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宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾 作:宮沢 賢治
絵:田中 清代
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年10月
ISBN:9784895881234
評価スコア 4.43
評価ランキング 11,974
みんなの声 総数 20
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  • 悟り

    まわりに何を言われようとも、感情的にならず、穏やかにかわしてみせるベゴ石。

    みんなの嘲笑とは裏腹に、人間に価値を見出されたベゴ石。
    でも、それもまた、石としては不本意な話。

    まわりで何が起きようとも、心穏やかに、じぶんの運命を受入れる。
    こういうのを“悟り”というのだろうなって思いました。

    凄いことだけど、運命にさからって、ジタバタするくらいの方が人間らしくて、私は好きです…。

    投稿日:2014/07/01

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  • 絵の迫力は圧巻

    絵の持つ迫力に圧倒されました。大きくて存在感があって、優しくて…火山弾の器の大きさが絵を通してひしひしと伝わってきました。そして、
    火山の噴火の迫力はすごい。その中を生き抜いてきたからこそ、これだけ堂々と大きく、強く優しくいられるのかなという思いを強く感じました。「私共は、みんな、自分でできることこをしなければなりません」火山弾の最後の一言が心に大きく残りました。いじめの問題などがニュースにも取り上げられていますが、この絵本は私たちに大切なメッセージを伝えてくれているような気がします。

    投稿日:2014/06/29

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  • ラストが痛快!

    火山弾が主役の話って、とてもユニークですね。
    着眼点がさすが宮沢賢治!!

    人は外見だけで判断して、意地悪な対応をすることがよくありますよね。
    その人の内面や才能には目を向けずに。

    子供達にむけて、とても意味深いことを伝えている作品だと思います。

    ラスト、主役の火山弾の素晴らしに人間が気付き、
    大英博物館級と言われる場面は痛快でした!

    顔まで描かれたあんまりにも気のいい火山弾さんだったので、
    いつの間にか感情移入していたようです。

    火山弾さん、良かったね!

    投稿日:2014/07/01

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  • ユーモアあふれる火山弾

    ベゴという名前をつけられ、みんなにからかわれる火山弾。みんなはバカにしているけれど、ベゴ石の返答はユーモアにあふれていて知性を感じます。やはり、他の石と自分は違うのだと。だからと言って偉いとかではなく、自分でできることをしなくてはならないという使命を初めから分かっていたのでしょう。
    ちょっと切なくも、深い話だと思います。

    田中清代さんの絵もとても素敵です。火山の激しい様子や、噴火の時にベゴ石がくるくるまわった様子などは迫力あります。また、ベゴが作った歌の、冷たい雨のお空や、夜の光の絵は優しく温かさにあふれていてすごく作品の雰囲気に合っていて良いと思いました。

    投稿日:2014/06/30

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  • 突然いなくなる

    ある死火山のすそ野のかしはの木のかげに、大きな黒い石がありました。
    周りの小さな黒い石たちは、それをベゴと呼んでいました。

    ベゴ石はとても気のいい火山弾で、みんながベゴ石をからかって馬鹿にしても、決して怒りませんでした。

    そんなある日、ベゴ石は研究者の目に留まり標本として大学へ連れていかれる事に…

    ベゴ石はきっと、あの場所も、こけすらも好きだったんだろうと思います。
    みんなからかいながらも、いつも自分に声をかけてくれる。
    そんな日々も、今日でおしまい。
    お日様の光や青空、雨のお酒や雪の団子、楽しみにしていた雪の冠。
    もう、自然を感じることができなくなる…

    ひとりぼっちで寂しい場所へ行くのです。

    連れていかれたベゴ石を見て、みんなはどう思ったのでしょう…
    今までベゴ石に意地悪言って、散々甘えていたんでしょうね

    いなくなってわかる大切さ。
    この作品には、そんなメッセージが込められているのかなぁと感じました。

    投稿日:2014/06/28

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  • ベゴ石の穏やかな表情がいい

    3歳3ヶ月の息子に図書館で借りて読みました。
    彼は石が大好き。
    この話は彼にはちょっと難しいのではないかと思われたのですが、
    内容を理解したのか否かは置いておいて、
    とても熱心に聞いていました。

