詩人谷川俊太郎さんが様々なアーティストと組んで作る「あかちゃんから絵本」の13作め。
今回のお相手はクリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。
佐藤可士和さんといえば、キリンビールやユニクロのブランディングとか六本木の国立新美術館のロゴとかで有名で、『佐藤可士和の超整理術』とかの著作もたくさんあります。
絵本といっても一人で絵も文も描かれる人もいれば、絵だけ、あるいは文だけという人もいます。
特にそういう分業の場合、画家と作家は綿密な打ち合わせをするのでしょうか。
それは楽曲を作る時もそうです。
作曲家と作詞家。どちらのイマジネーションの方が先なのでしょうか。
例えば阿久悠という昭和を代表するすごい作詞家がいましたが、阿久さんの場合は作詞が先だったのでしょうか、それとも曲があって、それに詩をはめていったのでしょうか。
この絵本でいえば、谷川さんの詩が先にあったのではないかと思います。(違うかな)
「すい/きーん/すぱん」「ンンンンカ/ムムムムタ…」みたいな、変な言葉が並んで、これに絵をつけられるかな、できるならやってみな、みたいな、何となく意地悪をしているみたいですが、谷川さんはこんな文にどんな絵がつくのか、自身楽しみにしていたのではないでしょうか。
そういう弾むような感覚が、赤ちゃんにも届くのかもしれません。
ところで、このタイトル、どんな意味なのでしょう。