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新装版 ゆきがやんだら

新装版 ゆきがやんだら(Gakken)

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あっぱれ!われらのてんぐさま

あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)

ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?

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アダム&デヴ

ママ・60代・青森県、男の子26歳

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アダム&デヴさんの声

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自信を持っておすすめしたい 三日前に射た矢が、地球を一回りして・・  投稿日:2010/12/19
野菜忍列伝其の三 なすの与太郎
野菜忍列伝其の三 なすの与太郎 作・絵: 川端誠
出版社: BL出版
 「野菜忍列伝」其の三です。
 表紙絵で、茄子顔の与太郎さんに「顔色、悪っ!」と息子。

 開いて、やっぱり茄子と那須をかけてました。
 なすの与太郎さんの6代前のご先祖が、那須与一さんだそうです。
 
 与太郎さんの住む村が綺麗で、村人が皆優しい理由が、孫娘小茄子ちゃんとの会話で、若かりし頃の与太郎さんの修行と武勇伝から紐解かれるストーリーです。

 与太郎さんの修行の中でも料理・裁縫・生け花に大笑い。
 弓の卒業試験はなかなかカッコ良かったぁ〜!
 免許皆伝語の旅での活躍も、並外れる弓の技量に息子が「む〜〜〜!」
 三日前に射た矢が、地球を一回りして、・・・のくだりで大爆笑。
 弓を思い浮かべただけで、・・・ではもう凄すぎ!
  
 現在の村へ落ち着くまでのお話で少々緊張していたところに登場の千休利(せんのきゅうり)さんに親子でひっくり返りました。

 見返し後ろの茄子料理の数々に、使い勝手の良い野菜だな〜とつくづく眺めてしまいました。
 それにしても、お酒の肴になるものが多いですねぇ〜、川端先生。
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自信を持っておすすめしたい 自然破壊への警鐘だけではないメッセージも  投稿日:2010/12/19
ぼくはくまのままでいたかったのに……〈新版〉
ぼくはくまのままでいたかったのに……〈新版〉 作: イエルク・シュタイナー
絵: イエルク・ミュラー
訳: おおしまかおり

出版社: ほるぷ出版
 タイトルからコミカルなお話かと思い読みましたが、とてもまじめなメッセージの詰まった作品でした。

 人間の自然破壊のとばっちりをくう熊。
 冬眠している間に森の木は切り倒され、人間がだけが恩恵を受ける為の工場が建てられてしまっていました。
 春に目覚め、跡形もなく消えた森に呆然としている熊。
 そこへ工場の職長がやって来て「とっとと仕事につけ」
 「ぼくは くまなんだけど・・・・・・。」と答えても一蹴され、人事課長、副工場長、工場長、社長までまわされ、終いには熊であることの証明を求められ、人間に飼い慣らされた動物園やサーカスの熊たちに面談するも、仲間じゃないと拒絶され、・・・。

 ここまで読んで、自然破壊への警鐘だけではないメッセージも感じました。
 突然遭遇した悲劇の前に、大きな力に抗う術もなく、「これで良いのか?」という自問自答を繰り返す日々の熊の姿に、日常の中にかつて抱いていた大志が埋もれて行くことに不満を押し殺し暮らしている人間社会の縮図を見る思いもしました。
 さらに、冤罪で捕らわれた人・大きな誤解を受け一人弁解に回りようもない世の中の冷たい目にさらされる不幸に襲われた人の姿も想像してしまいました。
 世の不条理に流されて、嫌と言うほど知らされる己の非力さ、そして空しさが熊の言葉から伝わって来ます。
 
 まずは、自然の恵みに対する人間の傲慢な奪取についてへの強い抗議として受け止め、再読しました。
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自信を持っておすすめしたい 団十郎の運命にばかり気をとられていたら  投稿日:2010/12/19
しばいのすきなえんまさん
しばいのすきなえんまさん 絵: 松谷春男
脚本: 渋谷 勲

出版社: ほるぷ出版
 「地獄に堕ちろ!」なんていう乱暴な言葉が、ためらいもなく方々で使われている昨今ですが、その地獄とは?ということは、ひと昔前ほど語られていないような気がします。
 私の幼い頃は、さも見てきたかのような凄まじい描写で祖父母が語ってくれたような、母に脅されたような(笑)記憶が残っています。

