笛が上手な女の子テンが森に引っ越してきました。キツネくんが笛を聞きたいというと「あしたから、みっかかん、キツネくんはあたしだけのともだち!」と言い出します。
女の子って、ついつい友達を独占したがったり、いない人の悪口を言ったりしがちなんですよね。なんだか自分の小学校の頃を思い出して、胸が痛みました。女の子同士でくっついたり離れたり、面倒臭かったなぁ・・・
そんな女のわがままに、フラフラと従ってしまったキツネくんは、大事な友達オオカミくんの約束を破ってしまいます。キツネくんと一緒に、自分も昔を思い出して居心地悪くなっているところを、オオカミくんの大きな優しさに救われました。オオカミくんの心の成長には頭が下がります。一緒に読んでいた娘たちも、キツネくんとオオカミくんが元通り仲良くなった姿を見て、笑顔がこぼれていました。
読み返したときに、最初のページでミミズクのじいさんが「女性心理」の本を読んでいるのに気付き、またニヤリです。