![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
小さな村に住むメシュカおばさんは、朝から晩まで、話すことと言ったら不満ばかり。近所の人に調子はどうだい? と聞かれれば、身体の不調を訴えて。家族のことを聞かれれば、息子や嫁に行った娘の文句、あげくに亡くなった夫が建てた家への不満までぶつくさ言い出す始末。まわりの人たちも、やれやれと首を横にふるのです。
そんなある日、メシュカおばさんが目を覚ますと、舌がちくっと痛みます。
「なんだろ、いまのは?」
そうすると、その日は、次から次へと変な事が起こりだしたのです。ピクルスみたいだと文句を言いながら息子を部屋に起こしに行けば、ベッドの上には大きな本物のピクルス! 家が小さすぎると文句を言えば、家がぎしぎしきしんで縮みだし、自分のことなんて忘れているだろうと文句を言いながら娘のところへ行けば……!?
寓話のようで、なんとなく身につまされるような展開なのだけれど、やっぱりどこかユーモラスで笑ってしまうのは、ローベルの描くキャラクターだからこそ。読んだ後も時々思い出してしまうくらい、メシュカおばさんだって愛すべき性格の持ち主なのです。さてさて、このあとどうなってしまうのでしょう? お楽しみくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ちいさな村に住むメシュカおばさんは、朝から晩まで不満ばかり!家にいる息子や嫁に行った娘、亡くなった夫が建てた家の文句を、村の人たちにぶつくさ話していました。ある朝、メシュカおばさんの舌がちくっと痛み、それから変なことが次々と起こり始めます。
昔話風のお話に、アーノルド・ローベルが絵を描きました。不満ばかりのおばさんも、なんともユーモラスでにくめないキャラクターなのは、ローベルだからこそ! メシュカさんの運命やいかに?!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
読んでいて、恥ずかしくなりました。
私もメシュカおばさんみたいに
日々、子どもや夫に対し、
不満を言ってるからです。
「家事を手伝って」
「早く食べて」「早く宿題して」と
子どもや夫の頑張りに感謝をあまりせず、
文句や不満を言ってばかりいたので
メシュカおばさんみたいになってしまうかもしれません。
息子がピクルスになっていたのには
恐怖を感じ、元に戻れて安心しました。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子11歳、男の子8歳)
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