庭のない町で、使われなくなった線路のあとに枯れる寸前の草木を見つけた少年リアームは、草木の世話を始めます。
水やりひとつでも、少なかったりやりすぎたりで、はじめはなかなかうまくいきません。本で調べ、試行錯誤するリアーム。
やがて、草木は息を吹き返し、町に緑が広がっていきます。
失敗しても何度も挑戦するリアームとその努力に応えるように成長していく植物が、なんだか、いい関係だなあ…と思いました。
線路に沿って町中に「移動していく」庭の様子が圧巻です。
植物の力と、人間の力が感じられる絵本だと思います。
小学校でよみきかせしましたが、実話をもとにしたお話ということもあり、子どもたちは、庭が広がっていくところが特に興味深かったようです。