 この作品を読み、その頃のことが妙に懐かしく思い出されました。

 タイトル通り、芝居好きの閻魔大王が、芝居上手の団十郎に芝居をせがみ、とんでもない災難に遭ってしまうお話です。
 団十郎の運命や如何にと、彼にばかり気をとられていたら、見事に一本とられる展開でした。

 ラストの、新閻魔大王のちょっと依怙贔屓なのには首を傾げたくなりましたが、昔話のご愛敬ということで許せちゃいました。

 方言による表記なのも味わい深く楽しかった。
 絵の迫力は、恐いものがなくなっている科学的屁理屈の立つ今の子どもたちを少々震え上がらせることができるものです(笑)。
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自信を持っておすすめしたい おまじないのような優しい語りかけ  投稿日:2010/12/17
ベンジーのもうふ
ベンジーのもうふ 作: マイラ・ベリー・ブラウン
絵: ドロシー・マリノ
訳: まさき るりこ

出版社: あすなろ書房
 1962年に初版の作品のようです
 
 「ジェインのもうふ」を思い出しながら読み進めました。
 ベンジーがどこに行くのにも何をするのにも手放さない毛布。
 ずるずると引きずって歩いている様子にクスッとしてしまいました。

 さて、ベンジーの家族はどうやって、この毛布とお別れさせるのかしら?と興味を持って先を急ぎました。

 周囲の「だんだん おおきくなるんですね」の声や、おかあさんの「もうじき そのあかちゃんもうふが いらなくなるわよ」というおまじないのような優しい語りかけがベンジーをおにいちゃんに少しずつしていったのでしょうね。

 良き理解者であるおかあさんのこの、慌てないじっくり待ってくれる姿勢が良かったんでしょうね。

 そして、お隣の子猫ちゃんにも感謝ですね。

 ラストの子猫ちゃんの表情が可愛いですね。

 お気に入りの“マイ毛布”を引きずっているお子さんと読むと、何か変化が見られるかもしれませんね。
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自信を持っておすすめしたい こんな光栄な事があるでしょうか  投稿日:2010/12/17
森でいちばんのクリスマス・ツリー
森でいちばんのクリスマス・ツリー 作: ジョン・ハセット アン・ハセット
絵: ジョン・ハセット アン・ハセット
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
 最近、不況にも関わらずベルギーではツリーの売れ行きは変わらない、という新聞記事を読みました。
そのツリーが最後には、コンポストへという所まで読み、なるほどクリスマスが終わった後のツリーの処分ということも考え物だな、とも思いました。

 さて、この作品の主人公タトルさんもクリスマス・ツリー農家。
 クリスマスが近づくと、切り倒したツリーをたくさん積んで、町へ売りに行きます。
 そして、売れたお金で奥さんへ毎年新しい帽子をクリスマスプレゼントに買って帰るのだそうです。
 ところがある年、誰もタトルさんのツリーにみむきもしてくれません。
 プラスチックのツリーが流行りだしたのです。

 タトルさんは、植えている木々を別の用途で求める製材業者へ売ることも考え始めました。
 次の冬、クリスマスの前日まで思い惑っていたタトルさんに一通の手紙が、・・・。

 ここまで読んでもこの手紙の主について思いが及びませんでした。
 タトルさんと一緒に感激してしまいました。

 こんな光栄な事があるでしょうか。
 こんなにクリスマスを心待ちにして一年を働ける人がいるでしょうか。

 とっても素敵なお話でした。

 奥さんの帽子のコレクションは、これからも増え続けることでしょうね。
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自信を持っておすすめしたい ギフトの温かさが馬小屋の中に満ちて・・・  投稿日:2010/12/17
クリスマスのぎんのすず
クリスマスのぎんのすず 作: ロルフ・クレンツァー
絵: マーヤ・デュシコーヴァ
訳: 佐々木 田鶴子

