテとサンタクロースは別々のものでした。
トムテは北欧の森に住む妖精でした。
トムテは、家族とその家族が住んでいる土地や農場を守るのが役割で、そこの農夫やその家族の暮らしを楽にしてあげることが彼の仕事です。
トムテは、人々が眠りについている夜のあいだに、こっそりと自分の仕事をするのが常なので、その姿を見掛けることは決してないというのがサンタクロースに似ていますね。
トムテは人々が感謝の気持ちを忘れたり大切な扱いをしないと機嫌を損ね家を離れたり、そこの家に災いをもたらすちょっと厄介な存在でもあります。
もともとキリスト教の国ではなかったスウェーデンにキリスト教が入って来た時、人々はこの土着の古い伝統とキリスト教を上手く合体させていったという説が有力のようです。
さて、不幸そうな境遇の主人公の少年ウィグが、トムテン(トムテ)からクリスマスのプレゼント配りに誘われ、凍てつく雪道を馬車に乗り様々な家庭に行きます。
貧しいながらも勤勉な家庭・豊かゆえたくさんのプレゼントへの感激の薄い家庭・果ては国王陛下のお城にまで配ります、
途中、愛想を尽かし家から出ようとするほかのトムテンや、イヴの夜にもかかわらず農作業を休まぬトムテンなど、ウィグは一日でたくさんのことを見聞します。
最後に同行したトムテンから渡された自分へのプレゼントを貧弱と感じ不満顔のウィグでしたが、山の小人の王国へ連れて行かれ、・・・。
不幸な境遇に不平不満をいう事よりも、自分が生かされているという目の前にある幸せに感謝する事で、「真の幸福」が見えてくるという事をトムテンから教えられた事が、ウィグにとっての最高のプレゼントだったのではないでしょうか。
スウェーデン独特の教訓的なクリスマスのお話でした。
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こんなこと 考えた事もなかった〜!
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投稿日:2010/12/14 |
こんなこと 考えた事もなかった〜!
そうですよ、サンタさんが病気になったら困っちゃいますねぇ〜。
そこで、40度の熱のサンタさんを押し留め、奥さんが変わりに、・・・。
体型がそっくりなので洋服はぴったり。
お髭もお手製で作って、いざそりへ。
プレゼント配りに不慣れな奥さんが、お巡りさんや猫に道を聞きつつ、滑ったり煙突につっかえたりしながら頑張ります。
ところが、プレゼントが一つ足りなくて、・・・。
奥さんならではの解決方法に、なんかニッコリしちゃいました。
お疲れ様でした、おくさん!
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独特な構図や緻密な筆運びに・・・
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投稿日:2010/12/14 |
キリスト教圏の家庭では、聖書はもとよりクリスマスの前にこんな絵本を開いて親子で語り合うのでしょうか。
ブライアン・ワイルドスミスさん作という事で期待して開きました。
金箔の縁取りの絵が厳かな雰囲気を伝えてくれます。
新約聖書の福音書(マタイ伝、マルコ伝、ルカ伝、ヨハネ伝)をもとにイエス・キリストの誕生から復活 (受胎告知 〜 聖霊降臨 )までの生涯が丁寧に描かれています。
中世宗教画を髣髴とさせる独特な構図や、細部にまで行き渡った緻密な筆運びに唸ってしまいました。
人物の表情・仕草そして背景どれも素晴らしい。
主人公イエスの存在感のある有難い姿も説得力があります。
絵本ならではのカラフルさ溢れる作品です。
よく見ると原色がとても多く使われているのですが、不思議なことに主張が強すぎず抵抗感がありません。
信者さんのご家庭でなくとも、この絵本を開き「イエス様の物語」をクリスマスの月に語りあってみてはいかがでしょうか。
中高生・大人の方も思わず聖書を読みたくなるやも知れません。
かつて幼稚園の聖劇でヨゼフを演じた息子が読み、クリスマスプレゼントの起源に「ほ〜〜〜!」。
神の国や復活など彼にとって理解・イメージしがたい事を質問され、にわか宗教解説者として苦慮しました(笑)。
原始キリスト教時代へ少々興味を持ったようです。
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本当に遠いんだということが良く解る道のり
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投稿日:2010/12/13 |
ガンピーさんシリーズでおなじみのバーニンガムさんのクリスマス作品です。
息子が4歳の頃、パラパラと捲って文が長いので最後まで聞けるかな?と思いましたが、読み始めたらしっかりお話にのめり込み最後まで聞けました。
終わった後もベッドの上に起きあがり少々興奮状態でした。
懐かしいこの一冊に図書館で再会し借りてきたら、目敏い息子は記憶に残っているらしく、「サンタさんが大変だったお話だよね。」と懐かしそうに手に取っていました。
お話は、世界中の子どもたちにプレゼントを配り終え家に戻ったおじいさんサンタさん。
パジャマに着替えベッドに入ろうとしたら、プレゼントがまだ一つ袋に残っていました。
とても疲れているのにおじいさんサンタさんは、ずっとずっと遠く離れたロリー・ポリー山のてっぺんに住むハービー・スラムヘンバーガーくんへ届けに、冷たい冬の夜の中をとことこ歩いて、・・・。
