「トイレさん」 みんなの声

「トイレ」が付く題で息子が気に入らない絵本はないでしょ。
と思い、中身も見ずに借りてきた本。

大当たり！

古い民家のだれも使わなくなったトイレ、いかにも臭ってきそうな…
そんなトイレさんが、大好きな水を求めて旅に出ます。

途中、大雨に打たれ、川に流され、汚れも綺麗に取れていきます（そんなことを説明するストーリーはありませんが。）
なんだか、汚い・臭い、と思っているトイレが美しく、愛おしく見えてくるんですよね。

最初は美しい、色鮮やかな景色とトイレの組み合わせに違和感があり、トイレだけが浮いて見えていたのですが、
最後、海で仲間を見つけて幸せに暮らすシーンでは、美しい海とトイレが、なんともマッチしてるんです。

大人が読んでも、楽しい絵本でした。

山奥にあるトイレさんもやっぱり使われて役に立ちたいと思ったのかなあ？私もやっぱり少しでも役にたっていると思うと嬉しく生きがいを感じるからトイレさんのように自分から行動を起こさないとなあ？と、感じました。幾つになってもまだまだ自分は、家族の役にたっているんだ自覚したいと思いました。

日本童画大賞を取られた作者
絵のタッチがなかなか動きがあってカラフルで大胆なタッチです

山奥のなかに一人淋しくトイレは　水を流してほしかったのに・・・・　
とうとう　一人で水を探しに出かけました
森の中で夕立に遭い　綺麗になりました
森の中で出会ったくまが　川を教えてくれました
川の中で　たくさんの水が　気持ちよくて川の流れにそって流れていくと
そして　とうとう　大海原へ出たのです
海の中で　出会ったのが　貝たち　　「やまおくからきた」と会話が弾み　貝たちと仲良しになれたのです
大好きな水の中で暮らせて　幸せな　トイレさんです

お話の展開が　トイレの気持ちになってること
海の中に居場所を見つけたトイレさんです　　　いいんじゃない！

これからもいろんな発想の絵本を期待しています！
こんなお話も　

大胆な構図と色彩で見て楽しく、話もぐいぐいすすむ。まさか結末がこれほど劇的でハートウォーミングじゃとは予想のしようもなかった。トイレを使用目的に限定するのでなく、まるでひとりの生き物として描いておる感動があった。

水が大好きなトイレさん。
まさか自分から水を探しに出かけるとは！？
なんの予備知識もなく読み始めたので、最初はあっけにとられました。（笑）

トイレなのにすごーく人間味があって・・・特に川下を眺めるトイレさんの後ろ姿には哀愁さえただよっています。

この絵本を読んだ後、息子はトイレの扉を開けて「うちのトイレはいた！」と安心していました。