![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
夜空に浮かぶ月がほしくてとりに行く、というお話は絵本の中にも名作がいくつもありますが、この絵本は月が盗まれ、その後に驚く展開がまだまだ続いていくという興味深いお話なのです。 人気イラストレーター和田誠さんがお話も手掛けた初期の幻の絵本と言われていたものがリニューアル復刊されたものです。 月が好きな男が夜空から月を盗みます。毎日変わる月の形を見て楽しんでいたのですが、ある日泥棒に盗まれてしまうのです。ところが盗んだ日は新月。姿が見えないので放り出し・・・。 この幻想的で美しく壮大な話と同時に月の満ち欠けや月食、伝説などの話も解り易く織り交ぜて進んでいくのがとても新鮮で面白い。科学的な話と幻想的な創作話が違和感がない、というのも発見です。和田誠さんの絵だからこそかもしれませんが。 こうして少年は宇宙に広がる世界に夢中になっていくのですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ある男が夜空から月をぬすみ、毎日変わる形を見て楽しんでいたが、ある日、どろぼうにぬすまれて……。空想的な物語の中で、月食など月にまつわる不思議もわかりやすく紹介。幻の絵本*リニューアル再刊! 1963年7月に岩崎書店から刊行された「ぬすまれた月」(ポニーブックス6)は、まだ20代だった和田誠先生の〈初めて文も絵も両方手がけた絵本〉でした。すでに絶版で、ファンにとっては幻の絵本、先生にとっても記念の絵本です。40年を経て、イラストを全面的に新しくし、リニューアル版でお届けいたします。※元の絵本をもとに、1999年にプラネタリウム用の番組「星の歌 月の物語」がつくられて、各地のプラネタリウムで投影されています。(語り:大竹しのぶ、音楽:道下和雄、デュークエイセス)
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
科学絵本と、お話が混ざりあっていて、難しい話だなと思っていると興味深いお話の世界に引き込まれていたりして。
不思議なテイストの本でした。
私は好きです。
一番へぇ〜と思ったのが、
「月が地球を一回りする時、自分も1回まわるので月は地球にいつも同じ方を向けている。だから、地球からは、月の表面の59%だけしか見ることができない。」
月に顔をかいてイラストで説明してくれていおかげで、とてもわかりやすかったです。
世界の国の言葉で月と書いてあるのですが、読めないのでヨミガナがふられていると子どもに読んでやれるのになと思いました。
全体的には8歳の子どもには少し難しかったです。
理科で月や星を習ったら読んでやりたいです。 (Sprashuterさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)
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