酒井駒子さんのかわいらしいイラストが好きでつい手にとって読んでしまう一冊です。全体に漂う雰囲気もどこかオシャレで、漆黒の闇に光る流れ星…その先にお母さんを見つける展開は素敵なファンタジーです。
でも子どもたちには何度読んでもあまり響くことはなく、最近は読んであげることをやめました。やはり「起きたらお母さんがいない」というのは小さな子にとってとんでもない恐怖であって、それを想像できるからこそ、よるくまちゃんの涙に不安を覚えてしまうのでしょう。
あまり深いことを考えずに、このファンタジーの世界を純粋に楽しめるようになった大人向けの絵本なのかもしれないと思いました。