    絵が主張しすぎず、しかし、いい表現で良かったです。
    透明感がありながら、迫力もある、というふう。
    ベゴ石の、穏やかな表情は秀逸です。

    ストーリーは、いかにも宮沢賢治さんが好きそうなもの。
    誰にばかにされても、ニコニコ笑って…。
    しまいには蚊や苔にもバカにされて。
    しかし、最後には大切な標本として「東京帝国大学校」に送られます。

    ただ、うーん、私にはちょっと合わないです。
    バカにされるのも嫌ですが、
    「東京帝国大学」と名前を出してしまっているところが特にちょっとなんだかなあ。

    まあ、そういう生き方があるんだと息子にも知ってほしいですが。
    息子はベゴ石に苔が生え、赤い花?的なものが咲いた絵が楽しかったようです。

    投稿日:2014/06/21

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  • ベゴ石

    このお話の主人公は、大きな黒い石です。
    あだ名は「ベゴ」。
    私の推測ですが、宮沢賢治さんの出身地である東北地方では牛のことを「ベコ」というので、「牛のようだ」ということなのかな?と考えました。
    「石っこ賢さん」というあだ名もあったほどの宮沢賢治さんが書く石の物語なので、とても面白かったです。

    投稿日:2014/06/16

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  • ベゴ石のように生きたい

    この絵本でこのおはなしを知り、大好きになりました。
    ベゴ石とよばれている「気のいい火山弾」は、周りのみんなからバカにされてもいつもニコニコ。自分に生える苔にも怒らずに、常に笑っています。
    その表情は穏やかでやさしく、こちらまで笑顔になってしまいました。
    そして最後の言葉「私供はみんな、自分でできることをしなけらばなりません。」の一言に感動。
    自分もベゴ石のように生きれたらと思います。

    投稿日:2014/06/11

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  • ベゴというあだ名の火山弾の石はひじょうに、たちがよくて、一ぺんも怒ったことがないのでした

    まわりの稜(かど)のある石たちは みんながベゴ石のことを馬鹿にして 笑います
    どんなに馬鹿にされても 怒らないベゴ石

    火山が噴火したときの絵はすごく引きつけられました

    頭の上に苔が生えるほど年月がたっているのです 苔や蚊にも馬鹿にされるのですが、決して怒らないベゴ石の忍耐強さ
     
    苔が馬鹿にして ♪ベゴ黒助、黒すけどんどん・・・・♪ 歌を歌って馬鹿にするのに対して「「お空。お空 お空のちちは、・・・・」
    美しい歌を歌うのです
    賢治のいいたかったことは?


    ベゴ石は、人間たちに認められ 大英博物館(イギリスの博物館)にもないであろうと絶賛され、東京帝国大学地質学研究所に連れて行かれるのです。

    みんなと別れるのが淋しそうです、あんなに馬鹿にされていたのですが
    「私共は、 みんな、自分でできることをしなければなりません」
    賢治の意味をかみしめて考えました。

    田中 気代さんの絵も好きです

    賢治のいいたかったことを心にかみしめながら
    ベゴ石さん幸せになってね!と祈るような気持ちになりました

    投稿日:2013/01/27

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  • ベコ石にとって何か幸せか・・・

    • doruさん
    • 40代
    • その他の方
    • 兵庫県
    • 姪11歳

    最初大人の私が読んで賢治らしいいい話だなと思いました。ベコ石はみんなから馬鹿にされても、決して怒らない。蚊から馬鹿にされても、最後にはベコ石の上にいる苔までもが馬鹿にしても怒らない。賢治の気持ちが穏やかなときに書いたものじゃないかな。ちょっと賢治の「アメニモマケズ」に根の方でひっついているのかもと思います。穏やかな本だけども、カタルシスがあるかどうか複雑ですね。ベコ石はその形状から珍しい石として、イギリスの大英博物館の展示物にも負けないぐらいの珍しいと石として、偉い学者さんが連れていくのですが、見出されて立身出世して、人間の好奇の目にさらされるのかいいのか、ただのベコ石としてみんなから馬鹿にされても穏やかな日常を暮らしていた方が幸せなのか・・・複雑ですね。

    投稿日:2011/06/26

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