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淡々としたお話だけど、とても深みのあるお話です。 人の心を色にする、その人に合った色を作る。 ペンキやにとって、色って微妙に違っていること、その色を作ることがとても大変でもあり、やりがいのあることなのです。 芸術家ではなくて職人。 ペンキやの一生と、ペンキやの魂が凝縮されています。 そして、何よりスゴイのは絵。 この話の命は色の微妙な表現です。 ここで絵を描くことは、自分を試されることかも知れません。 ユトリロの白、元気の出るレモンイエロー、思い出が滲むような水色…。 絵を描いた出久根さんは、主人公のしんやになりきって描いたのでしょうか? この絵本が私の気持ちを吸い取ってくれるよう。 心がしんとおさまっていきます。
投稿日:2009/07/21
今までペンキ屋さんと接することもなかったのですが、この絵本を読んで思ったのは、ただペンキを塗るだけの仕事ではないのかも・・・ということでした。 同じくペンキ屋だった父。 その父と運命までも不思議と繰り返されていく展開に、引き込まれていきました。 言われたことをそのままやって怒られていた時。 言われたことと違うことをやって喜ばれた時。 その違いはどこにあったのでしょうか。 大切なのは相手の心を読むこと。 その不思議な力が、彼を不世出のペンキ屋にしたのだと思いました。
投稿日:2009/06/09
この話は、もしかして最初は短編小説として書かれたものを後から絵本にしたのかなと思いました。あまりにも話が“深い”からです。堪能するにはある一定の成熟が求められているような気がします。 そう感じる一方で、絵に表したからこそ、分かりやすくなっているのかなとも思います。 それにしても、あの途中で出てくる白い婦人は何者なのでしょうか? 運命の女神? それともペンキ(色)の女神? 誰だか断定はできないし、それは読む人が感じるべきことであると思うのですが、この物語の中での重要な存在なのはたしかです。 恥ずかしながら教養のない私は、ユトリロを知りませんでした。思わずネットで調べ、そして彼の作品を見て、すごく納得しました。なるほど、これがユトリロの白なのね、と。 ストーリーはペンキ屋さんの話ですが、やっぱりこれって人生のことを言っているのかなとも思います。生まれてきた時、私たちは無垢で言ってみたら真っ白なのかもしれません。そして年を追うごとに色々な体験やら出会いを重ね、その自分自身がもっている白に色々な色が混ざっていって、緑がかった白とか茶色がかった白とか、そんなユトリロの白になっていくということを暗示しているのではないでしょうか。 正直なところ、絵を担当した出久根さんの絵が最初、あまりにもその能面ぽく強烈過ぎて、ちょっと苦手かもと思いましたが、物語が進んでいくにつれ、出久根さんの絵があっているという気になってきました。不思議なものですね。そして、Wikiによると、作者である梨木さんが出久根さんの絵を指定したそうです。 全体的にベールがかかっているような感じで、読後に静かに心揺さぶられるものがありました。実際に話が長くて、字が小さくて、ストーリー的にも大人向きの絵本だと思います。大人にお勧めです。 そう書きながら、同級生の友人の芸術家肌の娘さん(中2)にこの絵本をプレゼントする予定です! 彼女なら伝わるような気がするからです。
投稿日:2017/12/05
梨木香歩さんのファンである自分のために読みました。 たくさんの、静かな愛が染み出てくるような絵本です。 しんやのお母さんのお父さんへの愛、しんやの仕事への愛 しんやの奥さんからしんやへの愛。 しんやはなんてたくさんの愛につつまれた人生だったんでしょう。 そして仕事を通して、お客さんへもその愛は伝わっていきました。 読むと心がしんと穏やかになる絵本です。
投稿日:2017/07/19
出久根さんの絵の雰囲気が「絵」というより「ペンキ」といった 感じで、ぴったりでした。そうして梨木さんの紡ぐ物語も、異国情緒が 漂っていて、大人っぽくて・・物語の長さでいったら子どもでも読むこと ができそうですが、大人向けなのかなあと思いました。 公園のベンチとか滑り台など、ペンキで塗られたものに、これからは つい目がいってしまいそうです。 それから、ユトリロの白!全く絵の知識がないので、そういう表現が あることさえ知らなかったのですが、ぜひみてみたいです。
投稿日:2011/11/15
特別大きな事を成し遂げたわけでもない、 ペンキやさんのお話しです。 自分のすべきこと、できることを、ただただ・・誠実に。 しかし、彼の父親は「ふせいしゅつ」のペンキやでした。 そして彼もまた「ふせいしゅつ」のペンキやなのです。 梨木香歩さんは、不世出の作家だと思います。 出久根育さんの絵も、素晴らしい。
投稿日:2009/04/25
静かな時間が流る、印象的な挿絵の色彩と 不思議な感じを受ける静けさが、絶妙にマッチした一冊です。 年を追うごとに味わう切なさ、喜びや悲しみ。 いろんな思いを持って、人はそれぞれの色を重ねていくのでしょう。 全体の描写はとても淡々としているけれど、 人生によく似ていて、ついつい引き込まれてしまうのです 不思議な感じを受けました。 このお話しの中では「ユトリロの白」で人生の様々な色を 表してますが、いまの私はどんな色をしてるのだろう? 更に、5年後・10年後と時を重ねると 私はどんな色をしてるのだろう?と、その時その時で しんやに描いて欲しいな。とも思いました。 人生の深いところに入り込むお話しで、 人生一つの職を全うするすごさも感じました。
投稿日:2008/10/15
どちらかというと大人向けの絵本のような気がします。 最近の(と言ってしまう時点でおばさん化している自分が悲しいですが)学生さんを見ていると、自分の子どもも含めて、やればできることに全力でつくそうとしないんですよね〜。 なぜでしょう?力いっぱいやり遂げた爽快感は何とも言えないのに、決められた最低ラインをクリアーするだけでいい。それ以上熱くなるのはごめん。って、感じの子が多くなってきたなぁ。と感じる今日この頃。 もう少し自分の好きなことや、しなければならない事に向かって、全力で頑張ってみてよ。というエールを込めて、出来たら学生さんたち(特に中高生)に読んでもらいたいです。 この本を手にしたのは、最近お気に入りの出久根育さんがイラストを描いていたから。タッチとか、色合いとか、絵本の雰囲気をより広げてくれる絵描きさんだと思います。 「ペンキや」という職業が、果たしてどれだけプロふぇっしゃなるになれる仕事かどうかは、よく分かりませんが、主人公のしんやとしんやのお父さんが、凄腕の持ち主であったということはよく伝わってきました。 哀愁があって、ゆっくりかみしめて読みたい1冊です。
投稿日:2008/07/15
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