出版社: ペンタン
 表紙絵に惹きつけられ図書館から借りてきました。

 奥付を見ると1994年、チェコスロバキア時代に出版された作品のようです。

 イエス様の生誕を神の遣いに知らされ祝福に駆けつける貧しい羊飼いの事が記されているのは、新約聖書のルカ福音書ですが、そのお話をふくらませた作品のようです。

 考えてみると、クリスマスに大活躍の鈴の起源は何なのでしょう?
 そりを曳くトナカイの首につけられたものと言うよりは、やはりこの作品の時代まで遡りあったと私も考えたいですね。

 ベツレヘムの町に住む貧しい羊飼いの娘ラケルは、母親を失くし、遠方まで移動し羊を飼う留守がちな父親に育てられている淋しげな少女です。
 ある日町で小さな銀の鈴を拾い、落とし主の見つからぬこの鈴を大切にしまっておきました。
 それから間もなく、ベツレヘムへヨゼフとマリアがやって来て、・・・。

 まさしく、イエス誕生のお祝いのその場に一緒に居合わせたような感動がある絵です。
 貧しいながらも差し出す羊飼い親子のギフトの温かさが、馬小屋の中に満ちています。
 
 鈴の起源は、こうであったに違いないと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 見事な落とし処に収まる笑い話でした  投稿日:2010/12/17
おおきいツリー ちいさいツリー
おおきいツリー ちいさいツリー 作・絵: ロバート・バリー
訳: 光吉 夏弥

出版社: 大日本図書
 最近の作品かと思ったら、1963年初版の作品なんですね。
 原題の「Mr.Willowby’s Christmas Tree」よりこの邦訳のタイトルのほうが良いですね。

 もうすぐクリスマスということで、ウィロビーさんのお屋敷にもトラックで大きなツリーが届きました。
 このウィロビーさんがなかなか可愛いおじいちゃんです。
 大広間に運び込まれ、ツリーを立てたらなんと天井につかえてしまって、ツリーの先を斧でばっさり執事のバクスターさんがちょん切りました。
 へ〜、先っちょをね〜。
 そうなんだ、そういうものなんだ。
 なんて、納得しながら読み進めたら、バクスターさんが切った先っちょを小間使いのアデレードに贈りました。
 アデレードが自分の部屋に飾ってみると、先っちょがまたもやつかえて、「・・・・・さきっぽは−。ちょっぴり、ちょんぎらなきゃ ・・・」と、ここで大笑い。
 切った先っぽは、次々とツリーとして生かされながらも、先っぽはちょん切られ続けます。
 いったい、この先っぽの運命は?と読み進めたら、見事な落とし処に収まる笑い話でした。

 ラストのページをじ〜〜〜っと見つめ、ニヤニヤしている息子でした。
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自信を持っておすすめしたい 冒頭から最後まで大爆笑!  投稿日:2010/12/17
ジローとぼく
ジローとぼく 作・絵: 大島 妙子
出版社: 偕成社
 扉絵から文が始まっていました。
 こいぬを ひろった。
 なまえは ジロー。
 ジローと ぼくは、
 いつも いっしょに ねてるんだ。

 で、『わかるわかる、子犬って可愛いもんね!あったかいし。』
 と、次ページを開いて大爆笑。
 今年一番の大爆笑でした。

 ジローはどんどん おおきくなった。
 の、この2ページ目の絵を見て笑わない人はいないと思います。

 一枚の布団に、背中合わせで眠るぼくとジロー。
 ジローの眉毛のような白い目の上の毛に、一気に老けた感じが出ています。

 さて、大きくなった(なり過ぎです!)ジローのために、犬小屋を作ってやったのですが、初めて離れ離れで眠る淋しさからか、ジローがないています。
 その夜、嬉しそうなジローと犬小屋で寝たジローは、翌朝座敷で家族と朝ごはんを食べているジローを見ました。

 ぼくの服を着て、膝を折ってお茶碗とはしを持つ犬の姿のままのジローが、とにかく愉快愉快。
 人間の姿なのに、「ジロー」と家族に呼ばれるぼく。

 入れ替わってしまったんです。
 
 とっても奇想天外なお話ですが、ジローの人間としての生活の様子は笑わずにはいられません。
 
 お話はやれやれという形で終わり、最後まで笑わせてくれました。

 息子も読んで即爆笑。
 読後に、「飼いたいな〜、いぬ!」とまた病気がぶり返してしまいました。
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自信を持っておすすめしたい 神様は確かにいらっしゃると思えるお話  投稿日:2010/12/17
聖なる夜に
聖なる夜に 作・絵: ピーター・コリントン
出版社: BL出版
 素敵な絵本に出会えました!
 
