神さまがものすごく自然に人間臭いことをして、
普通ならあり得ない事件を起こし、とんでもない展開に発展していく、一見ハチャメチャなお話です。
ですが、インドの昔話なので、そのハチャメチャ加減が、何でか不思議に魅力的で面白いです。
私も今までちゃんと読んだことはないのですが、
このお話の元は、インドの昔話の中でもとくに有名な『ラーマーヤナー』という物語に描かれているうちの1つのお話です。
作者A.ラマリャンドランの絵は、よく壁画に描かれているような感じの幾何学的なような抽象的なような個性で、見ていて面白かったです。
特に1000の目を持つといわれている神『インドラ』をのせているゾウの「アイラーバタ」は面白い顔のデッサンで笑えました。
『ラーマーヤナー』自体はとてもとても長い物語なので、おいそれとは読めませんが、興味のある人はぜひ、この絵本を手にしてみてください。
余談ですが、この作品の邦訳は松居直さんがされていました。
松居さんのお人柄も、この作品に投影されている気がしたのは、私だけでしょうか?