「「いたいっ！」が うんだ 大発明 〜ばんそうこう たんじょう ものがたり〜」 みんなの声

タイトルにひかれ、手に取りました。
アールさんの妻のジョゼフィーンさんはとてつもないぶきっちょさん。傷だらけの妻のため、アールさんは「ようし、ぼくがなんとかしてあげよう」と立ち上がります。
今ではなくてはならない絆創膏ですが、この素晴らしい発明は、奥さんへの労りの気持ちから生まれたんですね！
１００年以上前の実話を基にしたおはなしというのが感動的です。

絆創膏が何故生まれたのか？
それがこんなにも愛情あふれるお話だったなんて！
読んでいてほのぼのしてきてしまいました。

アメリカンホームドラマのような構成でしたが、読んでいてテンポが良く、内容が楽しく頭に入ってくる感じでした。

素直に面白かったです。
｢ばんそうこう｣の歴史ってこんなだったんですね〜。
作者が元々詩人であり、作詞家であるせいか、
インパクトのあるタイトルです。
また、ワンシーンワンシーン、ショートカットしたようなテンポの良いストーリー展開なのが特徴的です。まるでアメリカの（短いホーム）ドラマを見ているようでした。
クリス・スーさんのイラストも可愛くて、見やすかったです。

あまりにも身近なバンドエイドにも、発明秘話はあるのですね。
読者と対話しながら進むような展開に、ちょっとおふざけ感はありますが、なるほどなるほどと感心しました。
不器用な人の代表格にされたジョセフィーンさんには恥ずかしいかもしれませんが、素晴らしい夫婦愛の結晶でできたバンドエイド。
商品化するまでの努力、人々に使われるまでの苦労を見ると、商品開発の道のりがよく解ります。