「ルナのたまごさがし」 みんなの声

それぞれにいろんな世界がつまったたまごを探して歩くなんて、とても夢のあるお話です。
読み終えてから、解説でイースタの話であることを知ったのですが、たなか鮎子さんがヨーロッパで暮らし始めたのが、ちょうどこの季節だったのでしょうか。
転校生のルナと作者を重ね合わせて、空想の世界が少し現実とつながりました。

イースターを意識してたまごの絵本を選びました。４歳息子と読んだのですが、年少から年中にあがるに当たって緊張するかもしれないけど、きっと新しい友達や楽しいこともあるよ、と伝わればいいな、と思いながら読みました。当の本人は、卵探しに夢中になっていました。

転校してきたばかりのルナは新しい教室に馴染めずにいましたが、卵から飛び出してきたウサギに出会い卵探しを始めます。
学校の廊下やお庭のページで、ルナと一緒に卵探しができます。
いつの間にか友だちも加わり、チョウが飛んだりクロッカスが咲いたりと、春の訪れも感じられます。
終わりにはイースターの意味やイースターエッグの作り方などが載っていて、興味深く読みました。

イースターといえば、春のお祭りですが、
春は出会いと別れの季節。
うちの娘も、ちょうど今、前のクラスの方が楽しかったーと言っていたり、新しい環境に馴染めていない子もチラホラ。
そんなときに、イースターのうさぎが現れて、エッグハントをしているうちに、クラスの子とうちとけるという物語です。
物語には、たまごの木が出てくるのですが、こちらなんと実在するのですね。最後に写真が載っていてびっくりしました。

ヨーロッパの春のお祭りイースター。
異国文化と春を感じられる絵本にも思います。
春は別れと出会いの季節でもあるので、新しい環境にどきどきしているお子さんも共感できる部分が多いのではないでしょうか。
新しい環境でも楽しく大好きな関係が見つかるはず！と元気をもらえる絵本にも思いました。