鳥取県で語り継がれてきた昔話を再話された「おざわとしお」さんバージョンです。
確か、「みるなのくら」も地方によって蔵の数が違いますが、
「うらしまたろう」でも、太郎が竜宮城で見た窓(扉・部屋)の数がはなしによって違っていたんですね〜。
島根ではなぜ6つだったんでしょうね〜。そこが気になりました。
ストーリーの大筋は日本人ならたいてい知っているので、要はどの昔話が一番自分にしっくりくるか、目で見た時の印象が自分のイメージに合うかが手に取るときのポイントになってくると思います。
この作品では、開けてくれた部屋の景色に太郎が感激しているのに、乙姫は「ここはまあ、これでおさめましょう」と閉めちゃうやり取りの繰り返しが昔ばなしらしくて面白かったです。
かないだえつこさんの「うらしまたろう」は版画絵で、どのページも見ごたえがありました。
どこかで見たことがあると思ったら、長谷川摂子さんの「人形の旅立ち」の本の装丁を描かれている方でした。
他にも絵本は手掛けていますが、やはり昔話が多いようです。
この作品は絵文字もはっきりしていて読みやすいので、読み聞かせなどにもお薦めできます。