 文章がありません。
 全てが精緻で饒舌な絵で語られています。

 幸運なことに、いつもはカバー折り返しから読み始めるのですが、どうしたことかこの作品は、本文から見ました。

 かつて馬車の後ろに繋がれていたような木製のコンテナに独居する貧しいおばあさんが主人公です。

 床が抜け、窓も凍てつき、室内の空気の冷たさを感じます。
 起き抜けにケットを纏い、おばあさんが尽きた食料や薪そしてお金に落胆する表情も痛々しい。

 さて、どこへ出かけるかと思ったら、貧者救済のための献金箱をイエス生誕のレプリカ人形たちとともに飾る老人の姿の見える教会を横目に、町へと出て手風琴(アオコーディオン)演奏で一稼ぎをと考えたようですが、・・・。
 質屋で、手風琴にお別れの口付けをし涙するおばあさんの表情に胸が痛くなりました。
 ところが、さらにおばあさんに災難が、・・・。

 バイクでつけられた雪の轍を辿っていくおばあさんの必死さに、思わず応援してしまいました。
 そして、この後のおばあさんの善行が、おばあさんにとても素敵なクリスマスを導いてくれます。
 神様は確かにいらっしゃると思えるお話です。
 
 おばあさんの為に奔走するレプリカ人形(イエス・マリア・ヨゼフ・東方三博士・羊飼い)の動きのコミカルさに嬉しさと共に笑いがこみ上げて来ました。

 まさしく、「A Small Miracie」でした。

 中・高学年から大人の方まで楽しめる作品だと思います。
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自信を持っておすすめしたい ちびがらすの無垢さが痛々しい  投稿日:2010/12/15
ちいさなつきがらす
ちいさなつきがらす 作・絵: マーカス・フィスター
訳: 谷川 俊太郎

出版社: 講談社
 表紙絵の黒い羽色を見て、「黒」って上品な色だな〜って改めて思いました。

 三羽の年老いたからすの会話の中の回想から始まるお話です。
 ちびがらすが一緒に遊ぶ事を切望しても、近寄らせず脅しいじめた若い頃のからすたち。
 羽根が生え揃い飛べるようになると、身軽な事も手伝って誰よりも上手くなったちびがらす。
 それが癪に障ったのか、さらにからかい混じりの悪い冗談を言うと、その言葉を真に受けてしまうちびがらす。
  
 遅く生まれたとか体が小さいとか羽根が生え揃わず同じ遊びに参加できないという事は、ちびがらすにはどうしようもない事。
 本人がどうし様もできない事を突く周囲の冷たさこそ“いじめ”です。

 さて、仲間に入れてもらいたくて一人前と認めてもらいたくて、ちびがらすが決意したことは、・・・。

 仲間の冷たさを自分の幼さ(小ささ)故と思っていたのでしょうか。
 いえ、いずれ大きくなる自分を信じていたからあんなに明るく前向きだったのかもしれません。
 ほかのからすを恨むこともないちびがらすの無垢さが痛々しい。
 そして、この無垢さが奇跡を手繰り寄せる勇気を起こさせます。

 ちびがらすの翼が月そのもののように輝くまでを描写する詩的な文が、美しくはっと息をのむ迫力がありました。
 
 この話を語るからすの心情の中に、奇跡を目の当たりにした一方、過去の自分の行いの後味の悪さもあることが伝わって来ます。
 主人公はむしろちびがらすよりも、このいじめたからすの方なのではとも思いました。
 
 5歳からお勧めとされていましたが、むしろ中・高学年の子どもたちのほうが作者のメッセージをくみ取れるのではないかと思いました。
 12歳の息子は、「ちびがらすの“頑張り屋の魂”は、誰よりも強かったんだなぁ〜、だからレジェンドになったんだ!」と独り言を言いっていました。

 眩しいほどの銀箔の羽根が、ちびがらすの純粋無垢さの象徴のように見えました。
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