“ずっとずっと遠く離れたロリー・ポリー山”が本当に遠いんだということが良く解る道のりでした。
病気のトナカイのため、歩いて行くサンタさんがどうなるの?と親子で心配でした。
本当にたくさんの人が、自分のできる限界まで協力しサンタさんを助けてくれます。
息子は、なかなか着かないハービーの家の遠さを、協力者の数と奥行きを感じさせる見事な絵で実感したようです。
ハービーの受け取ったプレゼントは、温かい人たちの心と使命感に燃える優しいおじいさんサンタさんの想いのたくさん詰まったものになりましたね。
帰りの道のりが、一見開きにコマ割をし一気に描かれているのも息子に受けました。
どうやら、すんなり帰れたみたい。
大仕事を終えたおじいさんサンタさんの顔も満足そうですよ。
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あの“ブルー”は 日本の“藍”だったんだ
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投稿日:2010/12/12 |
「ルリユールおじさん」のソフィーが「大きな木のような人」に植物学者で再登場した時の嬉しさにも増す、さえらとの再会でした。
「大きな木のような人」の木の先生とさえらの往復書簡から始まり、秋にはさえらの町を先生が訪ねる事がわかります。
植物学者として、世界の砂漠化に歯止めをかけるべく精力的に活動している先生の言葉から考えさせられる事も多かった。
作品中のさえらと先生の再会を一緒に喜びました。
さえらの町は、秋祭りの準備のさなか。
“鹿沼秋祭り”のようです。
その歴史は古く、慶長13年夏、日照りが続き氏子たちの三日に渡る雨乞いの結果恵みを得た事へのお礼として始まったものだそうです。
寛政年間に入り、躍り屋台そして現在のあの見事な彫刻屋台へと変化を遂げたそうです。
いせ先生の素晴らしい色彩と描写の絵に引き込まれ、鹿沼秋祭りの屋台の繰り込み・繰り出しもさえらと共に楽しみました。
龍が舞い 鳥が翔ぶ 灯が踊る
森羅万象に神が宿る
という素敵な文や、太鼓の音色・お囃子の賑やかさからも祭りの熱気が伝わって来ます。
天日も雨も植物も、全ては神からいただいている恵み。
それを深く感謝し確認できる作品でした。
いせ先生のライフワークともいえる“植物(今回は日本の樹木)の力を尊ぶ”この作品も私の書棚に入れます。
前作までいせ先生の用いられて来たあの“ブルー”は、日本の“藍”だったんだと、お祭りのはっぴを見て確信しました。
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サンタさんの袋の中に入るって・・・
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投稿日:2010/12/11 |
「クリスマスの三つのおくりもの」シリーズの1冊です。
こちらは、末っ子次女のれいちゃんのお話。
クリスマスの夜、サンタさんのことをベッドの中で待つれいちゃん。
なかなかやって来ないサンタさん。
ずっとずっと待っても、やって来ないのでサンタさんを捜しに外へ、・・・。
クリスマスの夜は忙しいんでしょうねぇ〜、サンタさん。
それにしても、あわてんぼうですね。
袋が破けている事に気づかないんですから。
袋からこぼれ落ちるおもちゃを両手いっぱい前が見えなくなるくらい抱えた、れいちゃんが可愛いですね。
袋の綻びを縫うサンタさんにやれやれと思ったら、れいちゃんまでおもちゃに間違えて、・・・。
れいちゃん素敵な経験ができましたねぇ。
プレゼントの入ったサンタさんの袋の中に入るって、こんな気分かしらって、れいちゃんに思わず感情移入しちゃいました。
このあたりで、これはれいちゃんの夢かしら?なんて思ったら、いえいえ小さい読者さんをきちんと納得させてくれるエンディングでした。
これは、やはり三冊セットでプレゼントしたいシリーズ作品ですね。
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みごとな雑巾っぷりに大笑い!
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投稿日:2010/12/11 |
人間の世界、日本の国では“大掃除”の季節だな〜。
「あっ、ぐり&ぐらに大掃除のお話があった?」ような記憶を辿って、図書館で借りてきました。
息子が4歳の頃に読んで以来久々です。
ぐり&ぐらちゃんたちの大掃除は、冬から春の季節の変わり目のものでした。
それにしても、ベストを着込んだ二人の姿も可愛いですねぇ〜。
さて、どんな大掃除だったっけ?と開いて、思い出しました!
掃除道具がみんなくたびれていて使い物にならないんです。
そこで活躍するのは、ぼろきれとぐり&ぐらちゃん。
ぼろきれを着込み雑巾になりきるぐり。
みごとな雑巾っぷりに大笑い!
ぐらもはたきと箒になっちゃいます。
なんとも愉快な掃除の様子。
これなら楽しくできそうです。
小さい読者さんの中には、これを読んでお掃除をかってでてくくれる子もいるんじゃないかしら?
不思議なお掃除おばけになっているぐりぐらを見かけたギックは、・・・。
お掃除の後のみんなでのおやつタイムも楽しそうです。
それにしても、ぐり&ぐらちゃんの家はいつもお花や水生栽培の球根が飾ってあって、素敵ですね。
いつもお花を飾る気持ちを見習いたいなぁ〜。
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